河童の三平 下 貸本まんが復刻版 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 31
感想 : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041929322

作品紹介・あらすじ

河童から泳法を教わった三平は、県の水泳大会で優勝。なんと横浜で開催される国体に出場することに。しかし大会当日、屁による空中泳法を披露し、ここでも大騒動を巻き起こしてしまう。その後三平は、宿で出会った魔女の花子と東京にいるはずの母を捜し始めるが、彼は次々と予想外の事態に遭遇してしまうのだった。生きること、死ぬこと。そして友情、喜怒哀楽。少年のさまざまな想いが詰め込まれた大傑作長編漫画、堂々の完結。

感想・レビュー・書評

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  • ラストは今までよりもさらにさらに大きくうねって大団円(?)。いやー、なんちゅう展開や。我々が普段親しんでいる漫画の文法を大きく外れた、稀有な物語。

  • まさか終盤そんな展開になるとは。
    今まで喧嘩ばかりしてきた狸や死神やが、三平のあの世行きを惜しむ姿には涙腺が緩んだ。

    201908再読。
    第6話 魔女花子の巻
    死神の小芝居と感づいた三平は留守番を河童に任せる。河童VS死神。居合わせるタヌキ。三平は校長や村長と汽車で横浜へ。国体前日にも母に化けた死神が追いかけてきて、当日三平が戻らないから村長と校長は村へ帰る。トランクの小人たちは、旅館で働いている魔女花子の協力でロケット芋を使って、死神によりコンクリ漬けにされた三平を探し出す。三平は国体に遅刻するが天皇(昭和)の助力で決勝に参加。しかし空中泳法は認められず敗北。花子とともに東京へ。母はパチンコ屋をやめ病に臥せっている。再会。母は下宿を追い出され、花子の住まいへ。
    第7話 猫町奇談
    花子は父とともに地下に住む。母は蜘蛛になる呪いにかかっているらしい。三平は花子父から蜘蛛の食べる蠅を調達するよう指示される。蠅のたかる魚屋の前で猫と蠅を取り合いしていると、魚屋から猫集団の退治を頼まれる。猫に連れられ山を越え猫町(というより猫世界)へ。
    第8話 完結篇
    猫町に順応しようとする猫老人に方法を教えられるが、三平は猫になる三十年など待てない。脱走しようとし崖から落ちて死ぬ(この後は点線で描かれる)。死神が迎えにきて秘密の通路から東京へ。ケーキとアイスを奢ってもらう。いまは母とタヌキが住む長野の自宅へ帰り、死神へ返す千円を調達すべく神棚の裏を目指す。母に内緒にしてくれとタヌキに頼む。再度河童の助けも借りて死神を眠り薬で眠らせて、河童に自分に成りすますようにタヌキとともにお願いする。死神は三平を連れていく。タヌキの涙。その後、河童は学校の試験でドタバタしたり死神と戦ったりする。河童父に教えられた「三平こう」という膏薬を死神とタヌキで売り歩いてお金を稼ぐ。6年の歳月が流れる。別れ際、母は、あなたが息子ではなく河童だと知っていました、でもあなた達のやさしい心がうれしくてだまっていたのです、と。お別れ。

  • 小狸、河童との友情。感動のラストは三平の母さんにだまされた!

  • 読み終えた後で、泣いた。山奥の家と畑のこと、三平とその家族の人生、たぬきや河童との友情のことなど。忘れたくない物語だ。

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著者プロフィール

水木しげる

1922年(大正11)、鳥取県境港市生まれ。太平洋戦争中に召集され、ラバウルで左腕を失う。復員後、輪タクの親方、アパート経営、紙芝居作家を経て、貸本向け漫画を描き始め、1957年『ロケットマン』でデビュー。65年『テレビくん』により第6回講談社児童漫画賞、89年『昭和史』により第13回講談社漫画賞受賞。91年、紫綬褒章、2003年、旭日小綬章受章。07年、『のんのんばあとオレ』により、第34回アングレーム国際バンド・デシネ・フェスティバル最優秀コミック賞を受賞。2010年、文化功労者となる。2013年、講談社より「水木しげる漫画大全集」の刊行が開始される。主な著書に『ゲゲゲの鬼太郎』『河童の三平』『悪魔くん』『総員玉砕せよ!』など多数。2015年11月死去。

「2020年 『今昔物語 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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