ジュリエットの悲鳴 (角川文庫)

著者 : 有栖川有栖
  • 角川書店 (2001年8月1日発売)
3.28
  • (24)
  • (50)
  • (241)
  • (7)
  • (1)
  • 本棚登録 :691
  • レビュー :52
  • Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041913055

ジュリエットの悲鳴 (角川文庫)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • ショートショートを含む十二編が収録されたノンシリーズの短編集。
    有栖川さんらしいロジカルな推理は控えめなので、そちらを期待された方は肩透かしかもしれません。
    ですが、シリーズものでは味わえない雰囲気を持つ作品もあり、バラエティに富んだ内容が楽しめる一冊だと思います。
    印象に残った作品は「パテオ」、「登竜門が多すぎる」、「ジュリエットの悲鳴」の三編。
    特にパロディ要素満載の「登竜門が多すぎる」には大いに笑わせていただきました。
    あとがきで触れられていた本格的なロック・ミステリは私も是非読んでみたいです。

  • ノンシリーズの短編集。

    落とし穴


    裏切る眼


    遠い出張


    危険な席


    パテオ


    多々良探偵の失策


    登竜門が多すぎる


    世紀のアリバイ


    タイタンの殺人


    幸運の女神


    夜汽車は走る


    ジュリエットの悲鳴

  • 著者の鮮やかな論理が光る本格が大好きな身としては少し物足りない。「危険な席」は好きなタイプだった。

  • 『落とし穴』
    キセル乗車が折り合いの悪い同期・鬼頭にバレ、圧力がかかる苗川。休日出勤でアリバイを作り鬼頭を殺害する。犯行現場近くで大学時代の友人・大堀を見かける。大堀を追う男たち。大堀の職業の秘密。

    『裏切る目』
    三年前に死んだ従兄弟・和俊の妻・千里の誘いで別荘にやって来た京助。階段から転げ落ちた和俊の死。京助の持ってきた緑色のスライムを見た千里の反応。色盲の京助。色盲に隠された秘密。

    『遠い出張』
    出張中に飲みすぎて道路に寝転んだ男。目が覚めると死んだはずの前社長が目の前に。

    『危険な席』
    出張からグリーン車で帰宅した朋彦。ひとつ前の電車の同じ座席で殺された男。妻の加津子が自分を殺すために仕掛けた罠ではないかと疑う朋彦。

    『パテオ』
    スランプ中の作家・虻田。出版パーティーで仲の良い作家たちと二次会に出掛ける。パーティーのあったホテルのバーで交わされる会話。小説ねアイディアを授けるパテオの夢。ホテルに泊まった虻田が見たパテオの夢。

    『多々良探偵の失策』
    密会現場を押さえるために送られてきたファックス。ファックスに書かれた場所の秘密。

    『登竜門が多すぎる』
    ある新人賞に応募しようと準備する作家を目指す野呂茂夫の元を訪れた目羅と名乗る男。推理小説を書く上で役に立ちそうなソフトを茂夫に紹介する。

    『世紀のアリバイ』
    金貸しのピート・カッシングの殺害事件。クーパー刑事は金を借りていたウィルバーとオービルの兄弟に目をつける。兄弟が発明した物とは。

    『タイタンの殺人』
    タイタンで起きた殺人事件。被害者はエイリアンと取引を行うロービンソン。警備室に助けを求めた直後に射殺された被害者。直後に消えた照明。容疑者はグレイ型、鳥人間型、タコ型のエイリアン。

    『幸運の女神』
    海外からある女性と会話をする男。重大な決断の手助けを求める。男の正体は。

    『夜汽車は走る』
    夜汽車にのる男。汽車にのり見知らぬ駅に行った幼い頃の思い出。思い出を否定する母親。謎を解いた友人の井出。大学時代に知り合った翔子との結婚。井出と翔子の関係。男の殺人計画。夜汽車でのおもい。

    『ジュリエットの悲鳴』
    人気バンドのボーカル・ロミオにインタビューする君原由岐絵。彼の楽曲の中から聞こえる悲鳴。「ジュリエットの悲鳴」と呼ばれる悲鳴。ロミオの過去の恋愛。ロミオとジュリエットはどちらが慌て者か?

  • 「落とし穴」
    アリバイ作りで外出たら、あらまあテレビカメラに写っちゃいましたよ(ドラマの撮影)、という落とし穴。
    現実でもありそうなシチュエーション。

    「裏切る眼」

    「遠い出張」

    「危険な席」

    「パテオ」

    「多々良探偵の失策」

    「登竜門が多すぎる」
    「世紀のアリバイ」
    「タイタンの殺人」
    「幸運の女神」
    「夜汽車は走る」
    「ジュリエットの悲鳴」

  • 人気絶頂のロックバンドの歌に忍び込む、謎めいた女の悲鳴。ヴォーカリストが語りはじめる悲劇の真相とは……。(『ジュリエットの悲鳴』)
    夜、列車に揺られる男の脳裏をよぎる、夜汽車をめぐる過去の情景。我に返ったとき、男は自らにじわじわと迫る危機に気づく……。(『夜汽車は走る』)
    スタンダードなアリバイ・トリックからギャグ・ミステリまで、バラエティに富んだ短編とショートショート十二作品を収録し、有栖川有栖の魅力の全貌を伝える傑作ミステリ集!

  •  短編集。「落とし穴」「裏切る眼」「遠い出張」「危険な席」「パテオ」「多々良探偵の失策」「登竜門が多すぎる」「世紀のアリバイ」「タイタンの殺人」「幸運の女神」「夜汽車は走る」「ジュリエットの悲鳴」の十二作品を収録。推理小説に限らず、幻想小説のような作品やSSなど種類が豊富な短編集でした。

     著者の作品は、主にシリーズものが好きで読んでいたのだけれど、ここ最近はノン・シリーズを開拓中。そんな中で、シリーズものを書いている著者とはだいぶ異なるイメージの作品が多く納められている作品で、こういう物語も書けるのか、と思いました。
     挑戦状が差し込まれているものの、SF世界になっている「タイタンの殺人」だったり、表題作「ジュリエットの悲鳴」は幻想小説らしい内容のものだったり、「登竜門が多すぎる」のコメディ作品だったり。
     特に「登竜門が多すぎる」は普段の著作品から感じ取れない内容ばかりで、これにはだいぶやられました。電車の中で読んでいたので、笑いをこらえるのが必死でした。だいぶ冒頭から怪しいなー、と思ってたのですが、後半ぐらいに登場する「夏樹静子の足の裏」で完全にもってかれました。これはその一つですけどね!
     普段の著者とは異なる世界を見れた楽しい作品でした。

  • 『登竜門が多すぎる』の「Q」のアレ。
    不意打ち過ぎて吹き出しちゃいました。

    読者への挑戦状はやはり(?)必要らしい。


    その他の短編は『落とし穴』『危険な席』が好き。
    『落とし穴』そんな無謀な!

    『危険な席』時刻表万歳。

  • (要再読)

  • ノンシリーズの短編集。
    有栖川さんの本は短編も十分楽しめるので、個人的にとても相性がいいのだろう。
    この本はバラエティー豊かで、どれも面白い。
    登竜門が多すぎるが、個人的ベスト。
    ソフトのところで思わず声を出して笑ってしまった。久しぶりの経験だった。
    あとは短編にも読者への挑戦状が入っていて不意打ちをくらってもう一回読み返したものも(笑)

全52件中 1 - 10件を表示

ジュリエットの悲鳴 (角川文庫)のその他の作品

有栖川有栖の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有栖川 有栖
宮部 みゆき
有栖川 有栖
宮部 みゆき
有栖川 有栖
有効な右矢印 無効な右矢印

ジュリエットの悲鳴 (角川文庫)に関連する談話室の質問

ジュリエットの悲鳴 (角川文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする