チェーンレター (角川ホラー文庫)

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感想 : 23
  • Amazon.co.jp ・本 (428ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041919057

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  • 「これは棒の手紙です。この手紙をあなたのところで止めると必ず棒が訪れます。二日以内に…」 それは、単なる悪戯の手紙だった。真に受けるのも憚られるような内容の。しかし、その一通の手紙がとんでもない事件を巻き起こしていく!
    ***
    サスペンス色の強いホラー小説。読み切った後、ホラー小説?とやや首をひねる感じだが、ホラー小説だったと思う。ハラハラしたのでサスペンスミステリーの方がジャンルはあっている気もするが、超次元の事も起こったので、一応ホラーかなぁ。あらすじには一通の手紙から始まる戦慄の連鎖とあったので、読む前は「着信アリ」の様に、連鎖的に振りまかれる呪いのような不幸かと思ったが、違った。 事の始まりは、一通の手紙。「これは棒の手紙です。この手紙をあなたのところで止めると必ず棒が訪れます。二日以内に同じ文面の手紙を…」という緊張感に欠ける文面の不幸の手紙だ。棒が訪れるってなんだ?と思いながら読んだが、最後まで読んだら何となくではあるが納得できた。なるほどそういう事なのね。 読んでいて非常に頭の中がこんがらがる作品だった。一番最初の章で、一通の手紙から拡散された複数通の手紙を受け取った人間がどうなったかの顛末を書いてあったのだが、兎にも角にも登場人物が多すぎて誰がどうなったのかが、脳内で大混雑した。受け取った手紙を5人に送らないと不幸になるという文面なので、1人がルールに従って手紙を出せばたちまち鼠算の様に増えていくが、その受け取った人物のほとんどが書かれている印象だったので、ちょっと多すぎやしないかしらと思いながら読んだ。しかも、その最中にいろいろな人間の思惑が錯綜しており、それも混乱の元だった。(私の理解力にも問題ありだろう)最後まで読んで事のあらましを大体分かったうえで、読んだら整理がついて読みやすいと思われる。何度も読み直して、やっとそういう事か!とわかった気になるのだが、そこにまた別の人間の思惑が上書きされてその度に「うん?」となる。途中真相を明るみにする辺りはハラハラして一気に読み進めたが、解決したと思われた事件に、別の人物が横入りし、結局何だったのか……。犯人は、実体のある人間と、実体のない幽霊のようなものの二つがそれぞれ不幸をもたらしていたと考えていいのだろうか。オカルト的な部分と、サスペンス的な部分がうまく混ざり合ってないなぁというのが一番最初の感想だった。オカルト的な部分がないほうが、良かったような気もする。

  • 不幸(棒)の手紙を巡るホラー小説。

    ストーリー自体は面白かったのだが、キャラクターの相関関係が分かりづらく、特にエンディングが意味不明。

  • なんてグダグダ感・・・・
    最後の方はちょっと自分には脳が着いて行かなくて理解が出来なかった。

  • 前半はおもしろくてスラスラ読めたけど、後半はちょっと腑に落ちない部分が多かったように思う。

  • 作者の名前に惹かれて借りたけど
    読みごたえがありました


    本当にこんなチェーンレター、メールがあったら怖すぎて夜も寝れないです……

  • 「不幸の手紙」「棒の手紙」
    あんまりホラーと思って読んではいなかった。
    描写はわりと分かりやすくて想像しやすいと思う。
    トリックは途中で気が付いてしまったが、なかなか面白いかな。
    長いけど一気に読めました。
    まぁ、古本で買って読むくらいがいいかも。

  • 初めて読んだ作家さんでした。
    「不幸の手紙」の連鎖。
    迫り来る恐怖。
    ゾクゾクしてページをめくる手が止まらず、
    思わず電車の降りる駅を乗り過ごしそうになりました☆

    でも、ですね。
    読み終えて、もやもやが解消されなくて・・・。
    犯人も分かったのに、何であんなに読了感が悪いんだろう?

    ミステリー作家さんがホラーを書かれたとの事ですが、
    本職であるミステリーも同じようにラストがこんなカンジなんでしょうかね??
    他の作品を読んで確かめたいような怖いような。

    ホラーとして良かったと思います。

  • いわゆる不幸の手紙のホラー。
    でもコレは「不幸」ではなく「棒の手紙」。笑
    以前から読みたかったのだがやっと手にしました。
    定評のある(…のかな?)作家様だけあって、ストーリー展開は秀逸モノ。
    だけど怖いかと言われれば「うーん」といった感じでした。
    昔も今も「不幸の手紙」は嫌なものなのだと実感しましたよ。
    むしろ受け取った時点で不幸なのでは?
    だって自分を不幸に陥れようとしている人がいるって事が分かるんですからね。

  • ミステリ作家のホラー(ということを、実は後から知った)作品。
    昨年、はまりにはまったミステリ小説で、いくつか調べ物をしているときに、他の読者が面白いとあげていた作家。僕のメモには作家のみ記述があったが、家の書庫を何気なく眺めていたら目についたのがこの作品。はるか以前に購入だけはしていたらしい。作家の名前すら忘れていた...。

    さて、中身の方はというと、かなり長い物語で展開も激しかった割には、読後感はそれほど爽快さがなかった。ただ、読んだ、という感じ。
    作者のあとがきにもあるように、本来はミステリ作家であるが、ホラーも書いてみました的な位置づけなのか。

    中盤までは、結構どきどきわくわくで読み進められたが、後半は冗長さが目につき、同じところをぐるぐる回っているような錯覚にとらわれた。
    いくつかの書評サイトでも書かれているように、ホラーだからこのような恐怖心をあおるような構成なのか、僕にはわからない。
    この作家で最初に読んだ作品が、メインの領域でなかったのは残念だ。改めてミステリ小説を読むことにしたい。

  • 最初はスムーズだったのだが、途中から誰が何をいっているのかがわからなくなり・・

    どうもそこが一人二役?というかストーリー展開上の肝だったんだけれど、ちょっと疲れて楽しめなくなったので、残念ながら★3つ。

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著者プロフィール

埼玉県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。編集者を経て1988年に『五つの棺』でデビュー。1995年『沈黙の教室』で日本推理作家協会賞(長編部門)を受賞。叙述トリックを駆使した本格ミステリーには定評がある。『倒錯のロンド』『倒錯の死角』『倒錯の帰結』など「倒錯」シリーズのほか『叔母殺人事件』『叔父殺人事件』『模倣密室』『被告A』『黙の部屋』『冤罪者』『侵入者 自称小説家』『赤い森』『タイムカプセル』『クラスルーム』『グランドマンション』など著書多数。

「2021年 『倒錯のロンド 完成版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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