恋愛王 (角川文庫)

著者 : 鴻上尚史
  • 角川書店 (1996年7月発売)
3.56
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  • 本棚登録 :88
  • レビュー :17
  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041984017

恋愛王 (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • モテるための小手先のテクニックなんてくだらない、とやや斜に構えている人(自分?)にとってこの本は良書だと思います。
    人と本気で関わるのは難しいし、自分で作りあげた幻想を捨てきれないから苦しい。愛は依然不明なものであり、幻想であり、時に憎しみでもあるとしながらも「それを知った上で大いに楽しみなさい」という著者の明るいスタンスに救われ、何度も読みたくなる本でした。

  • 著者の著作に興味があったので読んでみた。著者の著作で初めて読んだ本。読んですぐに役に立つような本ではなかったが、読んでいて面白かった。BLの話が突然出てきたりして読んでいて気分が悪くなってしまった。タイトルの通り恋愛に関係する名言や作品が紹介されていて読んでいて参考になった。75ページの12行目のフレーズが特に印象に残った。143ページに紹介されていた「ポゼッション」を観て自分がどういう感想を持つのか気になる。161ページに紹介されていた「旅立ちの時」は面白そうだった。198ページで紹介されていた「死の棘」はすごい話だと思った。あとがきの三角関係の話が凄い話だった。

  • 面白い。やっぱり、この人の書くことは、面白い。
    恋愛に関して、「ずばっと」って感じではなく、「さっくり」と意見している。誰かの目を気にしてないような、素直な意見を書いている。素直だけど、独りよがりっぽくなく、理論はまっとうに思うのは、不思議なところ。
    腑に落ちる感じで言葉が入ってきます。

  • 914.6
    解説・香山リカ

  • 演出家で恋愛王でもある鴻上尚史による恋愛論。
    映画からのセリフを引用したり、読者の出せなかったラブレターを募集して紹介し、それに対して独自に解説している。
    ・恋と愛の違いは?
    ・冷めた愛って何なのか?
    ・そもそも幸福とは?
    等、難解なテーマに取り組んでいるが、わからない場合は無理に答えを出そうとしない。このスタンスが良かった。

  • 20代に単行本で読んだ時の衝撃はもうなかった。 それを大人になったというのでしょうか。

  • 鴻上さんの○○王シリーズ。これはいいですよ、この中の最高のラブレターがたまりません。

  • 鴻上さんのイイ感じに拗くれた恋愛観が面白い。

  •  「愛」の英訳を「love」とすると「恋」は何でしょう?

     …という質問を、ずっと前に日記上でして(構ってくださった方ありがとうございました)、その文章をPCの底から発掘したので今度は義妹さんに語らせてみたら、「恋の英訳はromanceじゃないですか?」と入れてくださったさぽていらーさんがいました。英語サブタイトルが「King of Romance」って本を読んだことがあり、それを覚えていらしたそう。

     で、ね。
     その本は、おいらも読んだことがあって、購入したこともあって、しかもつい数日前に気づいたんだけどまだ処分してなかった(笑)。

     …因みに件のさぽていらーさんとはそれまでにも何度かメールのやり取りをしたことはあったけれども、話題はさぽているオンリーで普段読んでいる本や、まして演劇について話したことは一度もないです。
     引き寄せるモンだなぁ…!(笑)

     折角発掘したので再読してみましたよ。
     小説や映画や舞台や歌などから恋愛を考察すると同時に、読者から募集したラブレターの供養をする、そんな連載をまとめた本です。

    <blockquote>
     僕は、一生の中で、一回でも苦しい恋愛をちゃんとして人生を終える人は、少数派だと思っています。ほとんどの人は、一生、自分を愛したまま、終わるか、中途半端に苦しんだまま、人生を終えると思っています。

    </blockquote>

     こういうこと言われるとホッとしませんか? 因みにこんなことも。

    <blockquote>
     僕はやっと分かったのです。
     男と女の愛が幻想とするならば、自分への愛だって幻想だということを。恋人への愛を信じていないと言う人も、自分自身への愛は信じているのです。そして、恋人への愛が幻想だと言うのならば、あなたのあなた自身への愛だって幻想にすぎないんだということを。「私は愛を信じてはいない」と言う人は、自分自身を愛しているのです。そして、それも、幻想なのです。

    </blockquote>


     取り上げられている作品は以下の通り。

    映画「デッドゾーン」
    秋里和国「TOMOI」
    村上春樹「ノルウェイの森」
    岡村孝子「夢をあきらめないで」
    俵万智「とれたての短歌です。」
    映画「危険な情事」
    吉本ばなな「満月-キッチン2」
    ジェイ・マキナニー「ブライト・ライツ、ビッグ・シティ」
    映画「ブロードキャスト・ニュース」
    アガサ・クリスティ「春にして君を離れ」
    映画「ビッグ」
    映画「アメリカの夜」
    石塚夢見「ピアニシモでささやいて4」
    プイグ「蜘蛛女のキス」
    ザ・ブルーハーツ「ドブネズミの詩」
    村上春樹「ダンス・ダンス・ダンス」
    映画「バグダット・カフェ」
    映画「ポゼッション」
    映画「戦慄の絆」
    山本暎一「虫プロ興亡記−安仁明太の青春」
    映画「トーチング・トリロジー」
    映画「旅立ちの時」
    レイ・ブラッドベリ「歌おう、感電するほどの喜びを!」
    映画「恋人たちの予感」
    映画「セックスと嘘とビデオテープ」
    劇団・東京ヴォードヴィルショー公演 水谷龍二「喜劇・清瀬俳優養老院」
    たま「ロシヤのパン」
    U2"All I Want is You"
    映画「死の棘」
    鴻上尚史「天使は瞳を閉じて」
    吉田秋生「櫻の園」


     気になるのは「春にして〜」と「死の棘」「バグダット・カフェ」。番外で「虫プロ」。

  • 劇作家、鴻上 尚史が綴る恋愛指南書。コーカミのおっさんが恋愛王だなんて知らなかった。
    毎回読みきりの体裁をとったエッセイ群から構成されており、毎回、映画の名台詞を引用してそれに関する薀蓄を語っていきます。

    王道の恋愛本とはひと味違う、ニッチな切り口と容赦ない真実、そして大衆演劇の人情並みのあたたかい眼差しが、あなたをきっと脅かし、背筋を凍らせ、涙腺を刺激することでしょう。

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