太平洋戦争 日本の敗因3 電子兵器「カミカゼ」を制す (角川文庫 ん 3-14)
- KADOKAWA (1995年7月10日発売)
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感想 : 16件
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- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041954140
感想・レビュー・書評
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今回は、日本の敗因として科学技術の軽視と精神主義の偏重を取り上げ、それに関する日米の向き合い方が如実に表れた戦いとしてマリアナ沖海戦を挙げる。
セクショナリズム、精神主義、民間蔑視と軍人純潔主義などの様々な壁によって、本来日本にもあった潜在的な科学力を戦争遂行のために効果的に用いることが妨げられ、一方のアメリカは産官学の水平的かつ有機的な結合と、それをとり持つ機関の創設により科学力を有効に戦争遂行に活用できたとする。
アメリカには第二次大戦中にすでに軍産学複合体制が出来上がっていたことに驚かされる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
感想は最終巻に記載。
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第二次世界大戦の日本の航空機戦を読んだことがあれば良く知っているVT信管やレーダーの話。技術的な面よりも組織的な面の問題が大きかったとの結論です。
米国では科学者側から政府に働きかけて組織が出来あがり軍とは水平連携。日本では縦割りでそれぞれが勝手に学民を使いバラバラ。
これって実は今の日本でもあまり変わらない気がするのは気のせい? -
レーダー、F6F、VT信管
マリアナ沖海戦の展開に沿って解説。日米の技術開発、科学者の動員体制に関して。コンプトン報告が印象的。