セラフィタ

  • KADOKAWA (1957年10月15日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784042006015

みんなの感想まとめ

テーマは神秘主義と存在の探求であり、物語は両性具有のキャラクター、セラフィタとセラフィトゥスを中心に展開します。大自然の描写から始まり、彼らの関係や内面的な葛藤が描かれる中で、神秘的な思想が織り交ぜら...

感想・レビュー・書評

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  • 白洲正子のエッセイ読んでたら出てきたので久々の再読。ノルウェーの大自然の描写に始まり、序盤は男性からみたらセラフィタ(女性)、女性からみたらセラフィトゥス(男性)という謎の両性具有ぽい人物が描かれているのだけれど、途中から延々スウェーデンボルグの話になり、さらにセラフィタ=セラフィトゥスが延々、神秘主義の自説を述べだし、正直イライラというか退屈な面も。いやたまにハッとするような真理的発言もあるのだけれど、なんか基本的には胡散臭い宗教の勧誘受けてる感覚に近かったです(苦笑)

    セラフィタ=セラフィトゥスに恋する二人、女性のミンナのほうは純真無垢って感じでまだ憎めないけれど、男性ウィルフリッドの意見は途中までずっと「お前、俺の女になれ(※超意訳)」の一点張りでこれまたゲンナリ(苦笑)

    でもラストの超越っぷりはやっぱりすごい。

  • これは物語なのか。
    バルザックの思考の試みをなるたけことばにするとこういう形になるのだろうか。
    概念が概念である以前のもの。ことば以前のもの。そういうものに彼は惹かれてやまなかったんじゃないか、そんな気がしてならない。
    セラフィタ/セラフィトゥスの独白にただただ耳を傾けるより他ない。対話をもはや必要としない存在。過去の説法はきっとこういう類のものだったんじゃないかとさえ思う。
    わかるということはこの自分がわかるということであって、どこまでいっても自分でわかる在り方以外にはありえない。
    自分がわかるということを示す以外に他人にわかってもらうことはできない。セラフィタ/セラフィトゥスはそうして3人に示す以外に何もできない。
    そういう意味でどこまでも独白の続く苦しい物語だ。そしてその苦しさこそがかの存在を神聖たらしめている

  • リバイバル コレクション
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著者プロフィール

オノレ・ド・バルザック
1799-1850年。フランスの小説家。『幻滅』、『ゴリオ爺さん』、『谷間の百合』ほか91篇から成る「人間喜劇」を執筆。ジャーナリストとしても活動した。

「2014年 『ジャーナリストの生理学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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