黒い家 (角川ホラー文庫)

著者 :
  • 角川書店
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レビュー : 1276
  • Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041979020

作品紹介・あらすじ

若槻慎二は、生命保険会社の京都支社で保険金の支払い査定に忙殺されていた。ある日、顧客の家に呼び出され、期せずして子供の首吊り死体の第一発見者になってしまう。ほどなく死亡保険金が請求されるが、顧客の不審な態度から他殺を確信していた若槻は、独自調査に乗り出す。信じられない悪夢が待ち受けていることも知らずに…。恐怖の連続、桁外れのサスペンス。読者を未だ曾てない戦慄の境地へと導く衝撃のノンストップ長編。第4回日本ホラー小説大賞大賞受賞作。

感想・レビュー・書評

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  • 追いかけられる恐怖がぞわぞわと紙面越しから浸透してくる。サイコパスかそうじゃないかを線引きするのは難しいからこそ、日常に潜む狂気を淘汰することは不可能。人間の闇や不気味さの表現がうますぎて、自分の日常にいつふりかかるかと気が気じゃない

  • 80ページ近くにならないと物語の本筋には入らないけれど、そこを超えればあとは面白くて夢中で読めた。

    金の亡者になり果てた女の異常すぎる狂気が本当に怖くて、特にクライマックスの部分では読んでるこちらも緊張してしまったほど。
    そして、外側からは分かりにくい生命保険業界の内情を丁寧に描いている辺りは、やはりこの業界出身の筆者ならではという感じ。

  • これぞホラーと言いたくなるくらい怖い。
    実際にも保険金に絡んだ事件は多いけれど、これほどまでに陰湿な空気をまとってはいないだろう。
    この世で一番怖いものは人間だ。
    常軌を逸した人間は、もはや人とは呼ばれない化け物なのかもしれない。
    心理描写が細かく、余計に怖さが増してきた。
    何となく、どこかで似たようなことが起きていそうで・・・。
    構成がしっかりしているためにブレがなく、不気味な展開に一気に飲み込まれてしまった。
    怖くてたまらないのに読むのを止められない。
    この怖さは読まなくては味わえない・・・でも、心が弱っているときに読んだらちょっとマズいことになりそうなくらい。
    冒頭から一気に物語の世界へと引き込む上手さはさすが。
    でも、貴志さんのホラー系小説は怖すぎて少し苦手かも。

  • 初の貴志祐介作品。

    ホラーに強い私でも、後半はかなり怖かった。

    幽霊よりも、壊れてしまった人間が、この世で一番怖いのかも知れない。

    保険金殺人は今だにあるけれど、殺人よりも残酷な描写がリアルに恐ろしい。

    菰田(夫)が哀れで痛ましく、その姿が頭から離れない。

    今日もどこかで犠牲者が出ているのだろうか…。

  • 悪の教典から貴志ワールドの虜に。活字を読んでいるのに情景が脳裏に浮かんでくる。同時に音や悲鳴も聞こえる気がしながら読み進めました。間違いなくお勧めの一冊です。


    説明
    受賞歴
    第4回(1997年) 日本ホラー小説大賞受賞

    内容紹介
    顧客の家に呼ばれ、子供の首吊り死体の発見者になってしまった保険会社社員・若槻は、顧客の不審な態度から独自の調査を始める。それが悪夢の始まりだった。第4回日本ホラー小説大賞受賞。

    内容(「BOOK」データベースより)
    若槻慎二は、生命保険会社の京都支社で保険金の支払い査定に忙殺されていた。ある日、顧客の家に呼び出され、期せずして子供の首吊り死体の第一発見者になってしまう。ほどなく死亡保険金が請求されるが、顧客の不審な態度から他殺を確信していた若槻は、独自調査に乗り出す。信じられない悪夢が待ち受けていることも知らずに…。恐怖の連続、桁外れのサスペンス。読者を未だ曾てない戦慄の境地へと導く衝撃のノンストップ長編。第4回日本ホラー小説大賞大賞受賞作。

  • みんな「怖い怖い」言ってるけど本当に怖い。
    寝る前にちょっと…と読み始めたら、あまりの恐怖に止められなくなり「最後まで読んで安心したい」の一心で徹夜で読んだ。
    ちょうど読み終わりに空が明るくなってきてものすごくホッとした。
    読んでる途中に戸締りの確認をしに行ったのは、後にも先にもこの作品だけ!

  • 夫の友人からお借りしました。
    本書の存在は知っていたけれど、ホラーは苦手なので避けていました・・・
    が、今回は意を決して読んでみることにしました!!

    いや~、マジで怖かったです。
    日頃から常識の通用しない人は苦手でしたが、改めて、常識の通用しない人は世の中で一番恐ろしい!!とつくづく実感しました。
    また、生物学的見地から見た人類の抱える問題についても言及されており、このような人種が一定数存在し増殖しつつあるという仮説はフィクションだとは思いつつ、現実世界での理解不能な犯罪を目の当たりにすると流すことができません。
    本当に恐ろしい・・・
    今、レビューを書いてるだけでもコワイよ~

    • きーちゃんさん
      初めまして。私もこの作品、前に読みました。ホラー苦手なのに(笑)
      最初はホラーというから、オバケとか心霊、悪霊か!?的なものをイメージして...
      初めまして。私もこの作品、前に読みました。ホラー苦手なのに(笑)
      最初はホラーというから、オバケとか心霊、悪霊か!?的なものをイメージしていましたが、読んでみたら違いましたね(*_*)
      ハハ様の仰る通り、常識が通じない生身の人間が1番怖いという事ですよね。心霊云々的なものは体験する人ってさほど居ない気がしますが、黒い家みたいなものは意図せず巻き込まれる可能性大きいですしね。気づいたら、なんか巻き込まれてる〜!的な。
      2019/02/28
  • めちゃくちゃ怖いから早く読み終えようとしたら読み終わるのが真夜中になってしまい、電気消すのが怖い。
    あと、まだ水曜なのに夜更かししてるのも怖い。

  • やはり幽霊や妖怪よりもナチュラルに壊れている人間が一番怖い。
    さらに主人公に悪い部分がないのに巻き込まれていく流れが怖い。
    文章も上手く、気をてらったところもない。
    単純に超怖い。

  • "面白かった。人間が一番怖い系ホラーの傑作のひとつ。
    生命保険業界の内情もわかる小説。
    本作は映画にもなったので、いつか鑑賞してみたい。

    先ほど、アマゾンプライムで映画を鑑賞。
    映画はいまいち。小説の恐怖の方が勝っていました。"

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著者プロフィール

1959年大阪生まれ。京都大学経済学部卒。96年『十三番目の人格-ISORA-』でデビュー。翌年『黒い家』で日本ホラー小説大賞を受賞、ベストセラーとなる。05年『硝子のハンマー』で日本推理作家協会賞、08年『新世界より』で日本SF大賞、10年『悪の教典』で山田風太郎賞を受賞。

「2017年 『ダークゾーン 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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