女友達 (角川ホラー文庫)

  • 角川書店 (1996年12月7日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (449ページ) / ISBN・EAN: 9784041916025

作品紹介・あらすじ

満たされぬ毎日を送っていた千鶴は、隣人・亮子と知り合う。自分よりも劣っている亮子との友情に、屈折した安らぎを見出す千鶴。女友達にありがちな些細な出来事が重なり、ふたりの間に生まれた惨劇とは?

感想・レビュー・書評

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  • お約束的におさまってしまったのが残念(´Д` ) 前半がすごく良かったから期待しすぎた部分もあり…

  • 女性にも男性にも読んでもらいたい1冊。
    女性はきっと共感できること間違いなし。
    男性は女心の恐怖にゾッとしちゃうよ。

  • 新津きよみさんの角川ホラー文庫はだいたいそういう傾向があるのだけど、序盤から中盤までで先の展開が気になって一気に読ませる割には、終盤からラストの展開が少し弱い。ただ本書に関しては憑依などオカルト系ではなく人間が人間のままおかしくなってしまった話で、その点は良かった。29歳の女2人が胸を触り合うという場面が何だか異様に面白い。

  • プライドの高い女の心境が、ものすごく共感できてリアルだった。
    プライドを捨ててでも追えるような人に出会いたくなった。

  • 最後は本当なのかしら??

  • 再読。
    映画「ルームメイト」に「ミザリー」を少し加えたような話。
    前半の推理小説風なのが、後半崩れてしまうのが残念。

  • 序盤からわくわくする始まりなのですが、
    おちが残念すぎます。
    もう少しおもしろい最期を期待してしまいました。
    サスペンスホラーとしてもやっぱりちょっと…

  • 友人に見下されてるって感じたことはありますか?

    アラサー未婚女性の屈折した友情がお互いの心を追い詰めていく。加害者もまた「アラサー」、「未婚」、「女性」というキーワードに踊らされた被害者の一人にすぎなかったのだよ…。
    ホラーの定番で、「常識人だと思っていた隣人が狂っていた」というパターンがあり、本書もそうなんですが、普通だった友人が主人公との付き合いを通じて狂っていく過程が切なくもあり、読後感が悪くもあります。

  • こんな友達はいらない(;´Д⊂)怖いよ。。

  • 亮子がリアルで怖かった。こういう人っていそう。

    それにしても、女二人の友情をベースにしたものって、美人で都会的なほうより、ダサいほうの友人のほうが実は怖い、というのは鉄板なのかな。(だとしたら、林真理子の「女ともだち」って短編は秀逸なのかも)。

  •  角川ホラーなのも納得です。むしろ角川ホラーらしい。
     女3人集まれば姦しいと言いますが、2人でも十分過ぎるほど姦しい。
     女子校で育った私が断言しますが、女友達っていうのは究極の人間関係だと思う。
     これね、多分男性は絶対に理解出来ない怖さだと思うの。
     ミステリにはあるまじきことだけど、論理性とか理屈抜きで飛ぶ女の思考が交錯するわけで、その中で生まれる恐怖って想像出来ないんじゃないかな。
     勿論これはホラーとしてきちんと出来上がっている作品なので、男女問わず読めるものです。
     でも女の『本当』の怖さって、やっぱり女にしか分からないと思う。

  • 女同士の嘘と見栄といじめと恋、男性主人公が魅力がない。わざとこういう書き方かなと思った。

  • 角川ホラー文庫の新津さんの3文字シリーズです(←勝手に命名)

    三十路近い独身女性二人の物語ではっきり言って怖いです!!
    ホラーではないけど精神的に怖いです。サイコ系か?
    一方は優越感で一方は嫉妬・・・
    こういう関係って意外と身近にありそうで怖かった。

    さすが新津さん!って思える作品!

  • 角川ホラーにしては怖くなかった。どちらかといえばありそうな話。
    29歳の千鶴の毎日の生活。交友関係。私にとても近い。そこへ現れる女友達。私もがんばって仲良くしようと思うだろう。
    社会人になって会社以外で友達ができたことはない。
    みんなそんなものか。

    亮子は狂った人間だと思うけど、彼女の生い立ちや今までの人生を思うとやはり少し可愛そうに思う。
    亮子が綺麗になり、彼女の行動を訝しがりながらも、女友達という微妙な関係を保とうとした千鶴の気持ちがとてもわかり易く、現実味がある。

  • 先日に引き続きこの著者の本2冊目。同窓生よりも現実味を帯びていておもしろかったです。
    後半は続きが気になってかなりの速読。。
    ★で言えば2.5くらい。読んだからどうのという本でもないので。。

  • 女は怖い、というお話。

  • サスペンスホラー。長編。

    容姿も収入も自分より劣っている友人に、優越感の入り混じった安心感を抱く主人公。嫉妬や、見栄、女同士にはありがちな些事が、惨劇への扉を開く・・・。

    すばらしい!!こんなに女の心理を巧みな筆致で描写できるなんて、信じられない。脱帽。作者は、女性心理に対する鋭い慧眼の持ち主である。

    女友達への嫉妬、見栄。自分より劣る相手に対して感じる安堵感、優越感。自分の後ろを歩いてるハズだった友人が自分を追い抜こうとすることに対する恐怖、焦燥。

    女なら誰でもあるハズのドロ×2した部分。それをこんなに明け透けに描くことができるなんて・・・。感服の至りです。

  • 控えめで、垢抜けなくて、、恋愛なんか縁のなさそうな、、そんな女性が、不気味で執念深い、恐ろしいオンナへと変身していく様に、ぐいぐいと引き込まれていった。人間って(特に女は)、きっかけによっては、想像もつかないような変貌を遂げるものなんですね、、。

  • 女って怖いってよく言われるけど、この本では本当に怖い。私のまわりではこんな嫉妬心なさそうだけど。

  • この作品も女の嫉妬心を描いた作品です。実際ありそうで怖いなーと思います

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著者プロフィール

新津きよみ長野県生まれ。一九八八年『両面テープのお嬢さん』でデビュー。二〇一八年『二年半待て』で徳間文庫大賞を受賞。『女友達』『トライアングル』『ふたたびの加奈子』など多くの作品が映像化されている。主な著書に『夫以外』『ただいまつもとの事件簿』『セカンドライフ』『妻の罪状』など。

「2022年 『ここだけのお金の使いかた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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