生かされて、生きる (角川文庫)

著者 : 平山郁夫
  • 角川書店 (1996年11月1日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (225ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041999011

生かされて、生きる (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • タイトルが座右の銘になりました。

  • 瀬戸内海の生口島にある平山郁夫美術館にて購入。

    自伝的叙述の部と司馬遼太郎氏や松原哲朗氏との日本文化について対談の部に分かれています。

    本著のタイトルにもなっている「生かされて、生きる」という言葉には非常に含蓄があり、考えさせられます。

    平山郁夫氏は若い頃広島で被爆体験があり、人生の軌道に乗りかけた頃に発病されたとの事。その恐怖から「焦りという大海のなかでおぼれそうになり、藁をもつかみたいと何度も思った」そうです。

    そこから仏教を終生のテーマとされて、かの名作「仏教伝来」が生まれたそうです。藁をもつかもうともがいた時に、人生の重大テーマが招来されてご自身の型を作られてきたという経過がよく分かりました。

    感銘を受けたところは、
    「型に入り、型を破る」と、「省略とデフォルメ」です。

    「型はないより、あったほうがい、という程度のものではなく、絶対に型は持つべきものである、と私は思っている」。

    一芸に秀でる人は型に入りて型を破るとよく言われますが、この言葉がスッとはいってきました。

    そして「省略とデフォルメ」は、どこを省略してどこを強調するかということは自分を問われていること。自分に意見がなければどこを省略したらいいのか皆目見当かつかない。省略とデフォルメが有機的につながってこそ、その人独自の世界が生まれると言われています。

    さすが大家の先生の言葉には多く学ぶべきことがありました。

    要再読。

  • 新年、このタイミングにこの本と出会えてすごく嬉しい。
    型に入り、型を破る。これは私の今年のテーマとなった。
    型に入るとは二等辺三角形の底辺を広げる努力であるという。ただ単に高さを出すことのみを考えると、出来上がった三角形は安定性に欠ける。基礎や土台をしっかりさせるために、先人に学び「型に入る」ことが大事だということがわかった。そして、型を学ぶも大変で、ただのまねするだけでは型に陥ってしまう。自分の型を持つためには自分の思想や志が重要だと知った。
    自分の考えを煮詰めないで時流に合わせようとすれば必ず時流が先に行ってしまうという言葉がとても身に染みて、共感した。時流に流されないためにも、自分の価値観を見出していきたいと思った。
    どこの地域にいこうと庶民のたゆまぬ生活があると実感された著者の感覚は、私もオーストラリアで感じたことだ。共感を得たことに親近感を覚えた。
    平山さんの生き方に感動し、平山さんの奥様にすごく憧れた。奥さんのような女性に私もなりたい。

  • 平山さんの絵や壁画を本当に観に行きたくなりました。

  • 平山郁夫さんの画を一度観にいったことがある。シルクロードの砂漠らくだ行や五重塔を遠くからぼんやり眺めているだけでも安らかなキモチになれた。そこを歩いているようだった。どうして?そういうのがいつも本を読むきっかになる。小さい頃、父親にどんな気持ちで絵を描いているのだと聞かれ、こう答えたらしい。巨匠のルーツだ。「犬を描くときは僕は四つんばいになって、犬みたいになってみるんだ。馬を描くときは四つんばいになって、いなないてみたり、馬のように走ってみたりするんだ。そうしてみるとけっこうサッと描けるよ。」

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