死国 (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店
3.28
  • (41)
  • (60)
  • (216)
  • (30)
  • (6)
本棚登録 : 750
レビュー : 85
  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041932025

作品紹介・あらすじ

二十年ぶりに、故郷である高知の矢狗村を訪れた比奈子は、幼馴染みの莎代が十八年前に事故死していたことを知った。その上、莎代里を黄泉の国から呼び戻すべく、母親の照子が禁断の"逆打ち"を行なっていたのを知り、愕然とする。四国八十八ヶ所の霊場を死者の歳の数だけ逆に巡ると、死者が甦えるというのだ-。そんな中、初恋の人・文也と再会し、恋におちる比奈子。だが周囲で不可思議な現象が続発して…。古代伝承を基に、日本人の土俗的感性を喚起する傑作伝奇ロマン。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 角川ホラー文庫強化月間。またホラーじゃないし。

    多分この作家(故人なのね)の代表作。死の国への禁断の扉を開いてしまって…という、神話や西洋ファンタジー風の作品。

    ただ、始まってから8割くらいは何も起こりません。ひたすら起伏のない展開で、純文学のよう。時々挟み込まれる「男」「シゲ」の視点で何か展開をしたいようで、ほとんど話は進まない。

    そういうスタイルも有るよなあと思っていたのだが、一番のクライマックスでは単にメチャクチャになっただけだった。どうやら、語彙力が足りていないようだ。

    全体に、だれをキーに話を展開させたいのかが曖昧で、キーとなりうる人物は隠居していたり入院していたりほとんど姿を見せなかったりと、配置の悪さばかり目につく。

    本筋の死者の国も、ファンタジー作品やゲームなどで出てくるような陳腐なものだし、それと絡めたい神話や言い伝えについては、語れる人物が一人しかいない。半村良の文章のほうが魅力的だ。

    岩井志麻子「ぼっけえ、きょうてえ」のはやった時期で、高知弁が新鮮だったのかね。今となっては、退屈な作品としか思えないわけで。

    余談。
    「鈍色(にびいろ)の空」という表現、女性作家の常套句だけど、これが出てくるだけで「語彙力がないのかな」と疑ってしまう。中二病ワードの一種なのかと思いますが。

  • こっち系のホラーはあまり怖くない。そうなっちゃうのか!はっきりしとけよこの面食いがぁ!って結局色濃く残るのがそこ。

  • 二十年ぶりに、故郷である高知の矢狗村を訪れた比奈子は、幼馴染みの莎代が十八年前に事故死していたことを知った。その上、莎代里を黄泉の国から呼び戻すべく、母親の照子が禁断の“逆打ち”を行なっていたのを知り、愕然とする。四国八十八ヶ所の霊場を死者の歳の数だけ逆に巡ると、死者が甦えるというのだ―。そんな中、初恋の人・文也と再会し、恋におちる比奈子。だが周囲で不可思議な現象が続発して…。古代伝承を基に、日本人の土俗的感性を喚起する傑作伝奇ロマン。 (amazonより抜粋)

  • 四国は死の国−。英語圏での13という数字が死神をあらわすものと同様に、日本では4という数が死につながる。そして四国という国の特異性。
    死人がよみがえる、四国は死の国。いくつもの暗喩に四国に関わる他作品が思い出された。
    四国という舞台の中で、本来ならば当たり前であるべき男女間の人間関係が影を落とす。

  • 映像化したら怖そう。やっぱりこういうホラーって文章ではそうでもないのかな?(「ドグラマグラ」とか「リング」の前半とか、狂気の部分にコないとね)
    比奈子と文也の仲が進展していく過程の描写がなんか瑞々しかった。
    もう1作くらい読んでみるか? 

  • 昔読んだ本。
    映画にもなったらしいが、見てはいません。
    本で読んだ話が映画化されると、どうも
    自分のイメージが崩れる…ので、あまりみない。

    映画で見た後で原作を読んだりはします。

  • 個人的にはものすごく好きなジャンル。
    四国八十八ヶ所の巡礼?をモチーフにして
    古代伝承をふんだんに練り込んだホラー…でいいのかな?
    民間伝承-宗教-信仰については個人個人で様々な解釈があるから、どうこう言うつもりはないけど、フィクションとはいえこのような形でこれまでの歴史が変遷されてきているのも事実。
    読み物として十分満足できるし、ちょっとした揶揄っぽくも感じる。

    ま、ロマンって謳ってるのででその描写もあるけど、その部分だけがちょっと浮いてるように感じた。

  • 古代伝承を基に、日本人の土俗的感性を喚起する傑作伝記ロマン。
    率直な感想としては…四国の人は気分が悪かったのではなかろうか、ということ。
    ホラーの印象が強かったが、読んでみると意外にも恋愛要素が多い。
    そこはほんのりに留めて、もっと怖がらせ追いつめてからラストを迎える、そういう流れの方が好きだな。

  • 読ませるんだけど面白くない。登場人物がこの行動をするのにもっと説明が必要なように思う。あ、こう動いてるけど他に理由あるんだよね、と深読み(邪推)しながら読み進めるとホントにそのままだったりして。あと、郷土史家が残した資料で怪異を説明しようとするのは乱暴すぎると感じた

  • 怖い怖い読み物化と思えばそれほどでもなかった。いや、決して悪いという訳ではないですよ。

全85件中 1 - 10件を表示

死国 (角川文庫)のその他の作品

死国 単行本 死国 坂東真砂子
死国 (角川文庫) Kindle版 死国 (角川文庫) 坂東真砂子

坂東真砂子の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
坂東 眞砂子
宮部 みゆき
有効な右矢印 無効な右矢印

死国 (角川文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする