それがどうした―静と理恵子の血みどろ絵日誌 (角川文庫)

  • 角川書店
3.19
  • (1)
  • (3)
  • (10)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 40
レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041973240

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 無頼派作家、伊集院静と今のりに乗っている漫画家、西原理恵子によるイラストがたまらない、エッセイ集です。ここに書かれている「それがどうした」という言葉に僕自身何度も救われています。

    僕が札幌で漂泊者をやっていたころ、よく伊集院静の本を読んでいて、気がつくと彼の著作の大半を読んでいた。ますますまっとうな人生からは遠ざかっていくような気がする。それはさておいて、彼のエッセイに飲み屋で編集者と呑んでいると、店の主人から
    「伊集院さん。聞き分けのない客を一発で黙らせるような文句を書いてくれませんが?」
    と色紙を出されて書いた文句が
    タイトルにある『それがどうした』だったのだそうだ。

    彼はこの言葉を
    『おやじ、これで客が黙るかどうかはわからないが…。 これは昔、俺が函館競輪場ですってんてんになったときに自分に言い聞かせていた言葉だ』
    と添えて。彼いわく、この言葉は他人に向けてもそれなりの効果があるが、最も効果のある使い方は自分に向けて「それがどうした」とつぶやくことだと言う。

    僕は彼ほどではないが、札幌時代の最後のころ、自分にも何度となく
    「テメェひとりがくたばるくらい、それがどうしたってんだ」
    とつぶやかずにはいられない場面が何度もあった。この記事を読んでくれているまっとうな読者様は、どうかこういう事態にはならないで欲しいと、キーボードを打ちながら切に願うのみです。

  • 100625(n 100718)
    101126(a)

  • 現代の無頼派、小説家の伊集院静とマンガ家西原理恵子の貴重な(?)共著。

    「世間の常識ってなにそれ?」的な、この2人の本音の読んで(感じて)いると、自分に起きている日常の些細な出来事は、どうでもいいことなんだと確信できる。

    まさに、「それがどうした!」の気分になるか?「この二人よりまし。」と安心するか?あなた次第で、この本の利用範囲は広がります。

  • 挿絵がいいね☆

全5件中 1 - 5件を表示

著者プロフィール

伊集院静(いじゅういん しずか)
1950年山口県防府市生まれ。72年立教大学文学部卒業。81年短編小説『皐月』でデビュー。91年『乳房』で第12回吉川英治文学新人賞、92年『受け月』で第107回直木賞、94年『機関車先生』で第7回柴田錬三郎賞、2002年『ごろごろ』で第36回吉川英治文学賞をそれぞれ受賞。作詞家として『ギンギラギンにさりげなく』『愚か者』『春の旅人』などを手がけている。エッセイも多く、『大人の流儀』シリーズはベストセラーとなっている。
2017年日本経済新聞の連載『琥珀の夢』が刊行され、2018年10月5日、ドラマ化。

それがどうした―静と理恵子の血みどろ絵日誌 (角川文庫)のその他の作品

伊集院静の作品

ツイートする