きっと君は泣く (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店
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レビュー : 210
  • Amazon.co.jp ・本 (279ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041970034

作品紹介・あらすじ

椿、二十三歳。美貌に生まれた女に恐いものはない。何もかもが思い通りになるはずだった。しかし祖母がボケはじめ、父が破産、やがて家や職場で彼女の心の歯車はゆっくりと噛み合わなくなってゆく。美人だって泣きをみることに気づいた椿。弱者と強者、真実と嘘…誰もが悩み傷つくナイーヴな人間関係の中で、ほんとうに美しい心ってなんだろう?清々しく心洗われる、"あなた"の魂の物語。

感想・レビュー・書評

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  •  15歳の時、初めて会った祖母の美しさに驚き、憧れた椿。母の反対も押し切り、祖母に傾倒していく椿は、定職にもつかず、コンパニオンをしながら、恋多き女性へと成長していった。
     しかし、そんな祖母が事故に遭い、認知症の症状が。美貌と恋とお金と、すべて順調だった椿の毎日が少しずつ崩れ始め……。

     30年近く前の話だけに、何もかも今と違いすぎて、そのことにまず驚いてしまう。美女や恋多き女は未体験なので、こんなものかとやや引き気味に読んでいたのだけど、後半、思いもよらない展開に。
    山本さんの作品はまだ2作目だけど、他の作品も気になってきた。

  • 「絶対泣かない」よりは好きですね。
    顔が綺麗なだけの女性を主人公にする設定は面白いです。

  • 山本文緒の短編集を除く作品で一番好き。
    魚住さんの気持ちもわかるが、一番椿の気持ちに共感できてしまった

    馬鹿だなぁって自分でも思うが、変に頑固だったり。誰も自分を綺麗だ、可愛いって思いたいんだよなぁ。友達も都合いい時だけ仲良くできたらそれでいいし。我儘な自分を理解して好きになりたい

  • 美しい椿、23歳。憧れの祖母。美人は無敵だと思っていたのに、祖母の入院をきっかけに椿の人生が転落し始める。

    恋愛小説かと思いきや、ミステリーの要素もあります。最後の展開には驚きました。

    何だか容姿や金で全てが決まるのか!と、椿の考え方は腹も立ちますが、体裁とか余計なことを考えないと案外こんなもんなのかとも思います。

    一番怖いのは椿の母、菖蒲…。

  • 美貌に生まれた椿の、奔放かつ寂しいお話。
    こういうひねくれた女性の話、きらいじゃないです。
    きっとむしろ、痛いくらいに素直なんだとも思います。

    あと、文章がとても綺麗。

  • 図書館のリサイクル本コーナーで貰ってきた。

    自由奔放な主人公の女の子。
    ちょっとハチャメチャな内容で
    少しずつ読んだせいか?
    内容がグチャグチャ・・・
    最後は「そんな終わり方なの?」と思うような・・・

  • なんかめちゃめちゃいい気分になった気がします(笑)口の悪さがおもしろい。山本文緒さんは、実はなにもない人を魅力的に書くのがうまいと思います。

  • 山本文緒さんの作品で初めて触れたのは恋愛中毒。あまりにリアルな女性の心理描写に、怖くなりました。

    あの本を読んだ多くの女性が自分のことみたい・・・って思ったらしいです。たぶんこの本もきっとそう。

    でも、それ以来、彼女の世界観にもっと触れたくてなった。

    女性の優しさ、逞しさはとことん美しく、嫉妬深さ、意地悪さ、狂暴さは怖くなるほど正直に描く彼女。
    この本も同様に、主人公の椿がこれでもかってくらい飾ることなく描かれている。(飾ることなくっていうのは、変に描写をごまかしたりしないって意味です)


    オシャレすること、メイクすること、立ち居振る舞いに気をつけること、いろんな演出の仕方があるけれど、それが意味のあることだって、自信なんてない、けど、それが、自分達の鎧でない人なんているのだろうか。

    椿の気持ちも、雛子の気持ちも魚住の気持ちもみんな分かる。だって、彼女達はみんな私の中にいる。


  • 若さと美しさをなくしたら、何が残る?
    本当に大切にすべきものは何?
    椿の最後の選択は正しかったのだろうか。
    全く明るい話ではないけど一日で読み終えてしまうくらい夢中になりました。

  • 疲れた

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著者プロフィール

1962年神奈川県生れ。OL生活を経て作家デビュー。99年『恋愛中毒』で吉川英治文学新人賞、2001年『プラナリア』で直木賞を受賞。著書に『ブルーもしくはブルー』『あなたには帰る家がある』『眠れるラプンツェル』『絶対泣かない』『群青の夜の羽毛布』『落花流水』『そして私は一人になった』『ファースト・プライオリティー』『再婚生活』『アカペラ』『なぎさ』『自転しながら公転する』など多数。

「2021年 『ブルーもしくはブルー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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