水木サンの幸福論 (角川文庫)

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レビュー : 20
  • Amazon.co.jp ・本 (265ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041929193

作品紹介・あらすじ

「なまけ者になりなさい-」独特の言動で、出会う人を幸せな気分にさせる水木しげる翁が、「幸福の七カ条」をもとに、幸福になるための秘訣を伝授。自身の半生を語った「私の履歴書」では、境港での生活と太平洋戦争、戦後の赤貧時代など、波乱の人生を当時の貴重な写真とともに振り返る。特別付録に、兄と弟で語り合った鼎談と、境港での幼少時代を描いた「花町ケンカ大将」を収録。読む人を幸福にさせる人生論。

感想・レビュー・書評

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  • 幸福の七カ条  
    第一条 成功や栄誉や勝ち負けを目的に、ことを行ってはいけない。  
    第二条 しないではいられないことをし続けなさい。  第三条 他人との比較ではない、あくまで自分の楽しさを追求すべし。  
    第四条 好きの力を信じる。  
    第五条 才能と収入は別、努力は人を裏切ると心得よ
    第六条 なまけ者になりなさい。  
    第七条 目に見えない世界を信じる。

  • 人生を楽しく生きていくために、水木さんが編み出した十箇条とその解説で構成された本作。

    その裏には、悲惨な戦争体験で死にかけた水木さんだからこその人生訓が詰まっている。

    もしかすると、フランクルの「夜と霧」に匹敵するくらいの名著なのではないだろうか。
    戦争で多くの仲間を失い、それでも生き残ったものが、罪悪感やトラウマを抱えつつも、その人生を全うするうえで編み出した幸福論なので、真実味がある。

    同じように戦争を経験した岡本太郎のエッセイ「自分の中に毒を持て」は「怒りや逆境こそが人生を面白い物にする」と説くのとは逆に、人生楽しまなければ損!とばかりに、語り口は明るいし、誰もが実践できそうな内容ばかりなので、こっちのほうが取っつきやすいかもしれない。

    人生がつまらないと嘆く、全ての人が読めば良いと思う。

  • 幸福の七カ条

    第一条
    成功や栄誉や勝ち負けを目的に、ことを行ってはいけない。

    第二条
    しないではいられないことをし続けなさい。

    第三条
    他人との比較ではない、あくまで自分の楽しさを追及すべし。

    第四条
    好きの力を信じる。

    第五条
    才能と収入は別、努力は人を裏切ると心得よ。

    第六条
    怠け者になりなさい。

    第七条
    目に見えない世界を信じる。

  • 大先生の幸福論です。興味深々です。

  • 生と死が近い距離にあり、物書きらしく一度読み始めたら話に引き込まれて面白かった。水木さんのルールは師と仰ぎたい。

  • 言わずもがな『ゲゲゲの鬼太郎』らの著作で有名な水木しげるの自叙伝的エッセイ。巻末に花町ケンカ大将という漫画も収録あり。

    数年前には朝ドラで『ゲゲゲの女房』もやってたし、最近のニュースでは「91歳で新連載!」なんて記事も出てたほど、未だ健在、どころか、ますます注目度が上がってるんじゃないか、と思うほどの水木サン。本当に漫画を描くことがお好きなんだろうなあ、と思います。

    このエッセイを読んで、今更ですが水木サンの半生、考え方を知ることができました。歳を重ねられ、達観された今だから書ける部分もあるとは思いますが、こんな生き方、考え方もあるんだな、と。
    何より「水木サンのペース」を今も?貫かれていることが素晴らしい。普通だったら諦めてしまうような逆境でも、周りに流されてしまいそうな時でも、「好きだから」で自分のペースを貫いたからこその今。「努力は人を裏切る」が水木サンの言葉ではありますが、でも諦めなければ見えてくるものがあるということを改めて感じさせてくれる作品です。遅咲きの諸先輩がたを見ると、自分もこれからだ、と勇気が出ます。

  • 戦前・戦中・戦後を生きぬいた著者のリアルな自伝で、水木しげるが好きになれる、そんな本です。

    実は重たいテーマをさらりと軽快にユーモアを持って語っておられ。ひとつひとつの言葉が心にじんわりと広がります。

  • 久しぶりに読み返したが、やっぱり面白かった!

  • 第一部はあっさりとシンプルに水木しげるの幸福の七ヶ条を紹介。これがなかなか的を射ています。
    第二部は、日経新聞に連載された「私の履歴書」を収録。
    第三部は水木三兄弟の対談。無茶苦茶面白い。
    第四部は、短編漫画でした。

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著者プロフィール

本名、武良茂。1922年(大正11年)生まれ。鳥取県西伯郡境町(現・境港市)で育つ。幼い頃から物語をつくる力に優れ、また天才的な画力を発揮。高等小学校在学中に個展を開き、新聞に絶賛される。しかし学業のほうは芳しくなく、一旦は上級学校への進学を断念するが画家になる夢は諦めず、仕事の傍ら塾や独習で画力を磨く。
やがて太平洋戦争の召集により、南方の激戦地に送られマラリヤと爆撃で左腕を失うが、九死に一生を得て帰還する。
戦後は様々な職業を経て、紙芝居作者、貸本漫画家となり、「別冊少年マガジン」に発表した『テレビくん』で講談社児童漫画賞(現・講談社漫画賞少年部門)を受賞。その後『ゲゲゲの鬼太郎』『河童の三平』『悪魔くん』とヒット作を続けて発表、日本を代表する国民的漫画家となる。
近年、夫人との暮らしぶりがNHKの連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」で描かれ、爆発的なブームを巻き起こした。
紫綬褒章、旭日小受章、文化功労者の栄を得て、世界各国の漫画賞も受賞し、漫画史に名を刻む存在となった。
2015年11月30日、逝去。享年93。

「2018年 『ゲゲゲの鬼太郎(5)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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