ジゴロ (角川文庫)

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レビュー : 9
  • Amazon.co.jp ・本 (393ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041973035

感想・レビュー・書評

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  • う〜〜ん、駄目でした。
    何せ、主要なシーンにマージャンと競馬が出てくる。小説の中でマージャンや競馬が出てくることは、決して珍しいことではないですが、それが背景としてではなく、主人公の成長の主要場面として描かれているので。。。。。
    ところが私はマージャンもギャンブルも(宝くじさえ)まったくしないし、興味が無い。
    そうなると読んでいても良く判らないし、どうも主人公さえ好きになれませんでした。

  • 渋谷を舞台にした青春巨編。伝説のストリッパー、ラビアンローズとその子供(神山吾郎)とローズを愛する男たちのお話し。「遊び事は仕舞い方が肝心である。」(P153)。「男って奴はガキの時代を通り越したら、自分だけのために生きては駄目なんだ。自分だけのために生きることは品のないことなんだ。」(P235)が印象に残りました。

  • 夢を見させてくれる一冊。渋谷センター街を歩いている時に、ビルのどこかでこういう光景が繰り広げられているのかと、ふと思うようになった。

  • 日頃歩き慣れた街の、まるで別の世界の物語。
    個性の強い登場人物たちが作り出す、濃いけれども優しく淡い繋がりが好ましく感じます。

  • やっぱり登場人物の設定が自分の年齢と近く、渋谷が登場する小説、映画は親近感をおぼえる。

  • 前原市図書館文庫本の棚左端からシリーズ
    「あ~お」行の作家さん伊集院 静さん。

    伊集院静さんは有名すぎて、読む気にもならなかったのだけれど、以前一回目にとまって借りた本(短編集)が職人気質のような細かい視線がちょっと気になったりしたものだから、大げさじゃない文庫本シリーズで。

    単行本を読むときに、あまりにも有名な作家さんのものだと、なんだか目につきやすく、「わあ、〇〇とか読んでんだ~」みたいな下世話な盗み見されるのが嫌いだし、声かけられるのも癪なので、読んでみたいけどイヤだなって思ったりする。そんな時の文庫本。
    いいな。この文庫本シリーズ。

    「ジゴロ」はなんとなく、石田衣良のウエストゲートパークに近い雰囲気を感じました。
    男性が描く、理想の男性像みたいな、そんなイメージ。

    物語としておもしろく読みました。

  • 伊集院 静の【ジゴロ】を読んだ。

    主人公の吾郎は渋谷の伝説のストリッパー・ローズのひとり息子。本当の父親は誰だかわからないが当時

    のローズと関係を持った男たちが全員父親代わりになり、吾郎を一人前の「男」へと成長させていくスト

    ーリー。

    17歳の吾郎が父親代わりの男たちから様々な人生の生き方を教わりつつ大人への階段を登っていくとい

    う、なかなか無頼的要素たっぷりの作品である。

    母親のローズは50歳手前にして今なお現役のストリッパー。しかしその妖艶さはいまだに男達を魅了し

    てやまないのであった。今で言うところの黒木瞳くらいの色気だろうか。

    恋多きローズの生き様と、男たちの優しさと生き様、そして吾郎の生き様が実にうまく噛み合わさり、気

    付けば物語に引き込まれていた。

    「気付けば」とわざわざ前置きしたのは、はじめのうちは麻雀の話(最後まで麻雀の話は出てくる)がい

    まいちピンとこなかったから。というのも僕自身が麻雀をやらないし、ルールをよく理解していないから

    である。麻雀が好きな人にはとても詳しく上がり手や心理などが描写されているので面白いことだろう。

    それなのになぜ「気付けば」引き込まれていたか。

    それはやはりこれが伊集院ワールドとでも言うのだろうか、「男と女」の切ない物語が僕の心をぐっと捉

    えたからに他ならない。

    男が女に惚れるという事、女が男に惚れるという事、それはこういう事なのかもしれないなと考えさせら

    れる場面がいくつも僕の目の前を通り過ぎていった。

    だが、万人がそう思える作品かと問われればそうではないかもしれない。僕の持つ「人生とは(男と女と

    は)波乱万丈の連鎖である」という僕なりの考えがこの作品にシンクロしたにすぎないのかもしれないか

    らだ。

    病に冒されたローズが、「死」への歩みを続ける中で輝きを増していく姿、そしてその花道を作ってやる

    男たちの姿、大人への階段を確実に歩む吾郎の姿が僕の脳裏にしっかりと焼きついた。

    ローズが没しその遺灰を、ローズが、男たちが、そして吾郎が愛してやまない渋谷の街にビルの屋上から

    撒く最後のシーン。

    吾郎の「ローズ、踊っておいで」の一言で思わず目頭が熱くなった。

    男女の愛情、親子の愛情、すべてがこの一冊に詰まっているような気がした。

  • 著者と知り合いの顔が似ていたから読んでみただけ。
    伊集院静って本人の破天荒な生き様の割りに、
    甘い小説を書くんだなあと思った。

    伝説のストリッパーを母に持ち、父が誰だかわからないけれど
    渋谷じゅうの人に愛される吾郎の物語。
    うーん、性善説。

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著者プロフィール

1950年山口県防府市生まれ。72年立教大学文学部卒業。81年短編小説『皐月』でデビュー。91年『乳房』で第12回吉川英治文学新人賞、92年『受け月』で第107回直木賞、94年『機関車先生』で第7回柴田錬三郎賞、2002年『ごろごろ』で第36回吉川英治文学賞をそれぞれ受賞。作詞家として『ギンギラギンにさりげなく』『愚か者』『春の旅人』などを手がけている

「2017年 『さよならの力 大人の流儀7』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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