墓場鬼太郎(6) 貸本まんが復刻版 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041929186

作品紹介・あらすじ

日本に妖怪ブームを巻き起こした『ゲゲゲの鬼太郎』。その原点というべき貸本時代の名作『墓場鬼太郎』シリーズが堂々完結。「怪奇オリンピック」と「ないしょの話」の2本をカラーページもそのままに完全収録。

感想・レビュー・書評

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  •  2006年刊行(初出年は不明。1964年東京オリンピックが決まったのが59年なので60年代前半あたりか?)。貸本時代の鬼太郎復刻版6巻。

     「怪奇オリンピック-あほな男」「ないしょの話」の2本。水木の描く市民(代表はねずみ男なんでしょうね)は、温かく、小狡く、欲深く(名誉欲や金銭欲は当然含まれる)、そして、何か危うい境界線を歩んでいるという不安定感を感じさせる場合が多い。この作品もまさにそれ。この小狡さや、欲深さが何とも言えぬおかしみを醸し出し(ゲラゲラ笑うものでないのは明らかか)、読む手が止まらない。

  • 水木しげるさんのことを知ると、オカルト、スピリチュアル、民俗、風俗、歴史、伝承とかはたまた自然とか、そういうものが心にあるってとても豊かなことだなと思わされる。
    おばあちゃんの知恵袋を大事にしながら生きていきたい。そういうのを未来にも残していきたい。お天道様は見てる。

  • □佐藤プロダクション版「墓場鬼太郎」より
    ・-怪奇オリンピック-アホな男
    □東考社版「墓場鬼太郎長編読切」より
    ・ないしょの話

  • 【ストーリー】
    ・鬼太郎の始まりが描かれている
    ・昔の漫画なので,展開がめちゃくちゃ

    【登場人物】
    ・鬼太郎がやんちゃ坊主
    ・しかもワル
    ・ぬりかべ,すなかけばばあ,きなこおやじなど,出てこないキャラクターも多い

  • 風刺かな?

    なかなかシニカルな展開

  • 貸本まんが時代の鬼太郎ストーリーです。
    高等生物には死があるが、下等生物の一部には不死性がある。
    そんな下等生物(?)であるねずみ男(血液型はO型)の血液を輸血された死にかけの老人さんが若返っちゃって…という騒動は、ある意味いろいろ考えさせられたなぁ…。
    不老不死を願う人間の欲望って何なんだろ…。

  • 鬼太郎、保険営業を始める。

  • ほら、水木しげるだから。

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著者プロフィール

1922年(大正11年)生まれ、鳥取県境港市で育つ。太平洋戦争時、ラバウル戦線で左腕を失う。復員後、紙芝居画家を経て貸本漫画を描き始め、1957年『ロケットマン』でデビュー。以後、戦記もの、妖怪ものなど数多くの作品を発表。1965年『テレビくん』で第6回講談社児童漫画賞を受賞。1989年『昭和史』で第13回講談社漫画賞を受賞。1991年紫綬褒章受章、2003年旭日小綬章受章。主な作品に『ゲゲゲの鬼太郎』『河童の三平』『悪魔くん』『総員玉砕せよ!』『のんのんばあとオレ』など。2015年11月死去。

「2022年 『水木しげるの大人の塗り絵 あの世紀行』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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