生命の海「空海」―仏教の思想〈9〉 (角川文庫ソフィア)

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  • / ISBN・EAN: 9784041985090

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  • 第1部 秘密の世界(空海の生涯;密教とは;曼荼羅の世界;人間精神の発展;自己を完成する;密教のシンボリズム;密教をめぐって)
    第2部 密教の再発見
    第3部 死の哲学から生の哲学へ(偉大なる矛盾の人生;生命の秘密と知恵の秘密)

    著者:宮坂宥勝(1921-2011、岡谷市、仏教学)、梅原猛(1925-、仙台市、哲学)
    解説:正木晃(1953-、小田原市、宗教学)

  • 空海について知ることが多かった。
    空海と最澄との関係性。お互いを利用する関係など興味深い。
    また、ニーチェ哲学との比較。
    どちらも生を肯定する哲学。ただし、ニーチェは闘争の哲学、密教は和合の哲学という比較も興味深い。

  • 空海とその真言密教に対して私の持っていたイメージは「熱帯雨林」。
    様々な要素を切り落とし、念仏や禅に特化していった鎌倉仏教とは
    違い、空海の思想には宇宙論や思想、哲学と言ったものも含まれる。
    そして様々なものを否定し拒絶する「禁」の印象の強い浄土教や禅と
    違い、真言宗はすべてを肯定するダイナミズムに溢れている。色彩も
    モノトーンな印象の禅とは違い、五色に溢れ実にカラフルだ。
    この本を読み、私の真言宗に対するイメージはそれほど間違って
    いなかったのだと再認識できた。

    この本が書かれた当時から現在に至る時間の流れの中で、空海とその
    思想は再評価再認識されていると思う。そういう意味では多かれ
    少なかれ古さを感じる面は否定出来ないが、空海入門としては絶好の
    書だと思われる。

  •  平安時代に日本の仏教の礎を築いた真言宗の祖、空海。その一生と教えを文庫にまとめた本。

     一言で言えば…難しい。

     言わんとしていることを一言で言えば

     仏とは己の中にある。己の中の仏は人だけに存在する物ではなく、この世界に存在する物すべてに存在するものである。
     そして、悟りとは己の中にある仏をいかに感じ、表すかだ。

     と言うことではないだろうか?


     とりあえず…また読み直すことにしよう。

     読み直したときにレビューを少し書き直すかな。

  • 仏教を学ぶものとしてこのシリーズは先ずおさえておくべき。
    梅原イズムはいささか独特なものがあるが、本書は泰斗、宮坂宥勝との共著であり空海の歴史、思想を知るには好ましい。
    「仏教の思想」シリーズ各巻に付けられたサブタイトルは絶妙であり、空海に関するこの巻は「生命の海」と名づけられた。

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著者プロフィール

1921年長野県に生まれる。1948年東北大学文学部印度学科卒業。高野山大学教授、名古屋大学教授を経て、退官。文学博士。名古屋大学名誉教授。智山伝法院院長、真言宗智山派管長、総本山智積院化主等を歴任。2011年逝去。著書『仮名法語集』『真理の花束・法句経』『人間の種々相・秘蔵宝鑰』『仏教の起源』『密教思想の真理』『仏教経典選・密教経典』『密教世界の構造』『宮坂宥勝著作集』全6巻、『生き方としての仏教』『ブッダの教え・スッタニパータ』ほか多数。

「2018年 『新装版 密教の学び方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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