仏教の思想 11 古仏のまねび<道元> (角川文庫ソフィア 116)

  • KADOKAWA
3.00
  • (0)
  • (2)
  • (4)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 63
感想 : 1
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041985113

作品紹介・あらすじ

日本の仏教史上、稀にみる偉大な思想体系を残した禅僧、道元。その思想が余すところなく展開された正伝仏法の宝蔵『正法眼蔵』を、仏教思想全体の中で解明。大乗仏教思想の集大成者としての道元像を提示する。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 只管打坐。とにかく座禅をしろと言う道元の思想は、私の中で今ひとつ
    確固たる像を結ばなかった。

    出自から来る潔癖なまでの反権力と世俗との決別。
    十五歳にして大乗仏教の根本に疑問の視線を向けうる驚くほど聡明な
    知性。
    そしておそらくは如浄のもとで経験したのであろう座禅による宗教的
    体験。
    道元の中の様々な要素が一つに結びつかないのである。

    これは勝手な想像だが、おそらくは道元自信もそんな様々な要素を
    抱えたまま修行生活を送ったのではないだろうか。ん、勝手すぎる
    か(苦笑)。

    次はいよいよ最終巻の日蓮。読み終えてから仏教の「どこ」に
    向かうか、が問題だな。

全1件中 1 - 1件を表示

著者プロフィール

1926年東京に生まれる。1950年東京大学文学部哲学科(印度哲学専攻)卒業。駒澤大学助教授、大阪大学助教授、東京大学文学部教授、鶴見大学教授、同学長を歴任。東京大学名誉教授、鶴見大学名誉教授。文学博士。2013年逝去。編著書は、“A Study on the Ratnagotravibh?ga(Uttaratantra)”(IsMEO)、『仏教史概説インド篇』(共著、平楽寺書店)、『仏教の思想11 古仏のまねび〈道元〉』(共著、角川書店)、『如来蔵思想の形成』(春秋社)、『大乗仏典12 如来蔵系経典』(中央公論社)、『仏典講座17 楞伽経』(大蔵出版)、『インド思想史』(共著、東大出版会)、『仏教入門』(東大出版会)、『講座大乗仏教』全10巻(共編、春秋社)、『如来蔵思想』Ⅰ・Ⅱ、『インド思想論』(いずれも法藏館)、『大乗起信論』(共訳、岩波文庫)、『高崎直道著作集』全9巻(春秋社)など。

「1985年 『仏性とは何か』 で使われていた紹介文から引用しています。」

高崎直道の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×