ココナッツ (角川文庫 や 28-8)

著者 :
  • KADOKAWA
3.19
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本棚登録 : 765
感想 : 82
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  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041970089

感想・レビュー・書評

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  • 1991年の作品。「アイドルをねらえ!」を改題・加筆訂正。
    「チェリーブラッサム」の続編。

    便利屋を営む父と中学生の娘の話。
    若くて可愛いなあ。
    ミステリー仕立てになっていて面白い。

    コバルト文庫最後の作品だそうで、少女の成長過程を連作して書こうと思っていたものが、さまざまな事情で志半ばで終わったとのこと。
    書いて欲しかったな。
    (図書館)

    20120年3月2日購入

  • 感想
    鼻にまとわりつく甘い香り。それでもどこか胸をスーッとさせる。身を焦がす恋もいつかは吹き抜ける風になる。いつかの夕方に思い出せたら。

  • 山本文緒さんって青春系小説も書かれていたのか…。
    違った一面が見れて今までと違った気持ちで楽しく読めた。
    この頃から文緒さんの引き込まれる文章は健在。
    こちらは続編だったようなので『チェリーブラッサム』も読んでみたいな。

  • 初山本文緒さん
    癖なくて読みやすかったです
    元がジュニア向けらしく、あっさりな内容

  •  「チェリーブラッサム」の続編。本作も前作同様、便利屋を始めた父のもとに舞い込んできた依頼がきっかけとなり事件に巻き込まれていく。
     前作よりも主人公「実乃」が危機にさらされることもあり、緊迫度はやや高め。前作同様、少女小説がベースになっているので、淡い恋の行方など、青春の1ページと言えるような設定がふんだんに盛り込まれている。
     内容がやや簡単なので、大人が読むと物足りなく感じるかもしれないが、その分気軽な気持ちで読むことができ、話もテンポよく進むので、あっという間に読み切れてしまう。重たい内容ではないので、やや難しい小説の合間に読むちょっとした清涼剤といった雰囲気がある。

  • 前作『チェリーブラッサム』と比べると、恋愛小説の要素が強くなったな、と感じます。
    主人公の実乃も精神的に大きく成長していて、すっかり「子ども」ではなくなっている印象です。幼なじみのハズムや、憧れの永春さんといった、周囲の男子との関係も少しずつ変化し、自分の心と向き合っていくこと・周囲との折り合いをつけてゆくことの難しさと大切さを感じさせてくれる物語でした。

    ヒョウスケお便利商会にもちこまれる依頼や、そこからはじまる事件の背景などについては、ミステリ小説ではないので作り込みは甘い部分も否めませんが、それを気にさせることのない、主人公の心情を豊かに描いた作品だと思います。
    シリーズはこの2巻目で刊行が停止していて、その後の実乃がどのような選択をし、また成長してゆくのかは描かれていませんが、個人的にはこういった「読者の想像の余地がある」エンディングも嫌いではありません。

  • 恋愛のドロドロ路線かと思いきや拍子抜けるほどの青春物語。ミステリー要素もどこか中途半端で内容も浅く所々まどろこしく、くどくどと停滞する箇所もありで個人的には残念な内容。

  • 自分の町出身のロッカーである黒木洋介が、里帰りしてくるが、彼が狙われているのでボディガードをしてほしい、と依頼がきた。なんでも屋の父親の仕事を手伝っている実乃は、洋介に興味がないといいつつ興奮してしまう。
    「チェリーブロッサム」の続編。もとはコバルト文庫ででていたそうで、なるほどな少女小説。昔のコバルト文庫の現代もの(YA寄り)が好きな方におすすめできる作品でした。なんといっても美貌の坊さんに恋しているというのが……燃えるね!(笑)ミステリもあり、アイドルもあり、楽しい一冊でした。

  • 楽しい気持ちで読み始める。しかし、殺人とかの単語が出てきて急に不穏な感じになってくる。サスペンス仕立てだが中学生の実乃が主人公で清々しい気分に。

  • 【自分用メモ】
    どうもしっくりこない、物足りないと思いつつ読み進め、あとがきを読んで納得。
    ジュニア小説として発表したものを下敷きにしているそうです。

  • 軽快で爽やかな読み心地

  • チェリーブラッサムの続編。
    前作と同様、山本文緒のドロドロしてない小説。
    でも、結構面白かった。

    主人公は中学生の美乃で、父の便利屋を手伝っている。
    今回は有名歌手にまつわる依頼をうけて調査をする。

  • 題名のイメージがちょっと違う、意外なアドベンチャーストーリー(笑)。
    名前からすると、なんていうか精神的なインサイドな小説かと思ったけど(笑)。
    小学生?中学生?くらいの女の子が果敢に問題に取り組む感じの。まぁ面白いよ。
    お坊さんが出てきたり、有名ロックスターが出てきたり、なんか、キャラ設定がちょっと面白いね。

  • コバルト文庫最後の作品を加筆訂正しものというだけあってずいぶんライト。時間潰しでも、もう読むことはないだろう。

    2015*02*01 読了(二回目)

  • 先に「恋愛中毒」を読んでしまったんで。あまりの作品の違いに驚き!そうでなければ、学生探偵、青春、恋愛ってかんじでふつうのお話でした。簡単なお話で私の、年相応のお話ではなかったかなと思いました。ティーン向け文書ではないものを読みたいと思います。

  • 山本文緒がコバルト出身とは知らなんだ。コバルトのまま再販しなければよかったのに。大人の事情無理感が・・・。

  • 初の山本文緒さん。何気ない物語だけれど、ホッとする感じで展開を気にしつつも、すーっと読み切りました。年上の人に、憧れるよなぁ、うんうん。

  • 永春さんが好きすぎて何度も読んだけど、その先を妄想するしかないのがツラい。

  • 『ココナッツ』

    すらすら読める、分量も良い。
    ただ、タイトルのココナッツがどこに出て来たのかだけがわからない。

    シンプルなストーリーだったです。
    2日間ですが通勤時間のお友達になってました。

    (やっぱりカネが狂わせるのか END)

  • 中2少女と家族、近しい人たちが地元出身のミュージシャンの身辺のトラブルに巻き込まれていく。ミステリーの展開とともに少女の心の揺れが初々しい。

  • 中学生女の子が主人公の軽い推理小説。
    かわいい恋心の交差するなか事件の真相に迫る。

    なぜタイトルがココナッツなのかわからなかったけど、タイトルに惹かれて手に取りました。

  • コバルト文庫から刊行された「アイドルをねらえ!」を改題・加筆訂正したもの。「チェリーブラッサム」の続編にあたる。
    実乃の街で人気歌手、黒川洋介がコンサートを開くことになった。実は彼はこの街の出身で、実乃が恋心を寄せるお坊さんの永春さんの同級生。今回はこの洋介をめぐってある事件が勃発。実乃も便利屋の父親とともに事件解決へ乗り出す。
    「チェリーブラッサム」よりはラブ要素がややアップ。何を隠そう、私は永春さんが結構好きだ。今現在彼と私は同い年のはずなのだが、どうも実乃の視線で彼を見てしまい、ドキドキする。

  • チェリーブラッサムのその後を描いた話
    前作のキャラクターがますます魅力的に描かれています。
    永春さんの同級生が歌手として成功して地元に戻ってきて…そのなかで起きる事件
    さらにわかってくる背景にある人間関係
    恋愛要素もでてきて、ドキドキワクワクの一冊です!
    続きが気になるんですがこのシリーズはここで終わりなので…
    悔やまれます

  • ココココッココッココー!違うか。

  • 随分昔に読んだものを再読。

    なかなか面白かったという印象があったのですが、その頃からさらに年を重ねてしまったので、物足りないというか腹に落ちないというか。

    読む本の傾向が変わり、目が肥えたせいで、少しミステリータッチの話がかえって肌が合わなく感じたかもしれません。

  • はじめから共感できる部分が多かった本という記憶。

  • ラストのほう、甘酸っぱくて好き。曖昧だったのに、好きだって気づけてよかったね。お嫁さんになれてるといいな。スグル?だっけ 彼も幸せになってほしい。永春さんのファンです。実乃うらやましい。続編読みたいです。

  • これ、続編だったんだってあとがき読んで知りました。
    だからチェリーブロッサムも読んでみたい。
    お話としては、ジュニア小説なだけあって簡単に読める推理物。
    山本文緒ってこんなのも書けるんだってびっくりした。
    あたしの中の山本文緒イメージがちょっと変わりました。
    中学2年生の女の子と便利屋一家、お寺の永春さん、同級生の男の子のお話でした。
    ちょっとクールな永春さん素敵だなって思いました。

  • 他の作風とはちがってびっくり。ジュニア小説だったのね…

  • さくさく読めて、いいと思います。
    内容もどたばたしてておもしろいし。

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著者プロフィール

1987年に『プレミアム・プールの日々』で少女小説家としてデビュー。1992年「パイナップルの彼方」を皮切りに一般の小説へと方向性をシフト。1999年『恋愛中毒』で第20回吉川英治文学新人賞受賞。2001年『プラナリア』で第24回直木賞を受賞。

「2023年 『私たちの金曜日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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