なんでもありか 静と理恵子の血みどろ絵日誌 (角川文庫)

  • 角川書店 (2011年7月23日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (360ページ) / ISBN・EAN: 9784041973301

作品紹介・あらすじ

文壇きってのギャンブラーと、無敵の漫画家が最強タッグを組んだ「週刊大衆」の人気連載エッセイシリーズ第6弾! 特別付録:伊集院×西原「なんでもあり座談会」、ゲスト武豊。

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

この作品は、ギャンブルに明け暮れる作家の日常を描いたエッセイで、ユーモアと郷愁が詰まった内容が魅力です。著者は、競馬や競輪、麻雀を楽しむ姿を通じて、無頼な生活とその中にある風格を巧みに表現しています。...

感想・レビュー・書評

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  • 静と理恵子の血みどろ絵日誌第6弾。競馬やって競輪やって麻雀やって毎晩浴びるほど酒を飲む・・・、いつこれだけの原稿を書いているのだろうと?と思わせる一冊。

  • 迷コンビによるギャンブルエッセイの第6弾になります。性懲りもなく伊集院先生はギャンブルを張って負け続けるのですが、その中にもある種の風格すら漂っています。

    僕はこのエッセイに書かれてある文章を「週刊大衆」誌上で掲載されている段階ですべて読んでしまっているのですが、こうして単行本に収録されたのを今回改めて読んでみて、性懲りもなく競輪場のバンクを見つめながら多額の金をかけては負け、業界のふがいなさを論じながらもなお競輪を愛し、旅をして、マージャンをし、飲み屋で酒を飲む。そんな無頼は作家の日常が描かれているということに、ある種の郷愁すら感じる自分がいます。

    まじめになろうまじめになろうとする一方でどうしようもなくこういうものに憧れを抱く自分がいる。こういう二律背反は大学時代に彼が文芸春秋時代に書いていたエッセイ「二日酔い主義」をすべて読破したころから自分の中には芽吹いていたような気がします。そして、単行本化された際の付録として、イラストを描いている西原理恵子さんと、騎手の武豊さんとの鼎談がやっぱりこれまた面白くて読みながら僕は大笑いを何度もしてしまいました。

    その中に競輪場で武豊が見た
    「パジャマの上下を着たオジさんで、足元を見ると○○病院って書いてあるんです。腕に点滴の針が刺さったままで「刺せ、刺せ」って叫んでいるんですけど、刺しているのはアンタやろって(笑)」
    という客の話は読んでいて不謹慎極まりない話なんですけれど、僕は大笑いしてしまいました。このほかにもいたるところに「伊集院節」とでも言いたくなるような一文が随所にちりばめられていて、あぁ、この人はやっぱり大作家なんだなと僕に思わせてくれました。

  • 締切をとっくの昔に過ぎた原稿を督促してくる編集者に対して、二日酔いの頭を抱えながら「締切?。何の?」って切り返すくだりを読んで、思わず笑った。とても常人には真似できない。こういうジジイになりたいね(笑)。

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著者プロフィール

1950年山口県生まれ。’81年短編小説「皐月」でデビュー。’91年『乳房』で吉川英治文学新人賞、’92年『受け月』で直木賞、’94年『機関車先生』で柴田錬三郎賞、2002年『ごろごろ』で吉川英治文学賞、’14年『ノボさん 小説 正岡子規と夏目漱石』で司馬遼太郎賞をそれぞれ受賞する。’16年紫綬褒章を受章。著書に『三年坂』『白秋』『海峡』『春雷』『岬へ』『駅までの道をおしえて』『ぼくのボールが君に届けば』『いねむり先生』、『琥珀の夢 小説 鳥井信治郎』『いとまの雪 新説忠臣蔵・ひとりの家老の生涯』、エッセイ集『大人のカタチを語ろう』「大人の流儀」シリーズなどがある。

「2023年 『ミチクサ先生(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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