水木サンの幸福論 (角川文庫)

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感想 : 31
  • Amazon.co.jp ・本 (265ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041929193

作品紹介・あらすじ

「なまけ者になりなさい-」独特の言動で、出会う人を幸せな気分にさせる水木しげる翁が、「幸福の七カ条」をもとに、幸福になるための秘訣を伝授。自身の半生を語った「私の履歴書」では、境港での生活と太平洋戦争、戦後の赤貧時代など、波乱の人生を当時の貴重な写真とともに振り返る。特別付録に、兄と弟で語り合った鼎談と、境港での幼少時代を描いた「花町ケンカ大将」を収録。読む人を幸福にさせる人生論。

感想・レビュー・書評

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  • ゲゲゲの鬼太郎の生みの親、水木しげるさんの人生論。一度死の淵を経験した人は本当に強いと思う。戦争で大変な思いをしたからこそ、楽に生きる、好きなことで生きる、その信念を感じた。

  • ゲゲゲの鬼太郎の作者。人生急ぐことない、焦ることないと救われます。こんなに魅力的な人であることに、エピソードを聞けば聞くほど感じます。過ごしたわけでありませんが、昭和の風景が伝わってきて古き良き日本の感慨にも浸りました。

  • 「なまけ者になりなさいー」と、のほほん人生を送られているかと思いきや、なんとハードモードな人生なのか。水木しげる先生は本当にすごい!そしてタフ!ストイック!!
    ラバウルでの戦争体験、戦後の赤貧時代などは読んでいて頭が下がるほどの過酷さ。
    そんな折でも水木先生のスタンスとしては「マイペースを保つ!」こんな方が同時代に生きていてくださったことに感謝。
    付録の3兄弟対談も面白かった!

  •  水木しげるの生涯を語った本になる。軽快な文章で書かれているが、その壮絶な人生は凄まじい。戦争の悲惨さが分かる。そして水木さんが生き残れたのは奇跡的だったということも分かる。
     個人的に本書で面白かったところは、子供の頃の収集癖や漫画に対する思いだ。水木さんが漫画界で生き残れたのは、とにかく漫画が好きだという思いからの努力だ。大好きな睡眠を削って、食事を抜いて本を買って勉強する。漫画を描くために出来ることをたくさんする。漫画家になって楽に生きたいと思っていた人は食えなくて辞めてしまって、それは好きという思いが弱かったからだと水木さんは言う。自分の好きなものには全力でぶつかる。その思いの成果は漫画を読めば分かる。
     なまけものになる為に頑張ろうと思った。

  • ものすごく波乱万丈な人生を生きてる水木しげる。

    "貧乏は人を卑屈にする"
    という言葉は印象的で、水木しげるにとってもそうだったのだなあ、と。

    あとがきで娘の悦子さんのお話が良かった。

  • 人生

  • 幸福の七カ条  
    第一条 成功や栄誉や勝ち負けを目的に、ことを行ってはいけない。  
    第二条 しないではいられないことをし続けなさい。  第三条 他人との比較ではない、あくまで自分の楽しさを追求すべし。  
    第四条 好きの力を信じる。  
    第五条 才能と収入は別、努力は人を裏切ると心得よ
    第六条 なまけ者になりなさい。  
    第七条 目に見えない世界を信じる。

  • 人生を楽しく生きていくために、水木さんが編み出した十箇条とその解説で構成された本作。

    その裏には、悲惨な戦争体験で死にかけた水木さんだからこその人生訓が詰まっている。

    もしかすると、フランクルの「夜と霧」に匹敵するくらいの名著なのではないだろうか。
    戦争で多くの仲間を失い、それでも生き残ったものが、罪悪感やトラウマを抱えつつも、その人生を全うするうえで編み出した幸福論なので、真実味がある。

    同じように戦争を経験した岡本太郎のエッセイ「自分の中に毒を持て」は「怒りや逆境こそが人生を面白い物にする」と説くのとは逆に、人生楽しまなければ損!とばかりに、語り口は明るいし、誰もが実践できそうな内容ばかりなので、こっちのほうが取っつきやすいかもしれない。

    人生がつまらないと嘆く、全ての人が読めば良いと思う。

  • 幸福の七カ条

    第一条
    成功や栄誉や勝ち負けを目的に、ことを行ってはいけない。

    第二条
    しないではいられないことをし続けなさい。

    第三条
    他人との比較ではない、あくまで自分の楽しさを追及すべし。

    第四条
    好きの力を信じる。

    第五条
    才能と収入は別、努力は人を裏切ると心得よ。

    第六条
    怠け者になりなさい。

    第七条
    目に見えない世界を信じる。

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著者プロフィール

水木しげる

1922年(大正11)、鳥取県境港市生まれ。太平洋戦争中に召集され、ラバウルで左腕を失う。復員後、輪タクの親方、アパート経営、紙芝居作家を経て、貸本向け漫画を描き始め、1957年『ロケットマン』でデビュー。65年『テレビくん』により第6回講談社児童漫画賞、89年『昭和史』により第13回講談社漫画賞受賞。91年、紫綬褒章、2003年、旭日小綬章受章。07年、『のんのんばあとオレ』により、第34回アングレーム国際バンド・デシネ・フェスティバル最優秀コミック賞を受賞。2010年、文化功労者となる。2013年、講談社より「水木しげる漫画大全集」の刊行が開始される。主な著書に『ゲゲゲの鬼太郎』『河童の三平』『悪魔くん』『総員玉砕せよ!』など多数。2015年11月死去。

「2020年 『今昔物語 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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