異形博覧会 怪奇幻想短編集 (角川ホラー文庫)

  • 角川書店 (1994年7月7日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (512ページ) / ISBN・EAN: 9784041939017

みんなの感想まとめ

怪奇や異形、シュールな世界観が魅力の短編集で、ホラーの要素を含みつつも、基本的には怖さよりも独特の雰囲気が際立っています。作品は特に外国映画や特撮の影響を受けており、ゾンビや怪獣、クトゥルーといったテ...

感想・レビュー・書評

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  • 『異形博覧会』は、ホラー・SF・幻想を自在に行き来しながら、人間と異形の境界を描く短編集。今読んでもジャンルを超えた鮮烈さがある。

    以下は、個人的覚書m(_ _)m

    第一部「宵闇色の種族」
    ・脱ぎ捨てる場所:暗黒鶴の恩返し的異形の愛
    ・エイプリル・グール:グールといえば東京喰種。四月に食す特別なお味
    ・潮招く祭:故郷の島の赤いお祭り

    第2部「掌上のカーニバル」
    ・四角い魔術師: 舞台装置のような不思議さ。論理よりも形が先行する、抽象的な魔術の世界。
    ・よけいなものが: 身近な場所に忍び込む異物感。日常のなかで「不要」と切り捨てられたものの恐怖。
    ・天井桟敷: 見下ろす/見下ろされる視線の反転。観客と演者が入れ替わる不条理な舞台。
    ・ロマンチスト: 夢想と狂気の境界を漂う人物像。幻想と愛情が歪んで恐怖に変わる。

    第3部「アスファルトを這う」
    ・俺たちを消すな!:幻影は過去の映像。都市に焼き付いた記憶の亡霊。
    ・魔女の巣箱:都会のコインロッカーウィッチ。街の片隅に潜む異形の母性。
    ・使者の待つ公園:主人公は肉体改造を施された存在。人間の延長か、それとも異形へ変じたのか、曖昧に描かれる。

    第4部「天幕の裂け目から」
    ・消防車が遅れて:少年が最期に見た車は救急車ではなく“救世車”。救いと死がすれ違う瞬間。
    ・舞台恐怖症:素晴らしい舞台は時空を越える。演者と観客の境界が溶け、虚構が現実を侵食する。
    ・レッドキングの復讐:あのウルトラ怪獣が復讐に転じる。懐かしいヒーロー像が反転し、怪獣側からの視点がホラーに変貌する。
    ・シネマハウスで逢おう:ダイナメーションの映像美を語る物語。郷愁と異界の狭間に立つ。
    ・残されていた文字:小説家の雪山での死に際。最後に残した言葉のオチがお洒落で、死と創作が交差する。

    第5部「異形の未来図」
    ・死霊見物:死者を娯楽として見物する未来像。少子化や人口減少の歯止めになるのか? 生と死の価値が逆転する皮肉な風景。
    ・象のいる夜会:絶滅種の展覧。そこに現れる「象」は何を象徴するのか? 保存か、幻影か、未来の歪んだ見世物か。
    ・傀儡座:腹話術のような主従関係の反転。操っているはずが、いつのまにか操られている不気味さ。
    ・カフェ・ド・メトロ:森に支配された都会。都市と自然の逆転劇。彩瀬まるや恒川光太郎の作品にも通じるコンセプト

    第6部「触手の狙うもの」
    ・おどろ湯の事件:土地開発のため帰郷した主人公が出会う、古びた商店街の銭湯に潜む妖。懐かしさと怪異が交錯する郷愁ホラー。
    ・十月の動物園:それは幼児退行なのか、痴呆なのか、幻影なのか。人間の精神が退化し、動物的に還っていく不気味な幻視。
    ・とうにハローウィーンをすぎて:仮面の要らないハロウィン。人が本来の顔を隠さずに現れるとき、そこに潜むのは祝祭ではなく恐怖。
    ・海魔の吼える夜:近未来的なクトゥルフ神話のような物語。海から吼える異形は何を告げるのか、理解不能なまま迫る。

    • Super8さん
      おびさん

      もうすぐで、アレが来る❢

      恐怖のあの娘が、、、
      coming soon!!!
      おびさん

      もうすぐで、アレが来る❢

      恐怖のあの娘が、、、
      coming soon!!!
      2025/09/12
    • おびのりさん
      もうなんでも来いや
      もうなんでも来いや
      2025/09/12
    • bmakiさん
      私もスラムダンクかと思っちゃった人です。お恥ずかしい。゚(゚´ω`゚)゚。
      私もスラムダンクかと思っちゃった人です。お恥ずかしい。゚(゚´ω`゚)゚。
      2025/09/12
  • 怪奇、異形、シュールを集めた怪奇幻想短編集。
    ジャンルはホラーかもしれないが基本的に怖くはない。外国映画、特撮的な雰囲気を感じる作品が多いかな。
    「よけいなものが」「魔女の巣箱」「俺たちを消すな!」「消防車が遅れて」が面白かった!

  • 読書前の想像と異なり、どこか海外小説を読んでるような錯覚に陥る。短編集であり、いくつか愉しめる作品も収録されていたが、全体的にあまり好みではなかった。

  • 『怪奇幻想短編集』と副題がついているが、幻想味はやや少なめ。どちらかというと外国ホラー映画や特撮の影響が強く、ゾンビや怪獣、クトゥルーを彷彿とさせるものが多かった。ちょっと菊池秀行を思わせる短編もあり。
    収録作は多いが傾向としては統一感がある。

  • 読み終えられなかった。海外のホラー映画という雰囲気が個人的に合わなかった。

  • 井上さんが最高に面白かった頃。

  • 短編&超短編(カバーより)ホラー23編収録。

    グロありシュールありと盛りだくさんで
    どこか海外短編を読んでいる気にさせるのだが(舞台も海外が多い)
    作者は日本人なんですよね。うまい文体だと思います。
    しかし基本キモい話が多いので食事中にはおすすめできない。
    クトゥルフは避けて通れないのか…。

    全23編中下記3作品が良いどんでんだと思いました。
    ----------
    ・『よけいなものが』
    →わずか3Pにユーモアも伏線もあるナイスどんでん
     いろいろなレビューサイトでも好評判ですな
    ・『消防車が遅れて』
    →微妙にせつないハッピーエンドどんでん
    ・『シネマハウスで逢おう』
    →ハリイハウゼンだし「ダイナメーション」は分かるんだけど
     一般的には「ストップモーション」の方が(意味は変わっちゃうけど)
     読む際に単語が浮かないのではどんでん

    他は下記2作品の舞台がお気に入りです。
    ・『俺たちを消すな!』(落書きだらけの地下鉄)
    ・『カフェ・ド・メトロ』(森に侵食された都会)
    ----------

    ミステリどんでん返しリストが減ってきたので
    ホラーとかどうかしらと読んでみる昨今ですが、
    短編ホラーは私にはあまり向かないようだ。

    嫌いじゃないがラストのカタルシスは
    星新一っつぁんSFショート・ショートを読んだ当時の衝撃度的に上。
    これは趣味の問題なんだけどね。ホラーは好きだから。

  • ホラー短編集。この人の作品集には魅力的な異形がたくさん登場します。しばらくぶりに再読しましたが、やっぱり好きだなー。一つ一つの話は短編にしても短いものが多く、ショートショートもあるのだけれど。その分魅力が凝縮されてぎっしりと詰まっている感じです。
    お気に入りは、もうどれもこれもが好きなのだけれど。「とうにハロウィーンを過ぎて」が一番好きかな。タイトルもいいし。あの展開には驚かされました。ラストも怖い。

  • つまらない本だった。意味不明な内容が多くて私には理解不能。
    一体何がおもしろいのか途中まで読んでみたけど・・・ とっとと売り払ってしまった珍しい一冊。買って損したかな。

  • 友人から井上さんを薦められたので古本屋で偶々100円で見つけたのを購入。
    異形博覧会の名に相応しく数々の何とも形容のし難い異形達に夢中になってるうちに読み終わってしまいました。
    怖いというよりはとても不思議な感じ。
    幽霊とかそういった類の物とはまた別な独特の奇妙さを味わえる一冊でした。
    せっかくなのでこれを機に他の作品も読んでみたいと思います。

  • ちょっとお洒落で切れ味のあるホラー短編集と思います。個人的には好きかな。。。

    ・ホラー短編集となりますが、怖いというより奇妙、かつ、がっつりとした怪奇世界というより現実と幻想の狭間的(著者の言う「宵闇色」の世界)な雰囲気をたたえているのが特徴だと思います。B級のホラームービーのようなワクワクとするビビり感?がありながら、どこかオシャレさや切れ味を感じさせる独特なストーリは、そういったものが好きな方は気に入ると思います(世にも奇妙な物語的なイメージ)

    ・この方は自身の著作よりも、この方が監修している「異形コレクション」というシリーズの方が有名かと思います。名前の通り、各冊である一つのモチーフを取り上げて様々なホラー/ミステリ作家に書いて貰った短編を集めたアンソロジーなのですが、現時点で約60冊程度とかなり続いているシリーズです。ご本人も短編を多く制作していることから、そういった色とりどりなファンタスティックさが好きなのかなと想像しています

  • [エイプリル・グール]
     この短編集の中でも1、2を争う傑作。伏線張りまくり。主人公が自分の妻を食べさせられたのではないかと疑うところや殺人犯の正体、最後のオチなどすきがない。

    [潮招く祭]
     スプラッターという意味では大したことないけど、小説としては傑作。生け贄となって死んだ男の残した言葉の意味とか細かい部分で恐いところがいろいろある。ただ、ちょっと短いかな。もっと長くてもいいけどね。

    [よけいなものが]
     うますぎる。

    [俺たちを消すな!]
     デビッド・マレルの「ブルーは憂鬱、オレンジは狂気」と並ぶ、絵画ホラーの傑作。菊地秀行が好きなのもわかる。
     ちょっとバーカーっぽい雰囲気。

    [魔女の巣箱]

    [使者の待つ公園]
     死体と黄金バットをダブらせるというセンスがただ者じゃない。この人の書く女性は、どうしてかわからないけどいい女。

    [消防車が遅れて]
     この人の書く小説は一発落ちじゃない上に、こちらの予想を裏切ってくれるからいい。

    [残されていた文字]
     これも意表を突かれた。

    [象のいる夜会]
     なんかほのぼのした短編。

    [おどろ湯の事件]
     ラストがちょっと尻すぼみ。

    [十月の動物園]
     これもおねえちゃんが色っぽい。現実的なオチじゃないところが逆に好き。

    [とうにハロウィーンを過ぎて]
     傑作。特に語り手の正体に意表を突かれた。途中で車に二人が乗り込むところなどちゃんと伏線も張ってあるし(読んでるときは気がつかなかったけど)。腸を引きずって逃げたなんて言う描写もいいっすねえ。

    [海魔の吼える夜]
     なんか普通でいまいち。

  • サクサクと読みやすい短編集。昔のスティーブンキングを彷彿とさせるクリーチャー系の話が結構好みだった。

  • 発表時期を考えてもかなり古風な感じのホラー短編集。恐怖よりノスタルジーを感じさせる作が多いけど、確信犯でやってるんでしょうね。

  • 各短編のクオリティは低くないものの、突出したものがないと感じる。次回に期待します。

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著者プロフィール

鳥取大学大学院 医学系研究科

「2019年 『公認心理師 実践ガイダンス 2.心理支援』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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