タイム (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店
2.25
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本棚登録 : 25
感想 : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (703ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041945032

作品紹介・あらすじ

二十三年前、「幼女悪戯」の無実の罪を着せられた青年が留置場で自殺し、数日後、その恋人が謎の死を遂げた。彼女は死の直前、西暦二千年に開封されるというタイムカプセルに無念の想いを綴った手記を託していた。一方、自分が犯した罪に苦しみ、世捨て人のように生きているゴーストライターの松尾、あくなき上昇志向に燃えるエゴイストの桐原、さらに彼らの仲間二人は、秘密を抱いたまま、それぞれの道を歩んでいた。やがて四人は運命に操られるが如く再会。だが、歳月は、かつての若者たちを容赦なく裁断する。

感想・レビュー・書評

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  • 高校の同級生が、幼女にいたずらの疑いをかけられた。保守党のホープで将来総理大臣も視野に入っている桐原と、23年前の過ちから、恋人も自分自身も捨てた松尾。そこへ「23年前の女子大生の自殺の真相を明らかにする」と別の同級生の一人が現れる。

    電子書籍で読んだので、開いたときに800ページ以上の残りページ数に間違いではないかと思ったが、読んでも読んでも進まない状況が始まる。

    文章自体は平易でわかりやすいのだが、枚数を稼ぐためとしか思えない、核心部分の名詞を示さない文章で、10人中9人までは、はよせえやと思うに違いない。例えば、23年前の幼女誘拐事件についての記述なのに、自殺したのは女子大生…?それが明らかになるためには、300ページ(電子書籍)を読み進めなければならない。

    また、警察は一刻も早く展開したいはずなのに、松尾には話すが桐原には話さないため、松尾と桐原が出会うと奥歯に物が挟まったような会話が繰り広げられる。

    最終的には破滅に向かうというのは、読み始めから予想できるものの、そこまでに800ページも必要だったかというと、それはないだろう。

    通常のミステリ小説の2.5~3倍近いボリュームだけのものがあったかどうかというと、それはない。また、それだけのボリュームが有る分、予想もしない展開があったりもしない。むしろ、ミスリードを誘うために複数の登場人物に、間違ったことを同時に思いつかせるなど、都合が良すぎる部分が引っかかった。

    まあ、なんというか、二度と読まないなという作品。他人にも奨めたくない。

  • けして派手なはなしではない。むしろ地味である。だが主人公であるゴーストライターが、昔に起こした犯罪が分からないまま物語は進む。ある程度わかってきても最後のほうでもどれが真実なのかがわからないような展開に。もちろん最後の最後には判明するが・・・でもまた別の謎を残したまま終了する。
    今回の本も面白かった。長い物語であったが、真相がなかなか解明されなかったので最後までその謎が気になり大変たのしく読むことが出来た。
    深谷バンザイ!!

  • 長いのは気にならないけど、推理合戦がどうも…

  • プロローグは女の人だったのに、本文は男の人。
    女の人は? と思っていたら、ゆっくりと徐々に姿を現しました。
    自分に縛りを科した男と、罠にはめられた男と、彼らの友人の男。
    一体何がどう繋がっていくのだろう、と読み進めていましたが
    そこでその人ですか?! と聞きたくなる話でした。

    しかも最後の疑惑が…。
    いざという時、怖いのは女の人だと思います。

  • あんまり、だな。重くて長くてだるい。

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著者プロフィール

1943年東京都生まれ。東京大学理学部卒。82年『ハーメルンの笛を聴け』で江戸川乱歩賞候補。85年『殺人ウイルスを追え』(のち『一万分の一ミリの殺人』と改題)でサントリーミステリー大賞佳作。『自白の風景』『運命の塔』などの本格推理のほか、『「法隆寺の謎」殺人事件』『人麻呂の悲劇』など、歴史ミステリーにも定評がある。

「2021年 『執行』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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