紙婚式 (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店
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本棚登録 : 1583
感想 : 152
  • Amazon.co.jp ・本 (259ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041970096

作品紹介・あらすじ

一緒に暮らして十年、こぎれいなマンションに住み、互いの生活に干渉せず、家計も別々。傍目には羨ましがられる夫婦関係は、夫の何気ない一言で砕けた。結婚のなかで手探りしあう男女の機微を描いた短篇集。

感想・レビュー・書評

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  • 紙婚式 山本文緒 著

    山本さんの購読は初めまして。
    寄贈してくださった方の本の一冊です。

    描かれているのは、複数組の夫婦の姿です。
    いずれも、決して良好な関係ではなく、すれ違いの姿です。

    初版は1989年。
    そう、バブルが終わる時期です。

    ------------
    さて、厚生労働者の人口動態統計/平成27年の離婚率は、

    1975年 12.7%
    1990年 21.8%
    2015年 35.6%

    です。

    ------------
    2015年の方が、小説執筆時期よりも、遙かに高い割合です。

    紙婚式の小説で描かれている夫婦像は、現代の令和の時代にこそ共通事項が多いのかも、、、と考える機会となりました。



  • 一見うまくいっているように見える夫婦たちの問題点。
    どの夫婦も共通して、関係や生活に違和感を持ち始めても、正面からぶつかろうとしない。
    そして後戻りできないところまできてやっと気付く。それが日本の夫婦の形なのか?と思ってしまうくらい。
    その点、唯一正面からぶつかった「秋茄子」の話が一番好きだった。

    これから一生一緒に過ごしていくと決めた結婚だから、何でも思ったことをお互い口にできる仲でいたい。

  • ハマっている山本文緒繋がりで読みました。
    相変わらずちょっと暗い、閉塞感を感じる作品の数々。今回は結婚後の夫婦について

    自分が上手くやれてる方なのかなと思うくらい上手くやれてない人達が多数出てきます。これはそういう作品なので仕方ないですが、誰かと一緒に暮らすというのはどこか我慢したり諦めたり、そして何よりそれがずっと続くという閉塞感。変化がないことに対する退屈。手放すのは簡単だが繋ぎ続けることは難しい。このような言葉が沁みました。

    最初は終わりに向かっていく作品がおおいですが、最後の方は希望もあったり
    おすすめは秋茄子 なんとか家族になっていきたいという気持ちが見えて安心 表題作の紙婚式もそもそもが破綻している夫婦関係から修復?とも見えるラスト。夫婦の在り方も自由になった今だからこそ、皆悩み、どうにかして生き続けるしかないのですね。

  •  屈折した夫婦だらけ。なんだかなあと思うけど、よくあることことかも、自分にも似たようなことがあるようなと思うと引きずられるように読んでしまう。
     もっと、カラッと明るくいきたいもんだけどなあ。

  • どこにでもありそうな、
    でもコワい夫婦模様であったり

    どこにでもありそうな、
    今度はちょっぴりほっこりする話であったり

    山本文緒さんの巧さに舌を巻く傑作短編集。

  • 短編集。いろんな夫婦の形が見られます。
    外から見る限り何の問題もなさそうな夫婦も夫も妻もそれぞれにいろんな思いを抱えている。何の問題もない夫婦なんてきっといないんだろうな。
    「ますお」ではぞっとし、「秋茄子」では夫の母親への思いに切なくなり、「紙婚式」では夫の一言ににやりとさせられました。

  • 当たり外れが。タイトルの紙婚式は好き。切ない。

  • Kindle Unlimitedから

    不穏な空気、気になっても言えないでやり過ごすことが続くので独特の読後感。

    一人称「僕」の話なのに急に「私」になる部分が何箇所かあって、何か意味があるのかと文脈を振り返ったが恐らくKindleの誤植?だと思う。そこが気になって都度集中力が切れてしまった。

    2022-6

  • 様々な夫婦のかたちを描いた短編集。

    人の数だけ、夫婦のかたちは違う。
    人の数だけ、答えがあっていい。
    だからこそ、自分たちのかたちや答えを模索して探し続けることが必要。
    ちょっとした勘違いやボタンの掛け違いが様々なかたちを描いていくのが興味深く面白い。

  • 答えの出ない人生の色々
    作者から投げかけられ
    考える自分がいること
    それが心地よく読み進めることが出来る

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著者プロフィール

1962年神奈川県生れ。OL生活を経て作家デビュー。99年『恋愛中毒』で吉川英治文学新人賞、2001年『プラナリア』で直木賞を受賞。著書に『ブルーもしくはブルー』『あなたには帰る家がある』『眠れるラプンツェル』『絶対泣かない』『群青の夜の羽毛布』『落花流水』『そして私は一人になった』『ファースト・プライオリティー』『再婚生活』『アカペラ』『なぎさ』『自転しながら公転する』など多数。

「2022年 『パイナップルの彼方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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