- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041966013
感想・レビュー・書評
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過去の心の傷から何かに一生懸命になることを忘れていた優美子と、
ミュージカル女優を目指しながらも芽の出ないカンナの出逢い。
性格も育ちも仕事も正反対の2人の、友情や恋愛の物語。
私はTVを観ないので北川さんの脚本も小説版でしか読まないけれど
北川さんの書く物語は、小説として読んでも面白い。
大好きな作家さん(脚本家さん)の一人。
ドラマでの配役を一応メモしておくと↓
優美子:安田成美 / カンナ:中森明菜
一也:東幹久 / 卓郎:的場浩司 / 市村:鶴見辰吾
人物(恋愛)関係は……大雑把にはこんな感じかな?↓
卓郎 → カンナ → 一也 ←→ 優美子 ← 市村
この小説で私が特に面白い(興味深い)と思ったのは、
一也と優美子が両想いになって話が終わり、ではないこと。
そこで終わればハッピーエンドで分かりやすい、けれどよくある話。
でも本当は、想い合う2人が結婚しても、全てがうまくいくわけではない。
それが何だかすごくリアルだった。
前半(というか5分の4位)の、恋愛の絡みもすごく面白い。
それぞれの立場の気持ちがよく分かるし、分かるからこそ切なく苦しい。
そこに更に「夢」と「現実」の中で迷う気持ちも絡んで、
私自身も考えさせられる面があった。
この作品の終わり方は……ハッピーエンド、なのかな。
悲しい気持ちもある。けれど、これが現実なのであれば
それぞれの想いを通せたこのラストは一つの幸せの形だと思う。
(2010.05読了&記録)
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(メモ:数年前に購入。何度も読みました。) -
このドラマ見たいなあ。剛くん見てたんだよね。面白かったです。
著者プロフィール
北川悦吏子の作品





