ツキコの月 (角川文庫)

著者 :
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本棚登録 : 34
感想 : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (331ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041973271

感想・レビュー・書評

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  • P322

  • 今まで読んできた伊集院さんの作品と比べると
    異色である。物足りない。

    あとがきで知ったが舞台のために書かれたとのこと。
    それで納得。妙に話がするすると進んで行くことに。

    前半までは、人物の描き方もいつも通りで好きだったが
    後半は同じ作品と思えないくらい長いわりに
    薄い作りに感じた。

    舞台向けだからやむを得ないのか。

  • アルゼンチンのブエノスアイレスで始まった物語は
    興味深くおもしらかったのだけれど
    なんだか、色々なことがおこって、突然話が終わり変わり
    最後はいったいなんなんだろうと思ったところで
    ツキコの言葉で「人はどう生きたかじゃない。
    どんな生き方でもいいから生きていることが生きている」
    を読んで、これが言いたかった本なのかぁと思った
    東山紀之さんの解説で、この小説が女優森光子さんの舞台のために
    作られた本だと言う事が分かって納得
    舞台で見たらおもしろいのかもしれない
    ただ、ツキコを森光子さんがやるというのが想像出来ないけど・・・
    伊集院静さんの小説を初めて読んだのは17年前の『海峡』で
    感動してずっと読み続けていたのだけれど
    ある時期から、なんとなく心に響くものがなくなった気がして
    しばらく読んでいなかったのだけど、、、うん

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著者プロフィール

1950年、山口県防府市生まれ。 ’72年、立教大学文学部卒業。’81年『皐月』で作家デビュー。’91年『乳房』で吉川英治文学新人賞、’92年『受け月』で直木賞、’94年『機関車先生』で柴田錬三郎賞、2002年『ごろごろ』で吉川英治文学賞受賞。作詞家として『ギンギラギンにさりげなく』『愚か者』『春の旅人』などを手掛けている。2016年に紫綬褒章を受章。

「2022年 『君のいた時間 大人の流儀Special』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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