異形博覧会 (角川ホラー文庫 32-1 怪奇幻想短編集)

著者 :
  • KADOKAWA
3.36
  • (7)
  • (4)
  • (29)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 135
感想 : 11
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (495ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041939017

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 『怪奇幻想短編集』と副題がついているが、幻想味はやや少なめ。どちらかというと外国ホラー映画や特撮の影響が強く、ゾンビや怪獣、クトゥルーを彷彿とさせるものが多かった。ちょっと菊池秀行を思わせる短編もあり。
    収録作は多いが傾向としては統一感がある。

  • 井上さんが最高に面白かった頃。

  • 短編&超短編(カバーより)ホラー23編収録。

    グロありシュールありと盛りだくさんで
    どこか海外短編を読んでいる気にさせるのだが(舞台も海外が多い)
    作者は日本人なんですよね。うまい文体だと思います。
    しかし基本キモい話が多いので食事中にはおすすめできない。
    クトゥルフは避けて通れないのか…。

    全23編中下記3作品が良いどんでんだと思いました。
    ----------
    ・『よけいなものが』
    →わずか3Pにユーモアも伏線もあるナイスどんでん
     いろいろなレビューサイトでも好評判ですな
    ・『消防車が遅れて』
    →微妙にせつないハッピーエンドどんでん
    ・『シネマハウスで逢おう』
    →ハリイハウゼンだし「ダイナメーション」は分かるんだけど
     一般的には「ストップモーション」の方が(意味は変わっちゃうけど)
     読む際に単語が浮かないのではどんでん

    他は下記2作品の舞台がお気に入りです。
    ・『俺たちを消すな!』(落書きだらけの地下鉄)
    ・『カフェ・ド・メトロ』(森に侵食された都会)
    ----------

    ミステリどんでん返しリストが減ってきたので
    ホラーとかどうかしらと読んでみる昨今ですが、
    短編ホラーは私にはあまり向かないようだ。

    嫌いじゃないがラストのカタルシスは
    星新一っつぁんSFショート・ショートを読んだ当時の衝撃度的に上。
    これは趣味の問題なんだけどね。ホラーは好きだから。

  • ホラー短編集。この人の作品集には魅力的な異形がたくさん登場します。しばらくぶりに再読しましたが、やっぱり好きだなー。一つ一つの話は短編にしても短いものが多く、ショートショートもあるのだけれど。その分魅力が凝縮されてぎっしりと詰まっている感じです。
    お気に入りは、もうどれもこれもが好きなのだけれど。「とうにハロウィーンを過ぎて」が一番好きかな。タイトルもいいし。あの展開には驚かされました。ラストも怖い。

  • つまらない本だった。意味不明な内容が多くて私には理解不能。
    一体何がおもしろいのか途中まで読んでみたけど・・・ とっとと売り払ってしまった珍しい一冊。買って損したかな。

  • 友人から井上さんを薦められたので古本屋で偶々100円で見つけたのを購入。
    異形博覧会の名に相応しく数々の何とも形容のし難い異形達に夢中になってるうちに読み終わってしまいました。
    怖いというよりはとても不思議な感じ。
    幽霊とかそういった類の物とはまた別な独特の奇妙さを味わえる一冊でした。
    せっかくなのでこれを機に他の作品も読んでみたいと思います。

  • 脱ぎ捨てる場所
    獅子王 1989年1月

    エイプリル・グール
    獅子王 1990年5月

    潮招く祭
    獅子王 1989年11月

    四角い魔術師
    ショートショートランド 1985年5・6月

    よけいなものが
    ショートショートランド 1983年5月

    天井桟敷
    せる 1987年春季号

    ロマンチスト
    小説現代 1988年3月

    俺たちを消すな!
    獅子王 1989年6月

    魔女の巣箱
    太田出版「世にも奇妙な物語 D」 1992年10月

    使者の待つ公園
    獅子王 1989年9月

    消防車が遅れて
    ルパン 1981年秋季号

    舞台恐怖症
    小説現代 1990年6月

    レッドキングの復讐
    せる 1986年夏季号

    シネマハウスで逢おう
    daily an 1990年7月24日~30日

    残されていた文字
    せる 1987年冬季号

    死霊見物
    SFアドベンチャー 1988年7月

    象のいる夜会
    ショートショートランド 1983年11月

    傀儡座
    角川書店「異形博覧会」 1994年7月

    カフェ・ド・メトロ
    IN★POCKET 1987年3月

    おどろ湯の事件
    獅子王 1990年9月

    十月の動物園
    太田出版「少年時代 奇妙劇場 3」 1991年11月

    とうにハロウィーンを過ぎて
    せる 1988年春季号

    海魔の吼える夜
    獅子王 1989年4月

    あとがき 井上雅彦

    解説 菊地秀行
    井上雅彦のシルクハットの中身

  • 発表時期を考えてもかなり古風な感じのホラー短編集。恐怖よりノスタルジーを感じさせる作が多いけど、確信犯でやってるんでしょうね。

  • 各短編のクオリティは低くないものの、突出したものがないと感じる。次回に期待します。

  • 読み終えられなかった。海外のホラー映画という雰囲気が個人的に合わなかった。

全11件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

鳥取大学大学院 医学系研究科

「2019年 『公認心理師 実践ガイダンス 2.心理支援』 で使われていた紹介文から引用しています。」

井上雅彦の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×