仏教の思想 5 絶対の真理<天台> (角川ソフィア文庫 110)
- KADOKAWA (1996年6月21日発売)
本棚登録 : 69人
感想 : 5件
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041985052
作品紹介・あらすじ
六世紀中国における仏教哲学の頂点、天台教学。法然・道元・日蓮・親鸞など鎌倉仏教の創始者たちは、最澄が開宗した日本天台に発する。豊かな宇宙観を湛える、天台教学の哲理と日本の天台本覚思想を解明する。
感想・レビュー・書評
-
鎌倉祖師たちの基となった天台教学を少しでも知りたくて読んだ。日本天台はほぼ智顗の直輸入らしく、知りたかった最澄の生涯についてはあまり触れられていない。ただ、やはり一向大乗戒壇設立については大きな功績として強調されていた。
智顗の教相判釈、法華経の構成や内容、華厳との違いが第一章で詳しく説明されていて勉強になる。
一見すると脇道にそれていくように思える西洋哲学、キリスト教、生物学、物理学などの話も、結局は天台思想に繋がっていく。これも「多即一」を表している?と思いながら興味深く読んだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
第1部 天台法華の哲理(天台思想の歴史;天台思想の骨組み;天台思想の展開)
第2部 天台法華思想の系譜
第3部 三国伝来の仏教(インドの劇詩;中国の思弁哲学;日本の内面道徳)
著者:田村芳朗(1921-1989、千葉県長生村、仏教学)、梅原猛(1925-、仙台市、哲学) -
対談の日本文化に言及する所が面白かった。
全5件中 1 - 5件を表示