青の炎 (角川文庫)

著者 :
制作 : 角川書店装丁室 
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  • Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041979068

感想・レビュー・書評

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  • 2014年3月1日読了。
    古本屋さんで見つけて買いました。

    一人の少年が、妹と母親を守るために完全犯罪を計画し、実行に移す、というストーリ―です。
    登場人物の心理描写がとても細かくて、特に主人公の少年が計画を実行に移す時の一連の描写に、とても引き込まれました。

    犯行が露見しそうになった時、少年がすべてを終わらせようと自己に見せかけて自殺する、という結末なのですが、少年の行動の根底には常に”ただ大切な人たちを護りたかった”という想いがあるだけだった、それがとても切なかったです。

  • まるで「たった2人の家族を守れ」とプログラミングされたロボットのような少年の、悲劇。もちろん彼は人間なので、ミスをするし、感情だってある。それが悲しかった。

  • どんなことがあろうと、何を言われようと、決して怒りの炎を点火させてはならない。炎は瞬く間に拡がり、己を空を青く黒く燃えあがらせてしまう。嘘のしずくが強く身体を打ちつける。だけどそれも永遠には続かない。complete=collapse. 一歩踏み外せば先に見えたのは底無し沼。落ちるのがわかっていても、もう戻れない。母の為、妹の為。青い哀しみを吸い込んでくれるのは誰だった?それでも確かに見ていてくれる人はいた...その真実だけが美しく胸を締め付ける。青い炎が鎮火しても尚、心の震えは止まらない。

  • ごくありきたりの高校生であったはずの主人公の犯す犯罪。
    人を殺すとは? それがどんなふうに精神を蝕むのか?
    その辺りを、高校生らしい(とはいえそれは当事者らしいと言い換えても良いのかもしれない)犯罪発覚に対する想定の甘さを緊密に感じさせながら描いていく。
    罪を犯せばこんなふうに内側から歪んでいくのかもしれない。

  • 鎌倉江ノ島が好きになったきっかけの本

  • ただ家族を守りたかっただけなのに…切なすぎる。

  • 主人公が高校生の青春もので、
    こんなにも胸が締め付けられるような切なくて苦しくて、救いようがない作品は今まで読んだことがない…。

    家族や自分自身を守るために残された方法は“殺人”のみ
    どうしても完全犯罪を成立させるために、
    日常を捨て、苦悩する主人公。
    やがて罪を犯した罪悪感は彼を襲い、じわじわと精神を蝕む。
    嘘に嘘を重ねる生活にも疲れ果て、最後は…

    読み終わった後の数日間は、
    本の内容を思い出す度にめちゃくちゃ心が苦しくなった。
    この作品、精神的に弱ってる時に読んだらだめだ……

  • やっぱり悪い奴を2人もとっちめたら、そうなるわな。そりゃ色々おかしくなるよ。でも、それが家族を救う唯一の方法なんだろうけど、残された家族や友達は辛いだろねぇ。
    あー切ない。

    それより、高校であんな難しい事を勉強したかな?
    全く記憶にない。

  • 主人公と同じ歳くらいで読んだせいか、
    感情、痛み、衝動がとてもリアルだった。

    あの終わらせ方しかなかったんだろう。
    あれ以外の終わり方しかなかったんだろう。

  • 青春小説。
    家族を守ろうとする責任感が強かったこと、頭が良かったこと、色んな要素が絡み合って起こってしまった悲劇。
    殺人に走るまでの背景や、罪悪感に苛まれる心情が繊細に描かれている。
    ラストが非常に印象的。
    山月記、こころのとのリンクも面白い。

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著者プロフィール

1959年大阪生まれ。京都大学経済学部卒。96年『十三番目の人格-ISORA-』でデビュー。翌年『黒い家』で日本ホラー小説大賞を受賞、ベストセラーとなる。05年『硝子のハンマー』で日本推理作家協会賞、08年『新世界より』で日本SF大賞、10年『悪の教典』で山田風太郎賞を受賞。

「2017年 『ダークゾーン 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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