黒魔術白魔術 (角川ホラー文庫 28-3)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (259ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041938041

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  • 黒魔術白魔術
    角川ホラー文庫 H28-3

    著者:桐生操(きりゅう みさお)

    平成7年12月10日 (1995年)
    平成11年7月10日 3版発行 (1999年)

    発行所:株式会社角川書店(角川歴彦)

    4-04-193804-X C0195¥480E

  • 夏の角川ホラー祭を今年も開催したいけど、手持ちがもうわずか。

    で、小説と思ってたら故事の紹介という、角川ホラーにこんなん有るの?というような本です。意表を突かれまくりました。

    タイトルのとおり、中世を中心に現代までの魔術や秘密結社、そして呪いの逸話を色々と集めてきた話。文章もそつなく読みやすく、綺麗にまとまっている。

    しかしね、こちとら澁澤龍彦で育ってきた人間ですから、あちらに較べるとやはり薄っぺらい。残虐性を出したいから、たくさんひどい故事を集めるのは解るんだけど、箇条書きにした所でマイナスですよ。

    また、中盤くらいで完全にだれ始め「あなたはどう思うか」という締めが続くうえ、最後の呪いの賞になったら「呪いのダイヤ」「Uボート(潜水艦なのに、浮いている船だと誤解した記述あり)」、果てには「ツタンカーメンの呪い」って、学研の小学生向けのような内容が続く。1960年台ならいざしらず、温故知新でもない話を今更読まされるってね。

    前半部分の気合の入ったところは、「がんばってるな」と思って読んでいたのだけど、最後の参考文献で「澁澤龍彦全集」がトップに有ったのでハイハイと☆を減らさせていただきました。ネタ元を写してるだけと知ると薄っぺらいわけです。

    なぜ角川ホラーから?と思ったので調べてみた所、「本当は怖い○○」みたいな話で、当時ブレイクしていた(悪い意味でも)作家だそうで、悪い噂と上記の自分の感想を踏まえ、うんまあ、☆2つが限界でしょうね。

    中学生以下なら面白いと思いますよ。ツタンカーメンのカーター卿とか知らん人向け。

  • なんだかな。
    人間の弱さって時に恐ろしい。

  • 魔術の歴史・基礎知識書

  • 魔術に関する記述や呪いの方法。

    いやはや、一言で「呪い殺してやる」とは言えるけど案外難しいものなんだなぁ。当たり前か。
    実際成功するのかという問題より、どこから呪いの材料を調達してくるかという問題の方が大きいものが多い。
    しかし実践できそうなものもあるので何らかの機会にやってみてもいいかもしれない。
    自分の墓の穴も掘る覚悟で。

  • 平成7.12.10 1版 500
    大災害や大事件がひんぱんに発生する世紀末のいま、世界は明らかに大変動をきたしているといえよう。その暗黒世界に対応するには、世界史上“裏の学問”として迫害され続けてきたオカルトの世界を、正しく理解する必要がある。黒魔術、悪魔崇拝、錬金術や呪い、秘密結社など、危険な知識の数々を、秘密のベールをはがし、いまここにご紹介しよう。(書き下ろし)

  • 世界で実際にあった魔術を使った事件とかを載せてる本。怖さはないけど、人間ってえげつないなと思う。

  • 過去の歴史とかの引用に見える・・・濃くない。最後の方は内容になってない気がする。興味が無い限り全部読めそうに無かったです

  • とてもソフトなオカルト本。

  • 黒魔術の術式、効果、歴史の中での扱われ方がメインですか。
    それとは関係のない秘密結社が結構興味深かったです。
    さまざまな秘密結社と、サンジェルマン伯爵などの話が参考になりました。
    あとは呪われたアイテムのお話も。

    とりあえず黒魔術をしているってみなされたら魔女とみなされて拷問をされたのですね。
    その辺は例にもれず書かれています。
    魔術を語る上では避けて通れない鉄板なのでしょうか。
    あと、現代でも残っている魔術師というのも面白かったです。

    こういうことを知りたいのなら大いに参考になる本だと思います。

    そんな本でした。

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著者プロフィール

パリ大学(ソルボンヌ大学)、リヨン大学にてフランス文学・歴史を専攻。帰国後、執筆活動を行う。人物評伝や歴史の知られざるエピソードを様々な形で紹介している。その作品には拷問や悪女を取り扱うものが多い。主な著作に『本当は恐ろしいグリム童話』『やんごとなき姫君』がある。『本当は恐ろしいグリム童話』はミリオンセラーとなった。

「2016年 『新釈・皇妃エリザベートとふたりの男たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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