墓場鬼太郎(4) 貸本まんが復刻版 (角川文庫)

著者 : 水木しげる

• KADOKAWA (2006年11月23日発売)

作品紹介・あらすじ

アニメで正義妖怪として活躍する鬼太郎ではなく、人間よりも人間らしく、そして何よりも妖怪らしい鬼太郎が堪能できる一冊。現代社会や人間模様を風刺しつつ、妖怪という存在を滑稽に描く水木テイスト満載の第４弾。

感想・レビュー・書評

[reinouさんの感想 · 2017年1月22日]

　２００６年刊行(初出年不明)。貸本時代の「墓場鬼太郎」復刻版４巻。

　「怪奇一発勝負」「霧の中のジョニー」の２本だが、何れも(特に前者)が怪奇ホラーの怪作となっている。どうしてもアニメではヒーロー然としていた鬼太郎が、本作では異様なほどにおどろおどろしくなっているのが印象的、例えば、前者ラスト近くの「もう少し思いやりがあったら命を落とさずに済んだのに」と言う鬼太郎の怪異の表情(苦笑とも、嘲りともとれる)とカットは、空恐ろしい。

[knkt09222さんの感想 · 2019年5月11日]

□兎月書房版「墓場鬼太郎シリーズ」より
・怪奇一番勝負
・霧の中のジョニー

[Johnnyさんの感想 · 2013年8月14日]

【ストーリー】
・鬼太郎の始まりが描かれている
・昔の漫画なので，展開がめちゃくちゃ

【登場人物】
・鬼太郎がやんちゃ坊主
・しかもワル
・ぬりかべ，すなかけばばあ，きなこおやじなど，出てこないキャラクターも多い

[ゆきばさんの感想 · 2013年3月23日]

霧の中のジョニーの
エピソードがいちばん好き。

[ガッちゃんさんの感想 · 2011年11月4日]

鬼太郎の手が大暴れ！そして霧の中のジョニーとの対決。

[なおさんの感想 · 2010年10月1日]

せりふの改行のバランスがヘン。だがそこがいい

[s0910161さんの感想 · 2010年1月30日]

生きているのに生きている気がしない。生きているから生き生きして生きたい。生きているのに地獄にいる感じがするしかし鬼太郎がその人生に歯止めをかけ、明るく生きていけるように幸運をもたらす作品。

[ねこさんの感想 · 2008年8月21日]

「霧の中のジョニー」収録

[おくらさんの感想 · 2008年4月27日]

08/03/

著者プロフィール

1922年（大正11年）生まれ、鳥取県境港市で育つ。太平洋戦争時、ラバウル戦線で左腕を失う。復員後、紙芝居画家を経て貸本漫画を描き始め、1957年『ロケットマン』でデビュー。以後、戦記もの、妖怪ものなど数多くの作品を発表。1965年『テレビくん』で第６回講談社児童漫画賞を受賞。1989年『昭和史』で第13回講談社漫画賞を受賞。1991年紫綬褒章受章、2003年旭日小綬章受章。主な作品に『ゲゲゲの鬼太郎』『河童の三平』『悪魔くん』『総員玉砕せよ！』『のんのんばあとオレ』など。2015年11月死去。

「2022年 『水木しげるの大人の塗り絵　あの世紀行』 で使われていた紹介文から引用しています。」