紙婚式 (角川文庫)

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レビュー : 134
  • Amazon.co.jp ・本 (259ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041970096

作品紹介・あらすじ

一緒に暮らして十年、こぎれいなマンションに住み、互いの生活に干渉せず、家計も別々。傍目には羨ましがられる夫婦関係は、夫の何気ない一言で砕けた。結婚のなかで手探りしあう男女の機微を描いた短篇集。

感想・レビュー・書評

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  • どこにでもありそうな、
    でもコワい夫婦模様であったり

    どこにでもありそうな、
    今度はちょっぴりほっこりする話であったり

    山本文緒さんの巧さに舌を巻く傑作短編集。

  • 短編集。いろんな夫婦の形が見られます。
    外から見る限り何の問題もなさそうな夫婦も夫も妻もそれぞれにいろんな思いを抱えている。何の問題もない夫婦なんてきっといないんだろうな。
    「ますお」ではぞっとし、「秋茄子」では夫の母親への思いに切なくなり、「紙婚式」では夫の一言ににやりとさせられました。

  • 当たり外れが。タイトルの紙婚式は好き。切ない。

  • 静かで、不気味さまで感じるいくつかの結婚のカタチの短編集。うまくいっていない夫婦ばかりなのに、大きな怒りも衝突もなく、登場人物の背景や価値観について粛々とした描写が続く。山本さんの心の機微表現お見事。大事にされたい。理解・共感がほしい。経済的に支えられたい等々、思惑は様々。てっきり同じ方向を目指し、歩いてきたと思っていた夫婦が、時間の経過で、各々の見ている方向に大きなズレが出来ていたというのはリアルで。

  • 最初はメンヘラ小説かな?と思って
    だいぶ読むのが辛かったんだけど、
    後半は割と好みにお話だったかな。

    「秋茄子」と「ますお」が好き。
    「秋茄子」はこのメンヘラストーリーズの中で、
    唯一お互いが思い合い、
    それをうまく表現できていないことにもがく様が
    「夫婦」という感じがして、いい。好き。

    「ますお」はそれで言うと真逆だけど、
    こういうことも起こりうるのが「夫婦」。

    私たちは「秋茄子」のように
    お互い思い合える夫婦になりたい。


    やっぱり夫婦の話を書かせるなら
    唯川恵が圧勝だな。
    山本文緒を読み返す度に思うけど、
    なぜ、学生時代の私はあんなにも山本文緒を
    読み漁っていたのだろう…。
    ちゃんと理解していたのかな。。謎。

  • 妻のプライドの高さに土下座する、
    政略結婚したお嬢様、
    お互いに我慢した続けた夫婦、
    幼馴染で結婚し、今やロックバンドボーカルにお熱の妻、
    本当は離婚したかった一方的な夫、
    バツイチ同士の怖がり恋愛、
    などなど。
    いろんな形の結婚、夫婦の在り方。
    常に考えさせられた。
    また50代くらいに再読したい。

  • 結婚をテーマにした8編からなる短編集

    『土下座』
    主人公の男は、妻の態度を恐れている
    二人が出会ったきっかけは、主人公が居酒屋でバイトしているとき、
    着物を着ている女性にキムチをこぼしてしまったこと。
    それが後の妻になった。

    妻にしたはいいものの、しばらくすると妻は夜の生活を断るようになってきた。
    そして主人公が復讐のつもりで妻を求めなくなると、今度はあからさまに
    夫を誘うようなことをしてくる。
    妻を抱くべきか、否か……。

    一度目の土下座は、キムチをこぼした時。
    二度目の土下座は、プロポーズの時。
    主人公の男は、妻を抱くために、三度目の土下座をしなくてはいけないのだろうか?



    『子宝』
    主人公はお嬢様育ち。旦那は外で愛人との間に子供。

    『おしどり』
    仲良すぎて不気味な兄夫婦。主人公は恋に奔放。

    『貞淑』
    妻がセックス中に知らない男の名前を読んだことが気に入らない夫。そのくせ自分は、仕事もせずに愛人作ってフラフラ。でも妻の空想の中には決して入れないことに悩み始め、ついに愛人との行為中で不能になってしまった。

    『ますお』
    サザエさんのマスオさんから来てるのかな?
    本当は離婚したい優しい夫と、料理上手な母に囲まれて一見幸せに暮らしていた主人公の話。

    『バツイチ』
    子連れ同士の再出発はうまくいくのか?
    育児ノイローゼのことが分かりやすく書いてある。

    『秋茄子』
    二世帯住宅って絶対したくない。
    こんな小説みたいにうまくはいかないと思う

    『紙婚式』
    事実婚のカップルが、本当の夫婦になるまでの紆余曲折を描いた話。なんか、遠回しなノロケ話を聞いてるみたいな感じ

  • なんとなく読み終えた本。特に思うことも無かった。

  • 特に印象に残る話なし

  • 愛ってなんだろう。
    みんなそれぞれいびつだったり、
    やるせなかったり、
    現実にある、死ぬまで続く日常。
    どれも不安をかき立てられた。

    秋茄子と紙婚式が好きかな。

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著者プロフィール

1962年11月13日横浜生まれ。 神奈川大学卒業後、OL生活を経て、87年「プレミアム・プールの日々」でコバルト・ノベル大賞、佳作受賞。 99年「恋愛中毒」で第20回吉川英治文学新人賞、 2001年「プラナリア」で第124回直木賞受賞。

「2019年 『シュガーレス・ラヴ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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