- Amazon.co.jp ・本 (535ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041916032
感想・レビュー・書評
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怖いー。
雪子の、一途すぎる恋心で見境なく突っ走っていくところも、いいように思い込んでいくところもゾワっとする。
かなり前の話なので昔っぽさは感じるけど、楽しめた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
雪子の憧れの人は、八歳年上で大学生の従兄・賢一。大人になったら賢一と結婚したいと真剣に願っていた雪子だが、賢一は彼女の気持ちに気づかず、同い年の女性・由貴と親しくなっていく。このままでは由貴に賢一を奪われてしまう…。そう思ったとき、雪子の心の中に生まれたものは?少女の無邪気な残酷さと、大人の女のしたたかさを描く、傑作ホラー・サスペンス。
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「若さとは、素顔であり、柔軟性であり、素直さであり、吸収力であり、瞬発力であり、立ち直りの早さであり、突き抜けたような明るさであり、そして、漲るような生命力である」
主人公・雪子が家庭教師の従兄に恋をし、相手のちょっとした言動を拡大解釈してしまったり、色々と妄想したりする辺りが一番面白かった。後半は完全なるホラー。 -
角川ホラー文庫の新津作品タイトル3文字シリーズ(←勝手に命名)
11歳の時に8歳上の従兄に恋をして結婚を夢見るも・・
どんどん暴走していく主人公のサイコサスペンス。
一途だなぁ(笑) -
子の憧れの人は、八歳年上で大学生の従兄・賢一。大人になったら賢一と結婚したいと真剣に願っていた雪子だが、賢一は彼女の気持ちに気づかず、同い年の女性・由貴と親しくなっていく。このままでは由貴に賢一を奪われてしまう…そう思ったとき、雪子の心の中に生まれたものは?少女の無邪気な残酷さと、大人の女のしたたかさを描く、傑作ホラー・サスペンス。 (amazonより抜粋)
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自分が女でありながら、あらためて、この本読むと・・女って怖い!!特に、少女の持つ残酷さとかも・・怖いね。新津さんの作品はご主人で作家の折原一さんのと、同じで、最後の最後まで、わからなくて、楽しめる。 2007.6
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【2004.08.04.Wed】
狂気とはどこからどこまでをいうのか。そんなことを考えさせられる作品だ。由紀子が思う妄想に近い賢一との強い結びつき。それは13歳が故の無邪気な思いで済まされるのか。由貴が最後、由紀子に乗り移り見せた執着。しかしそれも愛が強すぎた故に表れたものか。いずれにせよ、恋愛をすることによって人間は自分の中に狂気を住まわせるのかもしれない。あの人を手に入れたいという気持ちが強ければ強いほど自分の行動が見えなくなる。大抵それは理性で抑えられるのだが、この2人の「ユキ」は抑えることが出来ない。むしろこれは何ものにも揺るがせられない純粋過ぎる愛なのかもしれない。
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8歳年上の従兄、賢一に憧れる雪子。しかし賢一は他の女性と親しくなってしまう。
雪子は何とか阻止しようとするが・・。
女の嫉妬や、残酷さを描くのなら面白いんだけど、あのラストはなぁ・・。