眠れるラプンツェル (角川文庫)

著者 :
制作 : 片岡 忠彦 
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 1721
レビュー : 233
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041970133

作品紹介・あらすじ

昨日も暇だった。明日もたぶん暇だろう。結婚6年目、専業主婦。子どもはいない。退屈でない暮らしなど、考えただけでゾッとする。多忙な夫は今夜も家に帰らない。この緩やかな生活に、猫と隣家の息子が飛び込んできてから、何かが崩れ始めた。封印したはずの衝動。少年との、二人だけの秘密。嘘は次第に周囲を巻き込んで-。マンション住まいの主婦の平凡な生活が一変する様を、ドラマティックに描いた傑作恋愛長編小説。

感想・レビュー・書評

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  • いろんなところで胸がしめつけられます。

    「はっ・・・私のことだ」

    と、胸が苦しくなります。

    「今日も暇ですなー」
    と言いながら、

    現実から目をそらして
    自分の世界に逃げ込む。

    困ったときに
    「難しくて、わからんねー」
    と逃げる自分のようです(笑)

    そんな彼女も
    現実から目をそらせなくなり
    歩き出さざるを得ない。

    最後、

    彼女が自分の気持ちを爆発させ、
    そこから一歩踏み出すまでの姿を読むたびに

    いつも

    「私も頑張ろう」

    と思うのです。

  • なんだかタイトルも好き。
    本編とは関係ないあとがきの一言。
    「猫の恋、というのは春の季語だそうだが・・・」ってところがなんだかどきゅんときた。
    それはあたしが猫を飼っているからだろう。
    「慣れの恐ろしさ」についての例えが鉛筆の先の話で、分かり易い例えをする人だなと思った。
    あたしは好きな話。寂しくて愛おしいけど。
    6年過ぎて、2人が一緒に暮らせるといいなと心から願った。

  • 久しぶりに1日で一気に読んでしまった本。
    山本さんの書く女性はなんか生生しいく生きていると言う感じがする。
    人生何がきっかけで動き出すか分からない、それが悪い方へなのか良いほうへなのかはもっと分からない。
    でも、そのどちらでも人は歩き出せる、そんな風に感じた本でした。

  • 棟に幽閉され、長い髪を垂らして王子を待つラプンツェルの童話と専業主婦でマンションの一室で日々を過ごす女性を重ね合わせた作品。『あなたには帰る家がある』の作品ででた緑が丘グリーンヒルズが舞台。二作品を続けて読むとより一層おもしろい。
    CMディレクターを夫に持つ主人公はほとんど家に帰らない夫を心のどこかで待ちながら、一人マンションで自由気ままに過ごす。働く気持ちなどさらさらない。そんな姿にどこか自分自身と重ね合わせながら読み進めた。
    空虚な気持ちをごまかしながら自分のペースで過ごす。社会とのつながりは週一回の生協の時。子どもはなし。28歳という年齢の割にぐっと年を重ねた中年女性のような雰囲気。読み進めれば読み進めるほど、どこか他人事とは思えなかった。最後は決してハッピーエンドとは言い切れないが、すがすがしい感覚。

  • 汐美は浅はかだったんだろうか、それとも自己制御できない部分が脆かったのか。全てを客観視しているようで、自分を分かってない感じがする。だから、禁じられた恋愛に走ってしまったのかな。
    6年後はどうなってるんだろう。

  • 大人の女性と年下男性の恋愛モノは数多くありますが、相手が中学一年生とは…。
    冷静になって考えて、ヤバイっすよ。笑
    色々と現実的ではないと思ったものの、やっぱり山本さんの描く物語、面白いですね

    色々なことを溜め込んでしまう主人公に、分かるなぁ~と思う部分もあったし
    心配してしまう部分もあった。猫が無事で本当に何よりでした。

  • 感情

  • 毎日、暇でたまらず、夫から貰うお金をなんとかして使い切る、子なし主婦。隣の部屋の息子と父親と、関係してしまう、というあまりありえない設定に驚く。

  • どう考えても正しいとは言えない主人公だけど、なぜか嫌いになれない。
    八方美人でふんわりと生きてきたはずの主人公が少しずつ少しずつ壊れていく様は怖いけども、実際にありえそうな現実味もあり、自分の居場所について考えさせられた。

    最後、お金も、物も、人も、無くした主人公がタビだけは頂戴と願ったことに、何故だか少し救われた。

  • 結婚6年目の専業主婦が、15歳も年下の隣家の少年に恋をした。
    なんてドラマティックな恋愛小説なんだろう。
    10年以上ずーっと読みたくて、ようやく読めた。嬉しい。内容も素晴らしかったから、もっともっと嬉しい。
    思いがけない展開に読むのをやめられず一気読みでした。
    想像した事が、いつか本当になりますように。

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プロフィール

1962年11月13日横浜生まれ。 神奈川大学卒業後、OL生活を経て、87年「プレミアム・プールの日々」でコバルト・ノベル大賞、佳作受賞。 99年「恋愛中毒」で第20回吉川英治文学新人賞、 2001年「プラナリア」で第124回直木賞受賞。

「2016年 『カウントダウン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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