恋愛の1/2 (角川ソフィア文庫)

著者 :
  • 角川学芸出版
3.75
  • (5)
  • (3)
  • (7)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 52
レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041984024

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 再読。恋愛は幻想。セックスは幻想。
    幻想というのは、夢・まぼろしということではなく、相手が変わらないのに自分の心ひとつでそれが変わってしまう、ということ。
    どんなに愛しいと思っていた相手に対して、気持ちが冷めてしまうのは、自分自身の心持が変わっている場合も多い。相手は何も変わっていない。

    今回再読して一番印象に残ったのは「SEXと技術」の章、ホモセクシャルの伏見憲明さんの発言。
     「ぼくもある程度数をこなしてきて(笑)、得た結論は、やっぱり性的なことというのは目新しい相手との方がいいんだ、その方が盛り上がるってこと。でも、それはそれでいいんだけど、いくら追求してもキリがない、同じことを永遠に繰り返していくんだよね。(中略)だから、損得勘定で考えると、彼を失ってまで性的な充実を追求するのはちょっとちがうなって」

    他の人に懸想することや、性的関心がわくことはあろう。
    でもすでに決まっているパートナーとそれのどちらが大切かを考えれば、「彼を失ってまで性的な充実を追求するのはちょっとちがう」っていう結論がやっぱり出るんだよね。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

鴻上尚史(こうかみ しょうじ)
1958年愛媛県生まれ。早稲田大学法学部卒業。作家・演出家・映画監督。大学在学中の1981年、劇団「第三舞台」を旗揚げする。87年『朝日のような夕日をつれて87』で紀伊國屋演劇賞団体賞、’94年『スナフキンの手紙』で岸田國士戯曲賞を受賞。2008年に旗揚げした「虚構の劇団」の旗揚げ三部作戯曲集「グローブ・ジャングル」では、第61回読売文学賞戯曲・シナリオ賞を受賞。代表作の著書に『不死身の特攻兵』などがある。2019年9月20日、「AERA.dot」連載で度々SNSで話題となっていた連載、『鴻上尚史のほがらか人生相談』を刊行。

鴻上尚史の作品

ツイートする
×