仏教の思想 12 永遠のいのち<日蓮> (角川文庫ソフィア)

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  • Amazon.co.jp ・本 (347ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041985120

作品紹介・あらすじ

「古代仏教へ帰れ」と価値の復興をとなえた日蓮。永遠のいのちを説く「久遠実成」、宮沢賢治に数多の童話を書かせた「山川草木悉皆成仏」の思想など、日蓮の生命論と自然観が持つ現代的な意義を解き明かす。

感想・レビュー・書評

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  • 日蓮について最初に読む本であるとは思わないが、独自な視点がいくつかあり、必読文献である。

    紀野一義は日蓮の人物像と信仰の本質を突く。
    紀野に比べて、全体的にオーソドックスな梅原猛だが、日蓮の歴史哲学について触れる部分は独自性がある。日蓮は陰がないという指摘も意義深い。

    昭和44年の著作なので、事実関係はいくつか修正が必要な本。

    ・中世の祖師の蒸発時代の存在
    ・日蓮の意識の中で神々の存在は大きい
    ・日蓮は生涯の大事のとき、いつもひとりになろうとした
    ・「死して候はば、必ず各々をもたすけたてまつるべし」
    ・千日尼という名前は日蓮の命名
    ・「日本一のえせもの」

  • 長かった仏教の思想シリーズも最終巻「日蓮」である。

    仏教宗派の中でただ一つ創始者の名前が宗派の名前になり、のちの
    多くの新興宗教の母体となる日蓮の思想が、今となっては明らかな
    間違いである(決して無価値ではないが)天台宗の祖「智ぎ」の教判に
    基づいているというのが興味深かった。

    迫害を受けることで使命感とその宗教的世界を深めていった日蓮が
    もし当時の為政者に受け入れられていたらはたしてどうなったので
    あろうか。

    まだ仏教熱は冷めていないようなので次は龍樹あたりを攻めて
    みようかと。

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著者プロフィール

1922年、山口県萩市生まれ。旧制広島高校から東京大学文学部印度哲学科に入学。昭和18年12月、学徒動員にて広島五師団工兵連隊に入隊。将校任官後南方の戦地に向かう。出征中、広島原爆にて家族すべてを喪い、財を失う。昭和21年2月、中国軍の捕虜から解放され帰国。昭和23年、東京大学卒業。宝仙短大学長を経て、正眼短大副学長。仏教文化の啓蒙運動を精力的に行った。

「2020年 『生きるのが下手なひとへ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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