仏教の思想 8 不安と欣求<中国浄土> (角川ソフィア文庫)

  • 角川書店 (1997年6月20日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (384ページ) / ISBN・EAN: 9784041985083

作品紹介・あらすじ

法然・親鸞・一遍に代表される日本の浄土思想の源には中国浄土教がある。法然、親鸞の魂をゆすぶり、日本に浄土教系宗派を誕生させた善導の魅力とは。そして中国浄土教の基礎をつくった曇鸞の偉大なるユートピア思想の真価とは。日本人に最も深い影響を与えた浄土思想の発展を丁寧にあとづけ、生と死の不安・絶望の中からひたすらに極楽浄土を欣求する浄土思想がもつ、深遠な人間存在への凝視と豊かな想像力を考察する。

感想・レビュー・書評

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  • 本書では曇鸞、道綽、善導の思想だけでなく彼らの生涯や時代背景も知ることができます。

    当時の中国の政治情勢あってこその仏教ということがよくわかります。度重なる戦乱や仏教弾圧の中で中国浄土教が発展し、善導の時代には繁栄極める国際都市長安の繁華街で善導浄土教が支持を受けていくという流れは非常に興味深かったです。

    やはり歴史に名を残す偉人たちと時代背景のつながりというのは面白いです。浄土真宗僧侶としてはどうしても親鸞や法然と向き合う時間が長くなってしまいがちですが、その源流を辿るというのもやはり大きな意味を感じます。源流を辿るからこそ親鸞の特徴や独自性が見えてくるというものです。

    そういう意味でも本書は親鸞を学ぶ上でも非常に貴重な作品ということができるでしょう。

  • 前半途中まで流れが読めず読みにくかった。
    後半は一気に読めた。

    浄土教は中国で発展し、日本の中心的な考えになったことが興味深い。

  • 今まで全くと言っていいほど知らなかった中国における浄土教の誕生
    とその発展の経緯が語られ、実に興味深く読むことが出来たが、
    読後の感想としてはこのまま日本の浄土教に繋がっていくのだろうな
    という感じで、今ひとつ「中国の浄土教」に踏み込めていないような
    気がした。紙幅の都合上仕方がないことなのかも知れない。

    次巻はいよいよ空海。海を渡って日本に戻ってくることになる。
    あと4巻のお付き合い。

  • 竜樹に端を発する大乗浄土思想が慧遠、羅什、曇鸞、道綽、善導と発展する過程が興味深い。一神教的仏教である浄土教は中国に於いても社会不安と法難が契機になって拡大した。易行、他力の思想は大乗の一つの極点でもある。

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