たまりませんな 静と理恵子の血みどろ絵日誌 (角川文庫)

制作 : 西原 理恵子 
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レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041973288

感想・レビュー・書評

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  • まあまあまあ、私と正反対の生き方です。
    中にでてくるケント君、これは完全にいかれている。
    そこまで馬券や車券はずしてもつづけるか。ありえない。
    そんなケント君の子供が中学受験。もっとありえない。
    でもこどもはたくましそうだ。


    こういう、ケント君とか、伊集院さんのようなギャンブラーの生き方をみると、
    いろんなことを考えてまじめに一歩一歩すすむ考え方が、
    なんだかばからしくなります。
    もっと、おおらかに鷹揚に生きても、だいじょうぶな気がしてきます。
    それとも、なにかどこかが壊れているのかな。

    ちなみに題名の意味は「お金が貯まらない」の意味。

    2010/10/31

  • 静と理恵子の血みどろ絵日誌第四弾。「人間が所有したり独占したりできるものは案外とささやかなものじゃないかってことなんじゃないかな・・・」(P50)。「人は所詮、一人である。家族があろうが、仲間が居ようが、一人であることには変わりない。・・・。ギャンブルの肝心は、一人で何もかもをやり終える所にあるような気がする。他人などどうでもいいのである。」(P254)が、印象に残りました。

  • 「のるか、そるか」そんな人生を歩み続けている作家、伊集院静と漫画家・西原理恵子。かれら迷コンビが織り成すギャンブルエッセイ。

    僕が伊集院静のエッセイに惹かれているのは、きっとその何分の一かに過ぎないけれど、作者と僕が似たような経験を経験、もしくは根本的に相通じるものを持っているせいではないかと時々思うことがある。このエッセイ集の中で伊集院先生は作家なった直後、黒岩重吾さんの世話になったことを明かしている。僕は黒岩重吾先生の人生、並びに作品は余りにも膨大な量があるので、まだほんの一部しか読んではいないが、壮絶な人生を歩んできたのだということはわかっているので、これも何かの縁だなということを感じざるをえなかった。

    他にも、松坂大輔選手との対談話や、競輪への愛をこめた叱責、すごすぎてマネのできない西原理恵子との対談など、非常に盛りだくさんの内容でした。この本の中で僕の心の琴線を揺さぶられた一節は

    「人間は所詮、一人である。家族があろうが、仲間がいようが、一人であることには変わりない。誰か他人と関わりを持って生きるのなら、その相手に自分の命の何かしらを預ける覚悟が必要だ。しかし人は最後の周辺で自分がいとしいから、他人にすべてを預けられないのだ。」

    こういうセリフに、たまらなくしびれます。

  • 「伊集院先生のウダウダ」&「本文とは全く関連性のないサイバラの挿絵」に組み合わせが素敵である。内容はギャンブル(特に競輪もの)が多いので、門外漢の僕には全く分らない。

    しかしそのまったく分らない文章に合間にキラリとしたものが(まれに)あり、ハッとさせられる。
    例えば、競輪や競馬などのギャンブルに対して「そんなチンケなギャンブルはやらない。もっと大きなギャンブルをやる。事業という賭けだ。国盗りという賭けだ!」とのたまう人に対し、伊集院氏はいう。

    「―事業がなんぼのもんですか?
    ―国?それがどうしたのですか?
    所詮は「盆」の大きさの違いに過ぎない。
    ギャンブルに意味があるか?ある訳ないだろう。」と。

    ここまで来るとかえって爽やかである。同じやるならこういう境地に達したいものである。

    ギャンブルに興味がないという人にはちと辛いかもしれないが、ギャンブル好きならかなり楽しめるのではないかと思う。

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著者プロフィール

1950年山口県防府市生まれ。72年立教大学文学部卒業。81年短編小説『皐月』でデビュー。91年『乳房』で第12回吉川英治文学新人賞、92年『受け月』で第107回直木賞、94年『機関車先生』で第7回柴田錬三郎賞、2002年『ごろごろ』で第36回吉川英治文学賞をそれぞれ受賞。作詞家として『ギンギラギンにさりげなく』『愚か者』『春の旅人』などを手がけている

「2017年 『さよならの力 大人の流儀7』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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