壁抜け男の謎 (角川文庫)

著者 : 有栖川有栖
  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (2011年4月23日発売)
3.34
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  • 38レビュー
  • Amazon.co.jp ・本 (373ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041913109

壁抜け男の謎 (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 有栖川有栖によるノンシリーズの短編集。
    鮎川哲也へのアンソロジーやSFチックなもの、数ページのショートショートなど、有栖川有栖のいろんな側面が垣間見える興味深い作品集となっている。本格的なミステリだけでなく、ミステリとしては反則だろうという作品、ちょっとホロリとくるハートウォーミングなものまで各種取り揃えてあり、ある意味では散漫ではあるが個人的には大変楽しめた。
    それにしても、表題の「壁抜け男」、本当にある作品なら見てみたいと思ったが、作者の創作だったとはちょっと残念。

  • ミステリあり、オマージュあり、ホラーあり・・・と、どれも個性的な短編ばかりですが、私は『ジージーと日々』が一番好きです。こういう話に凄く弱いので、最後に思わず涙が。

  • ジャンルごった煮な掌編〜短編集。他のミステリー作家にはなかなか見いだせない、引き出しの多さを改めて感じました。

    メインテーマはしっかり表現しながら、同時に作者の根幹であるミステリー色も忘れずに随所に織り込ませるところに、どうしようもなくミステリー愛を感じられて嬉しい作品です^^



    メモ↓↓

    ガラスの檻の殺人(四つ辻の交点で起きた殺人、透明な密室、消えた凶器はどこに?)

    壁抜け男の謎(迷路庭園に消えた犯人と残された絵画、ふき取られた指紋の意味)

    下り「あさかぜ」(アリバイ工作)

    キンダイチ先生の推理(何故、被害者は自分の家に何度も電話をかけたのか?)

    彼方にて(9/11、反世界、青い薔薇)

    ミタテサツジン(売れない俳優と付き人、雪月花姉妹、見立て)

    天国と地獄(天国と地獄の長箸の使い方を聞いて得た犯罪の着想)

    ざっくらばん(スパイ容疑を告発する怪文書、言いまつがいによる差出人確定)

    屈辱のかたち(丸くなった批評家を襲う悲劇)

    猛虎館の殺人(首無し死体、熱狂的なタイガースファンの家にあるべきものの最終目標)

    Cの妄想(私という人間はいつから存在しているのか? 唐突な終わりの気配・幕)

    迷宮書房(どんな物語もそろう場所、非現実の現実化)

    怪物画趣味(怪物の犯罪)

    ジージーとの日々(SF、ロ母、ほんのりミステリー)

    震度四の秘密(結婚前の演技)

    恋人(官能、抜けた歯)



    フーダニットからオマージュ、SF小説、官能小説までを収めた十六の短編集。

  • 短編集。
    読みやすいのですいすい読んだ。
    ちょっと気になってた新本格猛虎会が読めてよかった。
    タイトルになった壁抜け男の謎はわかった。
    あさかぜの時刻表は読む気になれず。
    ジージーとの日々は味わい深くてよかったな。
    ただ、一番最後の話が気持ち悪かったのでこの本は捨てる。

  • 短編集。
    「ガラスの檻の殺人」
    「壁抜け男の謎」
    「下り『あさかぜ』」
    「キンダイチ先生の推理」
    「彼方に?」
    「ミタテサツジン」
    「天国と地獄」
    「ざっくらばん」
    「屈辱のかたち」
    「猛虎館の惨劇」
    「Cの妄想」
    「迷宮書房」
    「怪物画趣味」
    「ジージーとの日々」
    「震度四の秘密」
    「恋人」

  • 盛りだくさん!
    こういうのを盛りだくさんと言うのだろう。
    統一性が無いのが逆に良い。
    あとがきでもう一度たどったが、初出、依頼された経由などもさまざまで、面白話やパロディなどが多い理由もうなずけた。
    最近は、真面目というか、平坦な感じのアンソロジーや短編集が多い気がする。
    叩き気質のネット社会のせいか…そういう時代になってしまったのだから仕方がないが。

    『屈辱のかたち』…言われてみれば。当人にしか分からない。
    『ざっくらばん』は、すっかり「ざっくばらん」だと思いこんで読んでいたため、「え?これ、別の意味があるの?オチは何?」と混乱したが、そういうことでした。
    『怪物画趣味』ちょっと乙一っぽい。
    『ジージーとの日々』ご本人は苦手とする分野のようなことを書いていたが、私は好きな話。
    『恋人』有栖川さんは、山の中や湖の風景の描写が美しい。「スウェーデン館の謎」の冒頭も美しかった。

    ガラスの檻の殺人/壁抜け男の謎/下り「あさかぜ」/キンダイチ先生の推理/彼方にて/ミタテサツジン/天国と地獄/ざっくらばん/屈辱のかたち/猛虎館の惨劇/Cの妄想/迷宮書房/怪物画趣味/ジージーとの日々/震度四の秘密/恋人

  • 富豪の屋敷から名画が盗まれた。しかし屋敷内に作られた迷路の中に絵を残し、犯人だけが消失した!?(「壁抜け男の謎」)
    小説家に監禁された評論家。かつては酷評していたが、最近は誉めていたのに。なぜこんなことを?(「屈辱のかたち」)
    犯人当て小説から、敬愛する作家へのオマージュ、近未来小説、官能的な物語まで。色彩感豊かな「16」の物語が貴方を待つ。有栖川有栖の魅力を満載した、傑作作品集!  解説・倉知淳

  • 短編集。気楽に読めるから、好き。ジージーの話が好き。

  • 16篇の短編集。
    有栖川有栖はアリスシリーズも好きだけど、短編も結構良いのです。
    あっさりとしてて、でもそこはかとなくぞわっとする。
    SFっぽいのやら、ファンタジーのようなものやら、
    ミステリじゃないのもあるけれども、楽しめる一冊。

    『屈辱のかたち』『ざっくらばん』が好き。
    『恋人』は気持ち悪いけど好きだ。

  • 「ジュリエットの悲鳴」以来2冊目のノンシリーズ短編集。テーマは雑多で、名前がA、B、Cであるものや、ちょっとSFっぽいもの、官能小説まで。官能小説に関するあとがきの言葉にぐっときた。

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