総統奪取 (角川文庫 い 37-6)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (364ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041940068

感想・レビュー・書評

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  • あんまり中国の近代史得意じゃないので、出てくる錚々たるお名前には聞いたことあるなーくらいの予備知識しかなかったのですがさすが生島治郎。歴史の裏舞台を描きながら、あくまで紅真吾の生き生きとした冒険譚に仕上がっています。

    紅さんは相変わらず男前です。当然のように葉さんも傍にいて、お互いにひやひやするような会話で遊んでますが、紅さんは葉が裏切ったら悩みながらも最終的には手を下すと思うけど、葉はどうしてもできないんじゃないかしら。
    甘いのは葉さんの方だと思うのです。結局彼はいつもどこか拠り所を求めて彷徨ってるし。もう諦めて紅さん中心で生きればいいのに、と思うけど、主義や思想がどこかしらにないと自己を投じきれないところがこのひとのプライドでもあって。結局依存に変わりはないんだけどなあ。
    軍服着た葉さんはちょっと映像で見てみたい感じです・笑。

  • 『黄土の奔流』シリーズ3作目。

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著者プロフィール

生島治郎

一九三三(昭和八)年中国・上海生まれ。本名・小泉太郎。早稲田大学第一文学部卒業。五六年早川書房に入社。都筑道夫の後を受け『エラリイ・クイーンズ・ミステリ・マガジン(EQMM)』の編集長を務めるが、小説執筆のために退社。六四年『傷痕の街』でデビュー、六七年『追いつめる』で第五七回直木賞を受賞。八九年から九三年まで日本推理作家協会の理事長を務めた。二〇〇三(平成一五)年死去。そのほかの作品に『黄土の奔流』『夢なきものの掟』『片翼だけの天使』などがある。

「2020年 『星になれるか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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