- 角川書店 (2009年2月25日発売)
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感想 : 41件
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Amazon.co.jp ・本 (192ページ) / ISBN・EAN: 9784041970157
作品紹介・あらすじ
誰かを思いきり好きになって、誰かから思いきり好かれたい。かなえられない思いも、本当の自分も、せいいっぱい表現してみよう。すべての恋する人たちへ、思わずうなずく等身大の恋愛エッセイ。
みんなの感想まとめ
自己を見つめ直し、恋愛や人生観をユーモアたっぷりに描いたエッセイが心に響きます。山本さんは、結婚観や恋愛、仕事への思いを率直に語り、特に「作家」としての苦悩や葛藤を通じて、多くの人が抱える共通の悩みを...
感想・レビュー・書評
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山本さんが自分を見つめ直し、人生観や恋愛観を描く文章が面白く、ユーモアたっぷり。「悪霊ケッコンガンボー」で、結婚したくてたまらない山本さんの結婚観が描かれていた。恋愛とお酒と仕事。曖昧にするのが嫌で、小説のためにエイズの検査をしに行ったり、高校生時代、一人で街をぶらぶらしたり。自分という芯を持っており、自分のために行動しているところがかっこいい。「作家」という職業で食べていくことの大変さ、人に紹介するときに胸を張って言えない自分への焦り。働いても、何者にもなりきれていなくてもがいている。働くと自分のあり方や、何者であるか見えてくるかと思ったけれど、大人も何者かになりたくて一生懸命もがいているのかもしれない。専業主婦でいることを恥じないで誇って良いのだ、と女性目線で生きていくことの大変さを章ごとで語ってくれており、恋の味方、仕事の味方を優しくして寄り添ってくれるような作品。
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尊敬する山本文緒さんのオリジナルエッセイ
感じたのは小説家(ひいては芸術家)として周囲から、そして自分自身で認めるのはとても難しい、、ということ。
「私、小説家やっています」 確かに自分からこう名乗るのは勇気がいる。
職業としてやっていくことは、世間から評価されたり、批判を受けたり、そして次に期待をされていくということ。
決してマイペースで「ぼちぼち適当にやっています」とはいかない。
そんな中、山本先生がいかに悩み、将来を見通せない自分に不安を持ち、試行錯誤を繰り返していたのか? そしてそれを言葉にして書き綴る自分自身への分析力がどれだけ要ったか? が伺える。
きっと同じような想いをして、毎日向き合っている人が多いことだろう。
好きでやっている事を職業にする事への意識の持ち方が変わってくる。
今は亡き、山本先生の貴重な言葉が綴られた大切な一冊だと感じた。 -
山本さんのエッセイは初めて読んだ。
まだ有名作の少ない若い時期のエッセイとのこと。
いい意味で、とても平凡というか、普通の人なんだなぁと嬉しくなった。
山本さんがもうこの世にはいないことが悲しい。
当たり前だけど、30代の山本さんの文は、若くしてこの世を去るなんてまさか思ってもなくて、当たり前に未来があるように感じる。
いつ何が起こるかわからないから、今をだいじに、精一杯生きたいと思う。 -
二週間ぐらい前に、山本文緒さん絶筆
『無人島のふたり: 120日以上生きなくちゃ日記』を読み
彼女に興味を持ちました。
この『かなえられない恋のために (角川文庫)』は
彼女が31歳の時単行本として出版され
35歳の時文庫本、そしてこの46歳で再び加筆修正して文庫出版されました。
途中少しずつ書き足されているのは35歳の時のものか?
そして最後に46歳で追加分あります。
読んでいて知ったのですが、今日お誕生日だそうです!
おめでとうございます。
キムタクと一緒ですね。
生きていれば60歳還暦です。
31歳の時は結婚して5年、別居中。
そして46歳では再婚しています。
31歳の時は酒強くビール大好きでしたが
その後体質が変わり一滴も飲めなくなったそうです。
エッセイとしては、さすがに二次文庫になるほど
非常に面白かったです。
タイトルはあまり関係ないかも。
彼女は恋愛なんかしたくなかったのですから。 -
共感するところが多い。
繊細な方だからこそ、色々考えているんだろうなぁ。
結婚願望も購入してあるので、またエッセイを読むのが楽しみ。 -
『無人島のふたり 120日以上生きなくちゃ日記』を読んで
山本文緒さんのエッセー好きって思っていて、たまたまめぐり合った作品
ご本人は何でも悩みこんでしまうタイプとおっしゃっているけど、自分の心の内をこれだけの文章にできる凄さ
あっけらかんとした雰囲気のなかに共感できる部分があるから、女性読者をはなさないのだと思ってしまう -
白黒はっきりさせたい、山本文緒さんの毒がいっぱい吐かれていて面白い。女王様に従う家来、遅刻する人、そして自分にも。
でも結局人が好きで、話すのが好きで、小さな自分の周辺を大事にしていて、素敵だ。
エイズ検査で死について考えていて、そのとき考えていた死を宣告されたら、贅沢せずそのままの生活を続けようって言っているのが少し切ない。 -
1993(平成5)年に刊行された著者初めてのエッセイ集を加筆修正、2009(平成21)年文庫化に当たってさらに文章を加えたもの。
1993年は著者なんとまだ31歳、作家デビューからまだ間がなく無名で、「エッセイは苦手だけど」必死に書いた物らしい。文庫化に当たって付け加えられた文章はすでに46歳。やはり大人びている。
そもそも私は「女性作家のエッセイ本」なんかほとんど読んでおらず、昨年だったか有名な林真理子さんの『ルンルンを買っておうちに帰ろう』(1982)をやっと読んだくらい。あと、川上未映子さんのも何か読んだかな。
書店には以前からしばしば「(女性作家の)エッセイ本コーナー」があって、私はそのコーナーにはまるで用がなかった。こうしたコーナーは現在の都市部の書店にもまだあるのだろうか? あるとしたら、女性作家のエッセイ本なるものを読む(きっと全員女性の)読者層が確かにあって、需要があるということだろう。
世の女性たちはこうした女性作家エッセイ本に何を求めているのか。きっと共感して、「そうだよねえ、うんうん」と相づちを打ち自己意識をさらに強めるのが効用なのか。あるいは自分にはない新しい物事の見方を発見して、自らの思考の裾野を広げるのが快感なのか。
さて本書は、山本文緒さんのキャラクターもあって、「ごく普通の女性」のお話を居酒屋で「へー」とかいいながら聞いているかのような気安さである。
本書は薄くて、おまけに活字がやけにでかい。その気になれば数時間で読んでしまえそうだが、そうそうむさぼり読む感じでもないので、他の本を読み進める合間合間に拾い読みした。
女性から見た社会観は確かに私たちには異質なものなので、読んでいて「そういうふうに感じるものなんだ」と感心した。
若い山本文緒さんはしばしば論理が自己矛盾に陥ったりもするのだが、そんなところはむしろ「人間らしさ」として受け止めた。
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2024/07/23
山本文緒さんのエッセイは初めて読みました。短編で読みやすいのはもちろん、作家の視点から表現される恋愛を中心とした人間関係の機微のあれこれはとても的確な表現ばかりで、自分もそう感じたことあるわーとか、こういうふうに考えることもあるんだなーとか、うまく自分の思考や他人の思考を言語化してくれていてあっという間に読み終えてしまいました。
文庫化してさらに年月を経ての手直しや推敲があり、さらに味わい深くなっているような気がします。
色々と人生の参考になるようなエピソードもたくさんあったし、こういう風に考えることもあるよなーなんて共感もしながら次のページをめくるのが他の本より早かった気がします。 -
すっかりハマってしまった山本文緒さん。エッセイにも着手。美容院ジプシーという表現にクスリ。美容院選びって本当に難しい。スキルと価格設定に加えて利便性、予約取りやすさ、さらに美容師さんとの相性まで考えなきゃいけないのでなかなかピッタリの店には出会えないのに職業のことまでプラスされるなんて。一応恋愛エッセイなので、もっと恋愛ど真ん中の時期に読みたかった。イチャイチャカップルは最近見ないなぁと思ったが、考えてみるときっと視界に入ってはいるのだろうが自分が見ていないだけなんだろうな。
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山本文緒さんの人柄がよくわかるエッセイだと思う。
人が好きな人だったように感じる。寂しさや愛されたい気持ちがよく出てくる。『会社が好きだった理由』『狭い世界』が良かった。
あとがきにすべて込められていると思う。 -
読書家さんの本棚で見かけ読んだ。
「同じ本を何度も読むのが好きなのだ。」
私も同じで嬉しい。
「人は何事かを成すために生きてるんじゃない。何も成さなくてもいいのだ。自分の一生なんて好きに使えばいいのだ。」
素敵な言葉。でも彼女はたくさんの書籍を残すという凡人では成し得ない事をしてくれた。だから私は山本文緒を何度も読もうと改めて思う。
新作がもう読めない事が本当に悲しい。 -
あまり恋愛エッセイってほどではないけれど。
女の幸せは本当に専業主婦なの?て疑問を投げかけつつ、決してバリキャリを目指せってわけでもなく。今のような時代に移り変わる過渡期の頃にちょっと波紋を投げるような物語を生み出した方って印象。
お手紙をくれる学生は「普通のOLにはなりたくない」「普通の主婦にはなりたくない」と言う。でもきっとそのほとんどがそれ以外の何かになるために情熱やエネルギーを注げずあきらめていく。
一方そうじゃないものになったとて、「才能があっていいね」と才能の一言で片付けられる。本当に才能があったならこんな思いはしていない。
才能って一言を言わないように気をつけようと思った。 -
こんなにもネガティブなエッセイだったとは。
タイトルとのギャップ。
恋愛エッセイではない。 -
さくさく読める。昔でた本をもう一度ということで、過去の山本文緒を現在の山本文緒から見ている加筆もたのしい。
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解説がよかったかな
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山本文緒さんは小説のほうが好きですが、このエッセイはなかなか面白かったです。男性が読んでも共感できると思います。
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