ジュリエットの悲鳴 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
3.28
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本棚登録 : 776
感想 : 57
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041913055

作品紹介・あらすじ

人気絶頂のロックシンガーの一曲に、女性の悲鳴が混じっているという不気味な噂。その悲鳴には切ない恋の物語が隠されていた。表題作のほか、日常の周辺に潜む暗闇、人間の危うさを描く名作を所収。

感想・レビュー・書評

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  • お恥ずかしながらこの人の作品はシリーズ物ばかり読んでいて、この作品を読んだ切っ掛けが「幻坂」や「赤い月、廃駅の上に」などのシリーズ物以外を読んで「こういう小説も面白い!」と思ったからだったり。 個人的には「夜汽車は走る」と「ジュリエットの悲鳴」が好み。両作品とも登場人物の悲哀や感情の起伏が上手い具合に描写されているところが好き。ミステリ的な感じとしてクスッときたのは「世紀のアリバイ」かな。

  • 普段読んでいるシリーズとは全く違い、正直面喰いました。でも読んでいるうちにこの不思議な短編ひとつひとつに引きずり込まれ、いくつかは余韻を楽しんで初めから読み直したものも。推理小説というより綺麗なオチのついたショートショートと思え、この作家さんのすごさを感じました。たまにはこういうのもよいです。ただ、私の好みはやっぱりシリーズの方かな…。

  • 2019/4/21

  • 小説

  • ショートショートを含む十二編が収録されたノンシリーズの短編集。
    有栖川さんらしいロジカルな推理は控えめなので、そちらを期待された方は肩透かしかもしれません。
    ですが、シリーズものでは味わえない雰囲気を持つ作品もあり、バラエティに富んだ内容が楽しめる一冊だと思います。
    印象に残った作品は「パテオ」、「登竜門が多すぎる」、「ジュリエットの悲鳴」の三編。
    特にパロディ要素満載の「登竜門が多すぎる」には大いに笑わせていただきました。
    あとがきで触れられていた本格的なロック・ミステリは私も是非読んでみたいです。

  • ノンシリーズの短編集。

    落とし穴


    裏切る眼


    遠い出張


    危険な席


    パテオ


    多々良探偵の失策


    登竜門が多すぎる


    世紀のアリバイ


    タイタンの殺人


    幸運の女神


    夜汽車は走る


    ジュリエットの悲鳴

  • 著者の鮮やかな論理が光る本格が大好きな身としては少し物足りない。「危険な席」は好きなタイプだった。

  • 『落とし穴』
    キセル乗車が折り合いの悪い同期・鬼頭にバレ、圧力がかかる苗川。休日出勤でアリバイを作り鬼頭を殺害する。犯行現場近くで大学時代の友人・大堀を見かける。大堀を追う男たち。大堀の職業の秘密。

    『裏切る目』
    三年前に死んだ従兄弟・和俊の妻・千里の誘いで別荘にやって来た京助。階段から転げ落ちた和俊の死。京助の持ってきた緑色のスライムを見た千里の反応。色盲の京助。色盲に隠された秘密。

    『遠い出張』
    出張中に飲みすぎて道路に寝転んだ男。目が覚めると死んだはずの前社長が目の前に。

    『危険な席』
    出張からグリーン車で帰宅した朋彦。ひとつ前の電車の同じ座席で殺された男。妻の加津子が自分を殺すために仕掛けた罠ではないかと疑う朋彦。

    『パテオ』
    スランプ中の作家・虻田。出版パーティーで仲の良い作家たちと二次会に出掛ける。パーティーのあったホテルのバーで交わされる会話。小説ねアイディアを授けるパテオの夢。ホテルに泊まった虻田が見たパテオの夢。

    『多々良探偵の失策』
    密会現場を押さえるために送られてきたファックス。ファックスに書かれた場所の秘密。

    『登竜門が多すぎる』
    ある新人賞に応募しようと準備する作家を目指す野呂茂夫の元を訪れた目羅と名乗る男。推理小説を書く上で役に立ちそうなソフトを茂夫に紹介する。

    『世紀のアリバイ』
    金貸しのピート・カッシングの殺害事件。クーパー刑事は金を借りていたウィルバーとオービルの兄弟に目をつける。兄弟が発明した物とは。

    『タイタンの殺人』
    タイタンで起きた殺人事件。被害者はエイリアンと取引を行うロービンソン。警備室に助けを求めた直後に射殺された被害者。直後に消えた照明。容疑者はグレイ型、鳥人間型、タコ型のエイリアン。

    『幸運の女神』
    海外からある女性と会話をする男。重大な決断の手助けを求める。男の正体は。

    『夜汽車は走る』
    夜汽車にのる男。汽車にのり見知らぬ駅に行った幼い頃の思い出。思い出を否定する母親。謎を解いた友人の井出。大学時代に知り合った翔子との結婚。井出と翔子の関係。男の殺人計画。夜汽車でのおもい。

    『ジュリエットの悲鳴』
    人気バンドのボーカル・ロミオにインタビューする君原由岐絵。彼の楽曲の中から聞こえる悲鳴。「ジュリエットの悲鳴」と呼ばれる悲鳴。ロミオの過去の恋愛。ロミオとジュリエットはどちらが慌て者か?

  • 「落とし穴」
    アリバイ作りで外出たら、あらまあテレビカメラに写っちゃいましたよ(ドラマの撮影)、という落とし穴。
    現実でもありそうなシチュエーション。

    「裏切る眼」

    「遠い出張」

    「危険な席」

    「パテオ」

    「多々良探偵の失策」

    「登竜門が多すぎる」
    「世紀のアリバイ」
    「タイタンの殺人」
    「幸運の女神」
    「夜汽車は走る」
    「ジュリエットの悲鳴」

  • 人気絶頂のロックバンドの歌に忍び込む、謎めいた女の悲鳴。ヴォーカリストが語りはじめる悲劇の真相とは……。(『ジュリエットの悲鳴』)
    夜、列車に揺られる男の脳裏をよぎる、夜汽車をめぐる過去の情景。我に返ったとき、男は自らにじわじわと迫る危機に気づく……。(『夜汽車は走る』)
    スタンダードなアリバイ・トリックからギャグ・ミステリまで、バラエティに富んだ短編とショートショート十二作品を収録し、有栖川有栖の魅力の全貌を伝える傑作ミステリ集!

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著者プロフィール

有栖川 有栖(ありすがわ・ありす)
1959年大阪府生まれ。同志社大学法学部卒業。’89年『月光ゲーム』でデビュー。’03年『マレー鉄道の謎』で第56回日本推理作家協会賞、’08年『女王国の城』で第8回本格ミステリ大賞、’18年「火村英生シリーズ」で第3回吉川英治文庫賞を受賞。本格ミステリ作家クラブ初代会長。近著に『濱地健三郎の幽たる事件簿』、『論理仕掛けの奇談』など。

「2021年 『カナダ金貨の謎』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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