純愛小説 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
3.23
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本棚登録 : 151
レビュー : 27
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041959060

作品紹介・あらすじ

純愛小説で出世した女性編集者を待ち受ける罠と驚愕の結末。慎ましく生きてきた女性が、人生の終わりに出会った唯ひとつの恋など、大人にしかわからない恋の輝きを、ビタースイートに描く。

感想・レビュー・書評

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  • 中年以降の恋愛を描いた4作品の短編集。「純愛」というと若者の辛く切なく清らかな恋愛を思い浮かべることが多いだろう。しかしこの本は40代後半から60代の恋愛、表面だけみていると非道徳的、あり得ない、ある意味きたないとさえ感じてしまうが、それぞれに主人公の「今」の純粋でまっすぐな気持ちが描かれている。若い人たちが読むのとは違い、同世代だけに共感するところも、また普通では受け入れがたい複雑な感情も理解出来る部分も多い。長い人生を生きた人の純愛である。

  • ミステリー要素のある大人の恋と愛の話。65歳の覚悟を決めた老いらくの恋の話「鞍馬」、息子とその恋人への複雑な気持ちを持て余す父親の心情「知恵熱」が印象深い
    蜂蜜色の女神の遮光式土偶には笑ってしまったが不思議で官能的な話

  • 4つの大人の恋愛。
    どの話も『純愛』?という感じの話 女の中にある暗い感情がひしひしと伝わる。
    『蜂蜜色の女神』は美しい妻がいながら一回り年上の女に溺れていく和臣。とても不思議な話だった。結局希恵はどんな容姿だったのか?

  • まっすぐだけど、複雑な素敵な一冊。

  • 篠田節子さんの弥勒を読んで、あまりの想像力と文章力の素晴らしさに、他の作品も読んでみようと思って選んだこの一冊。
    4つのお話が入っています。
    弥勒ほどのインパクトは無いものの、おばあさんが家を売ってなにもかも失ってしまう話はちょっと印象的だったなぁ。
    どの話にも性的な描写がちょっと多い気がした。
    最後の47才の女性にのめり込む話も印象的。
    うーん、もう一冊読むか!

    と思ってみたら、
    秘密。―私と私のあいだの十二話で短編を読んでるんだよね。
    記憶ないわ。

  • 読みやすかった。好きな人にお金を持っていかれちゃう話が1番印象的。

  • 4編からなる短編集。
    どれも、タイトルの「純愛」をストレートに感じさせるものではないが、読んだあとに純愛とは?を考えさせる作品だ。
    特に冷静な第三者の眼から分析される恋愛が、最後には驚きをもって締めくくられるさまは、恋愛の複雑さを物語っている。

  • 表題作の通り、恋愛をメインにしているものの、恋愛ものを読んでいるような感じじゃなかったのは、主人公が当事者ではなく、傍観者だからかな?
    息子の初めての恋愛に振り回される両親が面白い『知恵熱』なんかはほのぼのとしているけれど、母親の介護や家族のために女性としての一生を終えてしまったかのような静子の老いてからの恋を扱った『鞍馬』や、妻も子供も大事だと思いながら年上のさして魅力ある女性とも思えない人と不倫をしてしまう『蜂蜜色の女神』なんかは、これはホラーか?と思うくらいだった。
    恋愛をこんな変化球で書けるなんて、凄いとは思いましたが、好きかどうかというと微妙なところでした。

  • 女性の視点からの恋愛小説と思う。
    おじさんには理解できない物語もある。

  • #bookoff

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著者プロフィール

1955年東京都生まれ。1990年「絹の変容」で小説すばる新人賞受賞。’97年『ゴサインタン』で山本周五郎賞受賞、1997年『『女たちのジハード』で直木賞受賞。2009年『仮想儀礼』で柴田錬三郎賞、’15年 『インドクリスタル』で中央公論文芸賞、’19年『鏡の背面』で吉川英治文学賞を受賞。また、2020年には紫綬褒章を受章した。『弥勒』『聖域』『夏の災厄』『長女たち』『となりのセレブたち』『冬の光』など著書多数。広範なテーマを鮮やかに描き出す手腕は評価が高く、ファンも多い。

「2020年 『竜と流木』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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