有夫恋 (角川文庫)

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感想 : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041926031

作品紹介・あらすじ

いまだかつて、これほど烈しい恋の句集があっただろうか?有夫恋(夫ある女の恋)。狂おしい生命の叫びを五七五に鋭く切り取り、一大センセーションを巻き起こした、珠玉の川柳句集。

感想・レビュー・書評

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  • 時実新子さんの川柳(5・7・7の歌の事)が大好きです!<br><br>

    と、のっけっから告白してますが。<br>
    皆さんは時実新子さんの川柳を読まれた事はありますか?<br><br>

    私は彼女の川柳を初めて読んだ時、「川柳というものは、こんなにも鮮烈なものなのか!」と新鮮な驚きを感じた事を覚えています。<br>
    それまで国語の教科書にあるようなものしか読んだ事が無く(いや、それも好きですけれども)、まったりとしたイメージしか持っていなかったのです。<br>
    <br>
    しかし、時実さんの作られる川柳は、まるで血で書かれたかのように生々しくリアルな「情」というものを感じさせる作品でした。<br><br>

    「有夫恋」というセンセーショナルなタイトルの単行本を出されており、話題になったそうですので(当時はまだ知りませんでした)覚えておられる方も多いと思います。<br><br>

    時実さんの川柳は、特に女性に「これは私!?」と錯覚を覚えさせるほど身近に感じられるのではないでしょうか。<br>
    正直男性には分かりにくい世界かもしれません。<br>
    とても深いドラマを感じさせてくれるのです。<br><br>

    たとえば、<br><br><br><br>




    嫁ぎ来て十年恋はまだ知らず<br><br><br>

    箸重ねて洗う縁(えにし)をふと思う<br><br><br>

    永遠の愛誓わせて何になる
    <br><br><br>
    人は言う簡単に言う邪恋の名
    <br><br><br>
    覚めている人を想うて覚めている<br><br><br><br>





    など。<br><br>
    どうかしたらクールなのに、青く見えても温度の高い炎のような烈しさを彼女の歌に感じます。<br>
    まだ秀句がたくさんあるので、是非一読をお勧めします。<br>

  • 恋をすれば、さらけ出す。短い俳句の中の一文字ひと文字に魂が入ってる。

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時実新子の作品

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