宋姉妹: 中国を支配した華麗なる一族 (角川文庫 ん 3-36)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041954263

感想・レビュー・書評

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  • 激動の時代に生きた宋三姉妹の激動の人生をエピソードを踏まえ赤裸々に描いている。この三姉妹無かりせば、今の中国・台湾も大きく異なっていたであろう事は間違いない。華麗なる一族かもしれないが、時代に翻弄された三姉妹でもある。

  • 宋家皇朝を日本語字幕なしで観て、わけがわからなすぎて補助本として読んだ。中国と台湾、共産党と国民党、孫文と蒋介石についてなにも知らなかったことを知らされたような感覚をうけた。いまだわからず。。。もっと勉強しようと思ったわ。とても興味深い。

  •  清国滅亡後の中国では国民党と共産党が協力して抗日を戦い、終戦を経て蒋介石の国民党は台湾に退き、毛沢東率いる共産党が中国の覇者となる。蒋介石婦人の宋美齢を含め、国民党幹部の贅沢三昧が目につく、国民から見放された一族はそのつけを払わされるはめになる。孫文の妻、慶齢は最後まで共産主義に肩入れをするが晩年はむくわれることはない。

  • 台湾旅行に向けて、読む。史実を頭の中で整理するのに有意義だった。三姉妹のそれぞれの個性の際立ち。美齢についてはこの人あんまり好きではないと読みながら思ったが、最終的には時代に翻弄されただけなのかなとも思えた。三姉妹、特に慶齢・美齢の強さ・有能さ(正しいとは限らないが)は読みごたえがあった。三姉妹とも容姿端麗。DVDもみよっと。

  • なんて皮肉な。
    なんて数奇な。
    孫文と蒋介石、元はどちらも国民党の同志だったはずなのに、なぜその妻となった姉妹はこんなに離れてしまったのでしょう...

    孫文が長生きしていたら、二人の姉妹の運命も、日本と中国の今の関係も、違うものになっていたのかも知れない。

    慶齢が戦後亡命したりする裏には、江青がいたとも聞く。
    そこらへんの関連本も、ぜひ読んでみたいです。

    げに恐ろしきは、女の情念...かも。

  • 中国の裏側がよく分かった。
    自分は世界史を選択して勉強していたが、このように詳しい中国の歴史については知らなかったので、この本を読むことで勉強になったことが多々あった。
    文化大革命などには前から興味があったので、これを機により勉強していきたいと感じた。

  • 「宋姉妹」伊藤純・伊藤真著、角川文庫、1998.11.25
    224p ¥500 C0121 (2017.10.29読了)(2006.09.23購入)(1999.07.05/8刷)
    副題「中国を支配した華麗なる一族」

    【目次】
    第1章 孫文と宋家の三姉妹
    第2章 三姉妹の訣別
    第3章 王朝の栄華
    第4章 王朝のファーストレディ
    第5章 「宋王朝」の抗日戦争
    第6章 美齢、アメリカを席捲
    第7章 王朝の終焉

    ☆関連図書(既読)
    「李鴻章」岡本隆司著、岩波新書、2011.11.18
    「孫文」深町英夫著、岩波新書、2016.07.20
    「中国の歴史(12) 清朝二百余年」陳舜臣著、平凡社、1982.12.15
    「中国の歴史(13) 斜陽と黎明」陳舜臣著、平凡社、1983.03.07
    「中国の歴史(14) 中華の躍進」陳舜臣著、平凡社、
    「長征-毛沢東の歩いた道-」野町和嘉著、講談社文庫、1995.06.15
    「日中戦争」古屋哲夫著、岩波新書、1985.05.20
    「日中戦争 新版」臼井勝美著、中公新書、2000.04.25
    「満州事変から日中戦争へ」加藤陽子著、岩波新書、2007.06.20
    (「BOOK」データベースより)amazon
    二十世紀が始まろうとしていた中国で三人の姉妹が産声を上げた。財閥の娘として生まれた彼女たちは、アメリカで豊かな青春時代を過ごす。そして帰国した三人は、それぞれの伴侶を求めた。長女靄齢は財閥・孔祥煕へ、次女慶齢は革命家・孫文へ、三女美齢は政治家・蒋介石へ嫁いだ―。これはまた、彼女たちの人生の大きな岐路であった。様々な思惑が錯綜する、革命という時代のうねりの中で、それぞれに愛憎と確執を抱きながら生きた三姉妹。ときにしたたかに、ときに純粋に、己の信じる道を生きた三人の運命を描きつつ、激動の中国史を活写した、出色の歴史ノンフィクション。

  • これがやはり、ノンフィクションなのだから歴史はすごい。

    そんな宋美齢は2003年に106歳で死去。合掌。

  • ある一族の三姉妹を見ることで近代中国史のアウトラインが分かってしまう。
    文化大革命以前も現在も大陸の汚職は変わらないようだ。孫文が早くに亡くなられたことが惜しまれる。
    迷惑な隣国に対する考え方が一つ増えた。
    作品自体は楽しく読める良本。

  • 姉妹のこと、多少なり理解できたかも。

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著者プロフィール

1956年生まれ。専門は日本史全般。帝塚山大学・大阪商業大学非常勤
講師。著書に『森琴石と歩く大阪』(東方出版、共編著)、『歴史探
索のおもしろさ』(和泉書院)など。

「2017年 『館長と学ぼう 大阪の新しい歴史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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