暗鬼 (角川文庫―角川ミステリーコンペティション)

著者 :
  • 角川書店
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感想 : 24
  • Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041914014

作品紹介・あらすじ

親子四代、総勢九人という現代では珍しい大家族に嫁いだ法子。まだ他人の法子にとって、初めて知る大家族とは、暖かくお互いが理解し助け合う最高の絆であった。だが、ふとしたきっかけから、法子は家族の表面的な優しさの奥に潜む奇妙な人間関係、謎の多い行動に気付き、ひとり調査を始めた-。"本当の家族になりたい"と切に願う法子によって、次々と解き明かされてゆく真実の家族の姿とは…。家の呪縛、血の絆まで描ききる本格サイコ・ミステリー。

感想・レビュー・書評

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  • 面白くない(´•ω•`)
    主人公の、あーでもないこーでもないからの
    思い込んで行動して周り巻き込んで結局上手くいかないとやっぱり私が間違ってたんだ!悟り開いたろ!からの友人も巻き込んだろ!みたいなコロコロ流されまくる性格が本当に胸糞悪かったです。昔の本ですが、今になってはその部分、こーゆー人ってある意味リアリティがあるとも思いますが...
    内容としてはありきたり 歪んだ家族愛 が主な主軸となり、死を感じる猟奇的とはまた違うサイコ具合が加わり、ひねりはあるんだろうけど斬新的ではないと思ってしまいました(´•ω•`)
    と言えど今このご時世沢山のサイコミステリやサイコホラー、サイコサスペンスと様々な作品がある中90年代の作品としては良い物だったのかもしれないですね^ ^

  • 見合い結婚で嫁いだ先は、曾祖母までいる四世代大家族。誰もかれもが優しくて親切で明るく、常に笑顔が絶えない仲良し家族。が、そこには何世代にも及ぶ隠され続けてきた秘密があった・・・。

    読み進めていくうちに、家族の秘密については大体の見当はついてしまうが、現実では到底あり得ない。でも、そんなあり得ないことを淡々とリアルに語っていく乃南アサには圧巻される。

    しかし、家族の一員となるまでの主人公の単純というかおバカというか、始終フラフラとした態度に正直ムカついた。こんな女、実際には絶対いない。というか、いてたまるかという感じ。

    教訓:来月する見合い、気をつけよう・・・。

  • 読み終えた率直な感想はすっきりしない...

    前半はどこか不思議な家族の秘密をひたすら思わせ振りに描き、後半にかけて一気にその謎は解けていくものの、なぜか釈然としない。

    世間一般に思い描く家族とは全く違った家族。

    ベールに包まれた中身が解き明かされても結局法子は幸せを手にしたのだろうか?


    説明
    内容紹介
    嫁ぎ先は大家族。一見温かく理想的な家庭の裏に潜む奇妙な闇に主人公が気付いた時、呪われた血の絆で結ばれた家の真実が暴かれる。

    内容(「BOOK」データベースより)
    両親、弟妹、祖父母に曾祖母。今時珍しい大家族に嫁いだ法子を待っていたのは、何不自由ない暮らしと温かい家族の歓待だった。しかしある日、近所で起きた心中事件に彼らが関係しているという疑惑を抱いた法子は、一見理想的な家族を前に疑心の闇にはまっていく。やがて暴かれる、呪われた家族の真実とは。

  • 明日は二学期の始業式。多少歪んだ生活リズムを元に戻すため、早く就寝しなければいけないところ、夢中になってしまって深夜読了。ということで星5つ。ドラッグ、洗脳、近親相姦、禁忌なネタ満載。多少主人公の変貌が不自然な点もあったが、多分リアルな変遷なんて目の当たりにしたことがないから、本当のところ洗脳なんてこんなものなのかもしれない。血族の絆って怖い言葉だ。乃南アサ、他の作品も読んでみたい。

  • うーん。
    読んだ後の後味が。。。
    決して悪いわけではないけど、背筋がムズムズする感じ。
    初めから「これは変だ!」「あぁぁ!?!」
    と思うことばかり。
    やばくなった所で知美が登場。
    これでなんとか…と思ったのもつかの間、
    どんどん洗脳されていく法子。

    最終的には知美まで。。。
    でも、個人的には、ちょっと受け付け難い家族だなwww.

  • 旧家の持つ怪しげな秘密、毒草、そして洗脳……。主人公が洗脳され、次第に世間的な常識を失い、「日本社会に生きるまともな人」ではなくなっていく過程が恐ろしい。中でも特に、ありとあらゆる言葉で褒めちぎった後に、今度は全員で囲んで彼女の過去を語らせそれを全部否定してゆく、という場面が怖すぎた。

    タイトルはこの家の人々を指すものだと思っていたのに、最後になってその意味がわかる。後味の悪い終わり方が素晴らしい。

  • 「心の中に鬼が‥」
    どんなラストを迎えるのか、読んでいる間中色々考えていた。
    しかしまさか、こういう結果になるとは想像していなかった。
    途中までの法子の感情が理解できた分、ラストにはゾッとした。
    心情の移り変わりが丁寧に伝わってくる。
    ただ中盤、少し冗長に感じた。
    まったく、いつも思うことだけれど、こういうストーリーを考え付く作家さんが恐い。

  • 正直、主人公の法子の性格が嫌い。
    最後、不幸になればいいと思い読み続けていたが、最後は客観的に見れば不幸?って感じだが、法子本人はとても幸せだろうという不思議な終わり方だった。
    不幸になればいいと思っていた私も喜んでいいのやらどうなのやら。

    とりあえず、先が気になって早く先が読みたいと思えた小説でした。
    そういえば最初のガス爆発の真相は解明されなかったな。まあそんなことはどうでもいいのかもしれないけど。

  • 最近本棚の整理を決意。
    以前買って読んだんだけど、処分するか否か?という審査を始めた。

    要するにもう一度、残すかどうかという観点でしっかりと読もう、というもの。

    乃南作品は、さらさらと読めるんだけど自分の中では評価があまり高くはなく。
    標準点以上ではあるんだけど図抜けた作品はないというか、残らない。
    ただその中で、ぼやっと覚えていたのがこれ。

    なんか、うっすらと寒気がするような不気味な話だったような‥
    と、読み進み、思わずの一気読み。

    いやこれ、すごいわ。
    洗脳の基本というか、ものすごい論理詰めの恐怖。
    文章は軽く、さらさらと流れるように、でも芯から冷えるような物語。

    よかったよかった。
    これはぜひ、残さねば。

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著者プロフィール

1960年東京生まれ。88年『幸福な朝食』が第1回日本推理サスペンス大賞優秀作となる。96年『凍える牙』で第115回直木賞、2011年『地のはてから』で第6回中央公論文芸賞、2016年『水曜日の凱歌』で第66回芸術選奨文部科学大臣賞をそれぞれ受賞。主な著書に、『ライン』『鍵』『鎖』『不発弾』『火のみち』『風の墓碑銘(エピタフ)』『ウツボカズラの夢』『ミャンマー 失われるアジアのふるさと』『犯意』『ニサッタ、ニサッタ』『自白 刑事・土門功太朗』『すれ違う背中を』『禁猟区』『旅の闇にとける』『美麗島紀行』『ビジュアル年表 台湾統治五十年』『いちばん長い夜に』『新釈 にっぽん昔話』『それは秘密の』『六月の雪』など多数。

「2020年 『チーム・オベリベリ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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