女神の日曜日 (角川文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (340ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041973028

感想・レビュー・書評

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  • もし毎日が日曜日だったら・・・、男の魅力がつまった痛快エッセイ。「伊集院氏のエッセイ、小説はどれも、人間がこの世に生まれ出て来たことの哀しさに満ちていると思う。だからこそ、もたれ合い、だからこそ甘え合い、だからこそ誰も当てにはしないのだという、孤高と甘えのバランスが、時に痛々しく、時にいとしく読み手の胸にしみて来る。」(大石静氏解説)。
    どうやって生きてみても、せつない日々が多いのが人生である。無事に、安全に生きて行こうと思っていても、揺さぶりはむこうから勝手にやってくる。それが人生であろう(P10)。人の人生のうち、いい仕事や好運に恵まれることは、ほんの一瞬しかないものだ(P61)。私は評判のいい人をほとんど信用しない。人間がまともに生きて来て、誰かに迷惑をかけないで生きられるはずがないと思っている(P176)。潔し、と見えるような行動は、人生にもギャンブルにも何の役にも立たない。藁にすがりついても生きながらえる。大衆は皆そうして生きている(P239)。示唆に富んだ指摘であると思う。

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著者プロフィール

伊集院静(いじゅういん しずか)
1950年山口県防府市生まれ。72年立教大学文学部卒業。81年短編小説『皐月』でデビュー。91年『乳房』で第12回吉川英治文学新人賞、92年『受け月』で第107回直木賞、94年『機関車先生』で第7回柴田錬三郎賞、2002年『ごろごろ』で第36回吉川英治文学賞をそれぞれ受賞。作詞家として『ギンギラギンにさりげなく』『愚か者』『春の旅人』などを手がけている。エッセイも多く、『大人の流儀』シリーズはベストセラーとなっている。
2017年日本経済新聞の連載『琥珀の夢』が刊行され、2018年10月5日、ドラマ化。

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