- Amazon.co.jp ・本 (568ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041962060
感想・レビュー・書評
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誘拐事件とか、火呂の歌の力とか、掘り下げればもっと盛り上がりそうな小ネタが投げっぱなし。火呂の歌が村の洗脳をといたりするんじゃないかと思ってわくわくしてたのに。
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「どうやって話の決着を付けるの?」とだけ気になって頑張って読みました。
無駄な描写が多く、納得がいかない・説明が欲しい場面がたくさんありました。 -
シリーズ4作全て読み終わりましたが、
もったいないなあという気持ちです。
もう少し練られていたらすごいものができてた
かもしれないのになあという残念な気持ち。
『蛇神』では、長野の古社と神話を絡めた
伝奇色の濃い何か得体のしれないミステリアスな要素と
運命に振り回された母と娘の物語がそれなりに
うまく混じり合っていました。
ただ、得体のしれない感じだった神社と宮司一家の正体と
娘がこれからどうなってしまうのかが
中途半端な状態で終わっていて不満が残るものだったのですが、
逆に言うと不満はそこくらいで
それ以外の部分は割合よくできていたのに、
『翼のある蛇』、『双頭の蛇』で迷走気味になってしまって
完結作である本作でその迷走を修正できずに
終わってしまったように思います。
割合良い感じの建物を8割くらい作って一呼吸してみたら
残りの2割を完成させるんじゃなくて
変な気起こして屋上屋を架す状態な増築に増築を重ねてしまって
収拾つかなくなってしまった感じ。
誘拐された女の子の話と、音楽プロデューサーの話、
両方とも作品の冒頭で展開されていたけど
どう着地させるか考えてなかったのがバレバレで
すごく変な感じの伏線回収になってました。
いきあたりばったりにシリーズ作品作っても
グダグダになるだけでろくなことにならないという
悪い見本になってしまったのがすごく惜しまれます。 -
正直な所、4巻も続いてきたのに結果がコレ?といった感じ。
本作の終わり方なら別に1巻の時点で終わらせても良かったんじゃないかと思ってしまいました。 -
著者自ら「大風呂敷を広げた」と仰っているように、広げた風呂敷からこぼれたものが拾いきれずに終わっちゃった印象がある。たとえば、誘拐された少女が結局あの子だったのかどうかとか。これは、聖二と郁馬の会話からそうだろうと推測できるけど、なぜ、いつから「一夜日女」に日女の子以外を選んでいいということになったのかがわからない(作中で喜屋武たちが推測している通りなのかもしれないが)。他にも誘拐されて一夜日女にされた子がいたのかどうか、その辺りも明らかにしてほしかった。
あくまでも自分としては、この村の秘密が暴かれて沼がさらわれて…という結末を望んでいた。この作品はホラーなので、それではお話にならないことはわかっていても。正直、日美香も聖二もこの村もいくらなんでもありえない連中ばかりで、ムカムカしつつ読み終えた感じ。一作目の『蛇神』はそれでもものものしい雰囲気を楽しんで読めたが、こうまでありえないことばかりだと荘厳さもなくなりそこらのカルト宗教と同じように見えてきた。しかしもしかしてそれが狙いなのかと思えてきた辺りで、武が聖二にケンカ売る場面。完璧に自分の気持ちと同調していて、これも著者の術中なのかと理解した。
1作目では「こんな村があるなら一度見てみたい」という怖いもの見たさだったのが、最後まで読んだら「絶対関わりたくない」に変化したのが自分でも面白い。 -
図書館で借りた。
蛇神、翼ある蛇、双頭の蛇、に続くシリーズ最終巻 -
やっと完結。「蛇神」と「翼ある蛇」は単独でも読めたけれど、「双頭の蛇」と「暗黒祭」とは切り離して読むことができないし、シリーズ三作目・四作目としてしか読むことができないのが、少しばかり難点といえるかもしれない。けれど通しで読む分にはまったく問題なし。というか見事な結末。一続きの壮大な物語。
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蛇神シリーズの完結。
前作で、すっかり論文と化してた感のあったシリーズだけど、今回で無事終わったなって…。
にしても、似たような名前がごろごろしてるので、一体この人はなんだったのか?と悩むことしばし。
名前に意味があるのはわかるけど、女性の名前は意味をすごく持たせてるのに対して、男性の名前は適当?な感じなので、余計覚えにくいんじゃい。
エラクごつい本だったけど面白かった。 -
蛇神シリーズ最終巻。
面白かった♪
ラストが伝奇ロマンといった感じでしょうか。やはりこのシリーズは面白い。知る人ぞ知る名作ですな!!
******** 再読記録 ********
2009.06.03