クリムゾンの迷宮 (角川ホラー文庫)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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本棚登録 : 6838
レビュー : 877
  • Amazon.co.jp ・本 (393ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041979037

感想・レビュー・書評

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  • 何回か読んでる。
    最初読んだ時は他の貴志作品に比べて特に感じるものがなかったのだけど、
    再度読むと貴志祐介ってやっぱりすごいなと。

    その頃デスゲームものが色々出ていて、
    私が二回目にこの本を読んだ時は巷に溢れかえっていて食傷気味だったけど
    作者の文才や知識が豊富なせいかこの本はデスゲームもので読むの二回目でも面白かった。

    続編が出そうな終わり方

  • 結末はあっけなかったが、経過がとても楽しめた。

  • ■あらすじ(ネタバレ)
    藤木が目覚めると、そこは火星のような場所だった。持ち物は少量の食べ物と、ゲーム端末のような機械。
    偶然出会った、片目が義眼の藍という女性と共に、ゲーム端末の指示に従って指定場所に行くと、自分と同じ状況の7人と出会う。どうやらサバイバルゲームに強制参加させられたようだ。
    端末からの指示により、「サバイバル用品」「護身用の武器」「食料品」「情報」を手に入れられるルートにそれぞれ分かれて進むことに。藤木は藍のアドバイスに従い、藍とともに「情報」のルートへ進む。そこではここがオーストラリアの国立公園であること、サバイバル術、食べられる物、罠の仕掛け方、アイテムの総数や重要度などを知ることができた。
    各チームがスタート地点に集合し、それぞれ手に入れたものを物々交換した。だが、藤木が知っているアイテム総数と食い違いがあって、すでに騙し合いが始まっているのだと藤木は悟る。

    その後もルートごとに分かれ、各チェックポイントに進んで行く。
    情報を集めて行くうちに、これは「火星の迷宮」というゲームブックを模したものであること、スナッフビデオ撮影が目的であることなどが分かってくる。
    さらに「食料」の中にはハズレがあり、極度の飢餓状態になるもの、意識は明瞭化しつつも感情が麻痺してしまう麻薬があることがわかる。そのせいで食料ルートを選んだものは食人鬼と化してしまい、彼らとの命がけの鬼ごっこが始まり、次々と人が食われ殺されていった。極限状態の中、藤木は藍とは深い仲になっていた。
    今まで得た情報や機転をきかせて、藤木はなんとか食人鬼二人を命がけで撃退するも、自身も毒蛇に噛まれ、気を失う。目が醒めると日本の病院で、ゲームに勝利した報酬500万円を手に入れた。
    藤木は、藍は運営側の人間で、その義眼で撮影を行っていたのではないかと予測していた。藤木は報酬を元手に、ゲームの主催者やスナッフビデオの出所、藍の行方を探すのだった。

    ■読もうと思ったきっかけ
    ソリッドシチュエーションものが読みたくて

    ■感想メモ
    ページをめくる手が止まらなくて一気読みしてしまいました。
    「情報」として出てくるサバイバル術や雑学は勉強になるなぁ、作者博識ですごいなぁと興味深かった。
    ファンタジーすぎず、無理矢理すぎず、リアリティとのバランスが絶妙でした。

  • 他の方のレビューにもある通り、荒削りの感が拭えない。
    特にラストはスッキリしない終わり方で続刊があるのではないか、シリーズものかと疑うものでした。

    全体的にグロテスクな描写が多く、耐性のない私は吐き気を催しながら読んでおりました…(笑)
    そのくらいリアリティのある仔細な描写だったと思います。読みやすさもあり、流石貴志さんかなという印象。

  • 初読の衝撃はすごい!続きが気になって食事をする時も手が離せなかったです(笑)
    最初に出た要素がここで出てくるのかあ〜というシーンとか、ゲーム的な演出とか、ある地点から話の内容が一気に変わるところとか、エンタメ小説として面白いです
    最後がちょっと消化不良気味かなあ

  • ホラー作家として名作を生み出す貴志先生の作品。荒削りな印象が残りますが、ハラハラさせるような描写はさすがです。
    映像でなく、文章で読み手に緊張を与えることができるというのはやっぱり天賦の才なのかなあー、と思わせられました。
    設定に少し無理がある様にも感じますが、決してファンタジーではない、というところはミステリー好きにも理解を得られるのではないでしょうか!

  • 葉陰はかげ ゼロサム 限られたパイを奪い合うようなゲームのことだ。ゼロ和サムというより有限和といった方がわかりやすいかもしれない。 西オーストラリア州キンバリー地区の、バングル・バングル国立公園の中である。 峡谷 道路が泥濘に没して外界からの交通が遮断される為であり 現代の都会人の精神的な宿痾 板子いたご一枚隔てた下は地獄だったんだよ 心の瘡蓋を剥がすような自虐的な快感を感じる 微温湯のような生き地獄を ペルソナ人格 多少戯画化し過ぎの面はあるが 分厚い泥と迷彩で顔を覆い隠した場合 一位から十位までをオーストラリア産の蛇が独占し アボリジニがオーストラリアに連れてきた犬ディンゴ グラウンド・オーブンを作る場所は、粘土質の土が適している。 ワラビーとパイソンの乾し肉 ブッシュ・タッカー 自分の命を繋ぐ為に殺した蛙を悼んで 明敏な諸君には 想像を絶する苦痛と恐怖に歪んだ表情 断末魔を忠実に再現したデスマスクだった 飢餓地獄に耐えかねて人肉嗜食に至った人間は アンデスの聖餐 クリムゾン・フィンチ コアラとウォンバット 基礎代謝を亢進する甲状腺ホルモン 交感神経を刺激する向精神薬(カフェイン、アドレナリン) 難詰する しょくしき食屍鬼グール 上げ膳据え膳 何らかのホルモン異常を引き起こしたのかもしれない 船岡を生きた食料貯蔵庫にする為だったのだ 血中にどっとアドレナリンか放出されて 三叉路さんさろ 能登 和倉温泉 タイパンの毒の致死性は スナッフ・ピクチャー 七尾市 ロシア語の訳も付いていた 記憶はやがて風化するだろう

  • 設定は面白いが荒削りな印象があった。
    登場人物に感情移入がしづらい。
    薬や生物の使い方など、ご都合主義が目立つ。

  • 面白かった。
    ストーリーにひねりがあって良かった。
    あの出来事でこうなるのか、という感じ。
    伏線と回収が良い。
    あの人のその後がどうなったのかとか、気になるところも残しつつ終わってしまった。
    余韻と思えばいいのかな。

  • 72

    貴志祐介の本は読み始めると止まらないから、十分な時間の確保が必要ですね。

    最初バトルロワイヤルを想像してたけど、それよりももっと頭を使った話だった。
    食料、武器、身を守るもの、情報だったらわたしも情報に行くかもしれん。
    ただそれが活かせるか、覚えられるかは自信がないけど!
    一見無意味なことも全部が繋がっててヒントになっているから、どんな極限状態でも考えることが大事だ。
    無知は罪っていうけど、本当に罪なのは考えることを放棄することだなと思った。

    それにしても悪趣味なお金持ちって劣悪だな。
    黒い家に引き続き、本当に恐ろしいのは人間だって改めて感じた。

    トゥルーエンドにグッときた。
    これが一番作者がやりたかった展開なのかもしれない。
    40年の人生で全然頭を使っていなかったって言葉よかったな。

    20190928

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著者プロフィール

1959年大阪生まれ。京都大学経済学部卒。96年『十三番目の人格-ISORA-』でデビュー。翌年『黒い家』で日本ホラー小説大賞を受賞、ベストセラーとなる。05年『硝子のハンマー』で日本推理作家協会賞、08年『新世界より』で日本SF大賞、10年『悪の教典』で山田風太郎賞を受賞。

「2017年 『ダークゾーン 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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