美神解体 (角川ホラー文庫)

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感想 : 16
  • Amazon.co.jp ・本 (227ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041959015

感想・レビュー・書評

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  • サイコホラーということで読んで見たわけですが、恐怖的な感じはしませんでした。
    むしろミステリー的ですかね。
    整形し美人となったキズを持つ女性と陰のある人気商業デザイナーの男がメインの登場人物です。
    実質この二人だけで話は進んでいきます。
    他にも登場人物居ますが、ほぼモブですね。
    殺された人とかもいるんですが、謎解きは無いのでミステリーにはならないんでしょうけど。
    男の変態性についてもうちょっと深くあれば、恐怖感は出たのかなぁと思います。
    ちょっと物足りなかったですね。

  • 一目惚れした男がど変態だったというだけの話。

  • 傑作サイコ・ホラー・・・。とあるけれどこれって面白いの?な感じ。

    気色悪ければサイコ・ホラーというのなら、まあそうなんだろうけど、主人公の行動もありえないと思うし、そのお相手の好みもありえないと思う。

    ありえなさそうな事を、ありえるかもしれないと思わせてくれればいいけれど、ありえなさそうなことが、やはりありえそうもないと、思わさせる作品と思う。

  • 篠田節子氏の初期作品、話は奇想天外であるが、この後の作品と比べるとスケールが小さく、短編レベル。特にエンドが、寂しいのかな?

  • 整形美女でピアニストの麗子と人気デザイナーが出会って恋に落ちたと思ったんだけど。
    嫌がる相手にしつこく付きまとう麗子に激しく違和感。
    他の篠田節子は大好きなんだけどなあ。うーん。

  • ホラーと明記してあるほどホラーには感じ無かった作品でした。
    その分登場してくる男性の嗜好にビックリでした。

    異性愛・同性愛はたまた種族を超えた愛。
    自分の中で正常視している事が間違いなのか、
    [異常]と言う概念は何処から来るものなのか。
    私の脳内でよく考える事なのですが、
    また一つの愛の形を知って考える事が増えたように感じました。

  • ホラー文庫として出ているので、ジャンルはホラーになるのだろうが、篠田流の展開が小気味よい。
    整形美容で美しい顔を手に入れたピアニストが、デザイナーと出会い八ヶ岳の別荘でミステリアスな展開に発展・・・と、小道具がそろっていて、まさに小説というもの。

  • 女の美意識より、
    男の美への執念の方が勝るのだろうか。
    スンナリ読めるが、
    サイコホラーというわりに、
    ドキドキ感は持てなかった。

  • 美しさをひたすら求めるとこういう結果に…?
    麗子の美容整形で手に入れた人形のような美しさに惹かれた平田。
    だが彼には恐ろしくも何処か悲しくもある秘密があった。
    篠田節子の描く鮮烈な愛の形。
    激しく上下する感情にこちらまではらはらします。

  • 整形美人の音楽家と,美を追求するデザイナーの話。
    山奥に引き篭もっているということには,やっぱりと思うような理由だった。

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著者プロフィール

篠田節子 (しのだ・せつこ)
1955年東京都生まれ。90年『絹の変容』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。97年『ゴサインタン‐神の座‐』で山本周五郎賞、『女たちのジハード』で直木賞、2009年『仮想儀礼』で柴田錬三郎賞、11年『スターバト・マーテル』で芸術選奨文部科学大臣賞、15年『インドクリスタル』で中央公論文芸賞、19年『鏡の背面』で吉川英治文学賞を受賞。ほかの著書に『夏の災厄』『弥勒』『田舎のポルシェ』『失われた岬』、エッセイ『介護のうしろから「がん」が来た!』など多数。20年紫綬褒章受章。

「2022年 『セカンドチャンス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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