目撃 (角川文庫)

著者 : 深谷忠記
  • 角川書店 (2005年10月25日発売)
3.67
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  • Amazon.co.jp ・本 (557ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041945049

目撃 (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  •  夫を毒殺した容疑で収監された関山夏美。目撃証言から逮捕に至ったのだが、夏美は犯行を頑なに拒否し、その時間は現場から遠く離れたラブホテルに行きずりの男と一緒にいたのだと言い張る。しかし裁判では圧倒的に不利になると感じた夏美は、助けを求めて『蒼の構図』の著者・曽我に手紙を出す。強い正義をもっていると感じて夏美はコンタクトをとったのだが、実は曽我自身も事件に巻き込まれた過去があった。母親が父親を刺し殺したのだが、なんと目撃者は曽我自身。そして、曽我の目撃証言により母親が逮捕後自殺してしまったのだ。

     この中では2つの事件が扱われているのだが、その繋げ方がかなり強引で、そこまでして一緒にする必要があったのか?という疑問が終始つきまとう。夫を毒殺した容疑で疑われている被告人が突然、面識もない作家に手紙を出して力を借してほしいと頼み、偶然にもその作家と被告人の担当弁護士が同窓生で、作家にも事件に巻き込まれた過去がある・・・って!その他、曽我の友達の伯父探しの話や借金話は必要だったんだろうか?ムダが多い感じがして、メインテーマに没頭できず。人間の記憶というものがいかに信用ならないものかというのはわかったけれど、物語としてあまりうまくなかったなぁ。そして真実を知ると、後味もあまり良くない。

  • 主人公の小説家は39年前の事件目撃者であり、両親が当事者。
    一方、4年前の事件にかかわることになり、その重要な証拠が目撃者という二重の目撃に焦点を当てた話である。
    4年前の事件の犯人とされる女性は無実を訴えていたが、目撃者の証人もおり一審で有罪、そして上告した。その弁護士を務めるのが主人公の大学時代の同級生。その弁護士からの依頼も有り、アドバイスをしていくうちに人間の記憶の曖昧さがわかってくる。実は39年前の自分の目撃証言によって母親を死にいたらしめたと思っており、ずっと心に秘めていた。
    4年前の事件の真相がはっきりしていくうちに、自分が目撃した39年前の出来事にも疑問をもつようになり、真相を探り解明される。
    深谷忠記の法廷物はじつに面白い。2重、3重の罠があり読者はだまされること請け合い^^僕もまた、だまされました(笑)
    人間の記憶とはいかに曖昧なのかがわかる本だった。見てないことでも見たと言ったり、時間がたてばたつほど自分の都合の良いようになっていったりと・・・
    「思い出は美化される」う~ん、納得!(笑)

  • 大好きな裁判物かな?と思って読んだけど裁判シーンはあまりなかったな・・・。でも記憶についての考証はおもしろかった。

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