黒い家 (角川ホラー文庫)

著者 :
  • 角川書店
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レビュー : 1282
  • Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041979020

感想・レビュー・書評

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  • めちゃくちゃ怖いから早く読み終えようとしたら読み終わるのが真夜中になってしまい、電気消すのが怖い。
    あと、まだ水曜なのに夜更かししてるのも怖い。

  • 「黒い家」を先に読んでいたらかなり怖かったのだけど、
    同作者の他作品を読んでしまった後なので、
    ちょっと物足りなかったです。
    かなり最初に黒幕が分かってしまったので、
    最後もう少しあっと驚く展開があってもよかったかも…
    相変わらずの読みだすと止まらなくなる
    スピード感のあるストーリー展開、
    映画を見ているような臨場感でした。
    今まで読んだ作品全部に「虫」が出てくるので、
    そろそろ「虫」が出ないの読んでみたいです。

  • 幽霊などの非日常なものではなく、日常に潜む狂気的な『人間』こそが1番恐ろしいということを伝える作品。

    異常な人間か否かの線引きは難しいし、すれ違った人がもしかしたら連続殺人を起こし得る人格の持ち主かもしれない。
    いつどこでその狂気と接触してしまうかも分からないこの世界が、少し怖くなった。

    悪の教典、新世界より、青い炎と読んできたが、
    貴志祐介さんの作品はサイコパスが多い気がする(笑)

  • 認知が歪んだ狂った人間が一番怖い

    ★本の概要・感想
     貴志祐介氏の出世作である本作。出版から20年近く経つが、今読んでも面白い。物語は細部まで作り込まれていて、とても迫力を持って迫ってくる。作者自身が生命保険で8年間も勤務していたこともあり、話の序盤を組み立てる物語もしっかりとしている。
     ある現場を目撃してから、話は展開がどんどんホラー色を持って進んでいくのだが、それからも面白い。予想を裏切るような仕掛けもあるし、テンポも良い。1つ1つの会話はきちんと意味があり、後々につながるしかけとなっている。ホラー描写も秀逸。暗殺
     それでいて、社会のあり方とか、「人間ってこうあるべきなんじゃないの」というメッセージ性も持っている点には唸らせる。特に出版された1998年は、バブル崩壊後。まだヒルズ族やWeb業界の人達も登場していない時代。のちのち訪れる拝金主義的なムーブメントも予知されていて、感嘆した。

    ★本の面白かった点
    *キャラの個性がたっていて想像が膨らむ
     物語に現れる人物のキャラクターが立っている。ただの物語の進行役となっているだけでなく、人柄や価値観が現れている。そのため、読みながら「どんな人物なんだろうか」という想像が膨らみ、楽しい

    *実際に起こりうるホラー感
     物語の恐怖を創り上げるのは、ある人間。「本当にこういうことが怒るかもしれない」という実感がより物語を恐ろしくする

    *物語の論理性
     物語のテンポが良い。かつ、ある場面での出来事や描写が後々のイベントにちゃんと効いている。非常に巧みなストーリー構成だと感心した。

    ★本のイマイチな点、それってどうなのって思うこと
    *精神分析の手法が古めかしい
     1998年の作品のためか、現代では効果の疑われた分析手法がさかんに登場する点はいまいち。ある人物の精神を分析するため「描いた絵」や「書いた作文」や「寝ている最中に見た夢」が用いられる。しかし、現代ではこういった分析手法の効果は疑わしいものとされる。欧米諸国では全く使われないものらしい(原田 『犯罪心理学 入門』2015)。

    *いくら何でも犯人が強すぎる。なんでそんなに殺せるの
     リアリティが唯一無い部分はこれ。犯人はわりと直情的で恨みをつのらせやすいタイプ。決して賢いとは思えないのだが、これまでたくさんの犯行を犯すことが出来たようだ。暗殺じみた犯行ならまだしも...。拉致して凶器で殺害を繰り返すって。一番リスクの高い殺人方法じゃん。「いかに犯人が狂っているか」の描写はあるものの「いかにして狂った殺人を続けてきたか」という説明はほとんど無いのは不満

  • タイトルが気になり買った一冊。

    ホラーと聞いていたのでゾンビとか、悪霊とかそちら系の話だと思っていたが、いかれた人間のホラーだった。

    異常な事態の犯人が分かってからのジワジワくる恐怖が、読んでてドキドキした。

    人間心理の部分はちょっと読みにくい感じだが、面白く読めた本でした。

    なんだかんだでやっぱり人間が一番怖いと感じた小説でした。

  • 相当久し振りのホラー。いや、ホントに怖かった…。

    人が感じる恐怖というものは、幾つかのタイプに分類できるように思う。理解できそうもない、常識が通用しない、そんな相手が何故か分からないけれども、兎に角自分に害を加えてくる、つまり「意思疎通不可能」或いは「理解不可能」というのも一つなんじゃないだろうか。勿論、全てがそこに還元できるわけじゃないけど、例えば腹を空かせた熊が襲いかかってくる、というシチュも当てはまるだろう。だって、泣き落としも説得も通じない訳だから。脱力感というか。この小説はまさにそんな感じ。
    また、文庫の解説から引くのだが、「…包丁を持った殺人鬼がいちばん怖いという真実を描いていること。」なるほどと思った。ちょっと違うが、シンプルイズベスト。上に熊の例を出したが、結局人間がいちばん怖いと感じるのは人間ということですね。
    そして、全編を通して描かれているのが「モラル崩壊」というテーマ。既に損害保険の請求額の半分は詐欺、というのは流石にどうかと思ったが(といっても自分は詳しくないので本当なのかもしれない)、最近の事件のニュースを見ると一笑に付すこともできないのも事実…。

  • 映画は見てないが、常に大竹しのぶの顔が浮かんできて怖かった。
    すごいはまり役だったろうな〜と思うが、原作の方が面白いだろうから映画は見ない。
    後半の黒い家内の描写や、オフィスでの追いかけっこは夢中で読めた。
    でも最後どうなったか覚えてない…。
    そこそこ面白かった、という印象にとどまった作品。

  • 貴志さんが新人の頃の作品という意味では、完成度が高い。
    けれど、今一歩という印象。ちょっと心理学の講釈が個人的にはくどかったかな。心理学に興味がある人は良い部分だと思います。

  • 怖かったです。幽霊系のホラーではなく、人間のホラーです。現実に起こりそうで、より恐怖を感じました。詳しく書かれているので想像出来る分、恐怖感は増しました。真実に近づくほど、ジリジリと近寄ってくる悪魔。思わず後ろを振り返ってしまうほどでした。幽霊系ホラーに飽きた方や物足りない方はぜひ。

  • 保険金殺人の話なので、人間の本性系ホラー。ややグロ描写ありで怖かった。おもしろかったけども!リアリティある話なのに、無理やりな箇所があってモヤモヤしてしまう。警察はそこまで無能じゃないゾ!あと、ババァごときに三善が簡単に殺されるのはどう考えてもおかしいゾ!それと、主人公の意味不明な行動に毎回イライラする!「いや、警察行けよ」とか思う。だから全く共感できず。ついでに、主人公の恋人だけは無事でしたパターンがお約束という感じで興ざめ。突っ込みどころ満載だけどストーリーはおもしろいので☆☆☆

著者プロフィール

1959年大阪生まれ。京都大学経済学部卒。96年『十三番目の人格-ISORA-』でデビュー。翌年『黒い家』で日本ホラー小説大賞を受賞、ベストセラーとなる。05年『硝子のハンマー』で日本推理作家協会賞、08年『新世界より』で日本SF大賞、10年『悪の教典』で山田風太郎賞を受賞。

「2017年 『ダークゾーン 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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