- KADOKAWA (2009年10月24日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784041970164
作品紹介・あらすじ
「仕事で賞をもらい、山手線の円の中にマンションを買い、再婚までした。恵まれすぎだと人はいう。人にはそう見えるんだろうな。」仕事、夫婦、鬱病。病んだ心と身体が少しずつ再生していくさまを日記形式で。
みんなの感想まとめ
心の病と向き合いながら再婚生活を送る著者の姿が描かれたこの作品は、日記形式で彼女の内面を赤裸々に綴っています。鬱病という深刻なテーマを扱いながらも、彼女のユーモアや独自の視点が光る内容は、時に読者を引...
感想・レビュー・書評
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人の日記を盗み見しているような気になるエッセイ。いや、こんな無茶苦茶な生活してるって書いちゃって良いものなの?!鬱病なのにお酒も煙草もやってていいの?!ただ、そのぶっ飛んでる分読んでいるのは面白かった。酷い時期を脱した後を読んでいると、やっぱり無茶苦茶な暮らしは体を痛めつけ、それは心にも通じていたのかな、なんて思ったりする。
前半を読んでる間に話に引っ張られて自分自身がかなりウツウツとしてしまった。ある意味自分よりもっと酷い状態の人がいると救われていた部分もあるけれど、いつ読むのがベストなのか難しい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
山本文緒さん絶筆『無人島のふたり: 120日以上生きなくちゃ日記』のあと、彼女のエッセイを古い順に読んできました。
2001年1月直木賞受賞、3月担当編集者と再婚。
その生活ぶりを伝える雑誌連載だったはずが、
5年にわたるうつ闘病日記となります。
途中2年3か月の休養期間は、文庫本で書き足されていますが、
本人の記録はなく、まわりに聞いたり曖昧な記憶をたどったりして仕上げています。
以前から発病はしていたようですが、結婚してから大変な状態になり、ご主人は途中8か月の介護休職をとりご自身も病院で診てもらいながら奥様を支えてきたそうです。
そして15年後の昨年、彼はすい臓がんの奥様をみとりました。
もともと作家と担当編集者という関係でしたから、主役の彼女をアシストする運命だったのかもしれません。
昨日の週刊誌見出しで村田兆治さんや松原千秋さんが自殺かも?というのを見ました。
そばにいてくれる配偶者がどんなに大切か、としみじみ思いました。
『無人島のふたり』を読んだ後、「天国で再会できたらいいな」と思ったのですが、今はようやく解放されたご主人にのんびり暮らしてほしい、できたら新しい伴侶と。
さて、山本文緒さん自身はうつ病の原因を次のように考えています。
〈私の場合、悪い体が黒い心を生んだのだと思う。
浴びるように飲んだお酒が肝臓を痛めつけ、煙草もチェーンスモークとなっていたので、それは肺だけではなく体中の血管をぼろぼろにし、その上まわりの人が私の吹き出す煙草の煙をいやがっていることに気づく感受性を失っていた。
悪い油で揚げたり炒めたりされたものばかり、消化の悪い肉を毎日のように口にして、中性脂肪を蓄えた。体が重くなり、心も重くなり、ますます手足も内臓も冷え、いいことが考えられなくなった。暗い気持ちにどんどん拍車がかかり、出口を見つけられないで膨張した。
それが私の病気だったような気がする〉
休養していた2年3か月のとき、彼女は胆嚢炎になり、
胆石がびっしりあることが発覚、胆嚢摘出手術をします。
長年の不健康な生活で、身も心も病んでしまったことを知ります。
その結果、酒も煙草もやめたのです。 -
筆者の鬱病闘病日記。
読んでいてツラかった。
日記になっているので、彼女の思考がごく自然にナチュラルに身体に入ってくる。
それが読んでいてウツ的思考なのかすら、読んでいる最中はわからない。
けれど、後半になるにつれて前半での思考や行動が鬱症状だったことがわかってくる。
この作品は筆者の目線で書かれているが
夫の目線だとまた全然異なる作品になることだろう。
この作品名が「再婚生活」である事が、筆者からの最大限の愛情表現。
そして最後に
精神科医師は本当にすごい。
人は誰しも変わらない。けれど、楽しみ生きる権利はある。
その可能性を医学の力を使って最大限生かす。
恐ろしくもあり、深い仕事だと感じた。
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ドラマ「自転しながら公転する」を観て、山本文緒さんの作品を読んでみようと思った。
そして、山本文緒さんはお亡くなりになられていることと、著書「無人島のふたり」を知った。
「無人島のふたり」を読む前に、まずはこちらのエッセイ?というか日記?を…。
うつ病の大変さを知った。
本人も辛そうだけど、「王子」と呼ばれるご主人や周りの人たちの支えがあったことで救われる。
精神科医の方の解説の最後に書かれていた。
自分を大切にしつつ、周囲の人をも大切にするというバランスの取れた生活が、幸せの条件だと…。
それと、山本文緒さんが書かれていましたが、食生活に気をつけることとお酒やタバコ(私は喫煙者ではないけれど)はほどほどに…。
では「無人島のふたり」読ませていただきます!
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著者の過去を知ることになる。
文章の力があるから、軽妙にともすれば俯瞰的な感覚で伝えてくれる。
解説の精神科医の言葉にもあるように、作家だから書ける、どこまでが自分の本当の姿と小説家としての自分がいるのだと思う。
ご主人の呼称を王子として登場していたが、まさに本当の王子様だったのだ、素直に羨ましい限り。 -
うつではないけど、その入り口に立っている自分には共感できるところが多かった一冊。
「結婚生活が窮屈なわけじゃないけれど、やっぱり一人はのびのびする」という一節には特に共感。夫のこと好きだし、一緒にいると楽しかったり心強かったり、なくてはならない存在なんだけど、たまに一人になりたくなる。我が家の場合はきっと夫もそうなんだと思う。
そして「頑張って休む」ことが大事ということ。今まさにそうしなければならない状況なので…頑張ります!休みまくります!
山本文緒は作中で述べているように記録魔らしい。私もです。彼女は「過去に見出しをつける」と表現しているけれど、そう、ブックマークをつけるというか付箋をつけていくような感覚なのよね。それが私も今はほとんど日記はつけられなくなったので、代わりにメモ書きまくってる。これを書くことすらつらくなったら相当ヤバい状況なんだろうな…
ちなみに山本文緒については『きらきら星をあげよう』という作品を読み、あとがきで「普段と違う作風でびっくりしたでしょ、勘違いして読んだ人ごめんなさい」と書いてあり、私はそれなりに楽しく読んだので謝られたことがショックで、しばらく手に取ることのなかった作家さん。『無人島のふたり』を昨年読み、つらいのに読ませる日記だなと思い記憶に残っていた。小説が苦手な今、「日記エッセイ」でググったら出てきたものを読みました。まさに今の自分にリンクしていて… -
日記形式は読みやすい。
仮眠と不眠
元気だった翌日に反動がくるのも分かる。
(抑うつ状態) -
『無人島のふたり』『自転しながら公転する』と読み、すっかり山本史緒さんの作品にハマっています
この『再婚日記 私のうつ闘病日記』は当初は普通の雑誌『野生時代』に連載されていた普通の日記形式のエッセイで、再婚での新婚生活について書くつもりだったようだが、途中うつ病を患い、数回の入院生活と自宅療養を経た闘病日記となっている
2003年8月から2004年2月、途中2年の中断を挟み、2006年6月から12月まで
初出時には「うつ闘病日記」とは題さなかったものを、文庫化にあたり「うつ病」と記載し、日記で空白となっていた一番うつ病に苦しんでいた時期の2年間を補完してある
山本史緒さんも本文中に書いているが、うつ病の直し方が書いてあるわけではない。また、解説の精神科医の大平健さんによると前半はうつ病かも疑わしいようらしい
でもここに山本さんを苦しめた【何か】が確実にあったのは確かなわけで…
それを克服するまでの一つの過程としてみると大変興味深い
山本さんの再婚相手である【王子】
彼は『無人島のふたり』でも出てきて、この当時から15年近く経ってもいまだ仲睦まじい姿を見せている
彼は今何を思っているのだろうか
作家が亡くなった後で読む、その作家の痕跡は
その人が生きて存在していた時を知っていると切なく寂しい
でも読むたびに懐かしく、何度も身近に感じられる
作家として言葉を残していてくれたからこそ
今も繰り返しその言葉に触れることが出来るのは幸せだなと思う
山本さんのご冥福を祈りたい -
作者ならではの克明さと軽妙さで進む日記式エッセイ。
文庫版ならではの「空白期間のふりかえり」がとてもとても沁みた。うつ病のつらさ、周囲の辛抱強さなどが強烈に伝わってくる。精神を病むという「見えなさ」は本当につらい。 -
「自転しながら公転する」の解説を読んで
山本文緒さんが亡くなった事を知った。
山本さんがどんな方だったのか知りたくて
この本を読みました、印象に残る言葉が
たくさんあった。
病気が見つかってからの「無人島のふたり」も
読みたいと思う。 -
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日記の量が半端なく、また中身も薄くないので3日くらいで休み休み読んだ。黒い体が黒い気持ちを生むっていうのが刺さった。
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「再婚生活」の単行本を既に読了。文庫本には書き下ろしがあるとのことで再読。ゴールの見えない病と作家を両立させることは本当に辛かったと思います。著者の苦悩と叫びが痛く伝わりました。涙。
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無人島のふたりが面白くて続けて購入。
最初の日記で、夫を王子と呼んでいるとあって、無人島のふたりの最後の日記で出てくる王子は夫のことだったんだ…とぐっときた。
あとがきが良くて、良い気持ちで解説も読んだら「主人公は本当にうつだったのでしょうか?」とあってむっとした。でも時間をおいて読むと、筆者と日記の中の私を分けて論じていることを冷静に受け止められた。私はこういうの、わりとありのままを書いてると思うんだよな。
*青春とはその人の生き方の落とし所を見つける旅なのではないでしょうか。
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人生の憂鬱期に読む鬱小説より面白いエンターテインメントは無い。
一人ではなく、仲間になった気分になった。
ありがとう、山本先生
また、山本先生の本に編み物をする女性がたまに出てくる理由も知った。やってたのね。 -
鬱って症状は人それぞれなんだなあー
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著者が鬱病だった頃の日記。
最近ではうつ病もかなり認知されてきて残念ながら患ってしまった人達の苦しみがあちらこちらで知る事ができる。でも実際にその状態になってみないとわからない事の方がきっと多いんだろう。鬱病に関して自分の勝手な憶測であれこれ話すのは憚られる。エッセイの中でも著者の苦しみが痛いほど語られていて読んでいてとても辛い。だから彼女が治ったと感じた時にはおいおい泣いてしまうほど嬉しかった。 -
2003年から2006年にかけての日記形式のエッセイ。うつで沈んでいく様子や少しずつ回復していく様子がリアリティを持って描かれている。著者はほぼ私と同世代なので、当時の医療のレベルもなんとなく分かる。
周りの家族やスタッフに恵まれて、彼らを巻き込みながら、回復出来たことは良かった。 -
タイトルの再婚日記だけを見て選択。私のうつ闘病日記を見逃したため、読み進めるとビックリ!
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山本文緒さんのエッセイ。主にはうつ病の日記だが、林真理子さんのようなバブルな感じの匂いがして、明け透けで豪快な日常で面白い。近くにうつの知り合いは何人かいるけれど、その人達がどのように考えているのかまではわかれないので、読むことができて良かった。
『無人島のふたり』を先に読んでいたので、最後の結末がわかりながら読むエッセイは時に辛かった。 -
作品紹介と本文とはかなりギャップがある。
私はうつと広場恐怖症を併発していて、外出が最大のストレス。
なので買い物や外食、スポーツジムやクラブにまで行けるというのは素直に羨ましいと思った。
だけど胸の痛みなど自分にはない症状が出ていて、人には人のつらさがあるのだなと納得した。
納得したのに後半に胸の痛みは胆石によるものだったとあり、なんやねん!!と突っ込んでしまった。
それ以外にも多々症状はあるけれど、なんだかうつ病闘病記というよりは小金持ちの自堕落エッセイという感じ。参考には正直ならない。
『ばにらさま』が面白くて、他の作品も読みたかったけど、見なくていい作者の私生活覗いてしまって後悔。
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山本文緒の作品
